2025年6月22日 魔除けのライフハック辛酸なめ子

最終日、東京オペラシティアートギャラリーでの「LOVE ファッションー私を着替えるとき」展に行くことができました。1700年代の貴族のドレスに始まり、現代の川久保玲やアレキサンダー・マックイーン、プラダ、ディオール、バレンシアガなどハイブランドの作品が並んでいました。

印象的だったのは、マドンナやビヨンセ、リアーナ、レディー・ガガなどの衣装も手がけるジャン＝シャルル・ド・カステルバジャックのテディベアが大量に縫い合わされたコート。同系色でまとめたのもおしゃれです。

バレンシアガの甲冑もインパクトありました。ゲームも作ってゲーム内の衣装と連動しているようです……。モニターにゲーム画面が一部映っていましたが出てくるキャラがバレンシアガの服を着ていて購買欲が刺激されます。しかもゲームは約2ヶ月しか制作期間がなかったそうで想像するだけでも変な汗が出ました。

甲冑やテディベアなど凝ったファッションは魔除けにもなります。ちょうどアート系のプロデューサー、清藤誠司さんが東銀座のパワースポットと言われる土屋グループのショールームで開催したセミナーに少し参加いたしました。

アートとスピリチュアルについての興味深い内容。闇のスピリチュアルとしては、ディープステート系と呼ばれるアートも結構あるようです。人々の精神に影響を与え、恐怖や不安を呼び覚ます作品など。DSのバックアップで知名度も高まります。マリーナ・アブラモビッチ氏など思い浮かびます。

ワークショップでは、参加者の方々が大量のアートの葉書から好きなものと嫌いなもの2枚を選んで自己紹介する、という企画が行われました。結構自分の内面や今の状態がわかるそうです。

今回、参加者の方々は陶芸家、カラーセラピスト、スカーフのアンバサダー、絵本作家、秘密結社所属の現代アーティストなどアート系やクリエイターの方が多く、選んだカードもマニアックでした。

マグリットの二面生を表す絵画を選んだ女性は、人のいい部分も汚い部分も受け入れる、と話しました。左右対称じゃないと気持ち悪いという女性は、嫌いな絵にピカソのアシンメトリーな作品を選んでいました。

また、藤田嗣治が実は悩んでいた時代に描いた作品を選んだ女性は、知人の女性が作品やファッションなどなんでもパクってくるのに悩んでいるとのこと。わざと同じジャンルでかぶせてきたり、まつ毛を上げたらその女性も次からまつ毛を上げてきたり、細かい部分も真似してくるそうです。友達の友達なのでなかなか縁を切れないとのこと。その女性と会うと翌日肩がすごい重くなるそうで、妬みの念も受けてしまったのでしょうか。その女性は真似してくる人よりもさらに高みを目指し、追いつけない領域に行こうとしているそうです。

陰陽師でもある清藤さんに、結界を張る方法を伺いました。おすすめなのは、祖父母など先祖の名前を唱えることだそうです。先祖の願いは子孫が幸せに暮らすこと。先祖の後押しが効くそうです。また、名前を忘れずにいてくれるのも嬉しいそうで、覚えている先祖の名前を唱えたあと「ここまで命をおつなぎいただきありがとうございます」と言うとご利益があるそうで、祖父母までしかわかりませんが唱えてみようと思います。

「美術は実は呪術なんです」と話す清藤さん。民俗学について学んでいた岡本太郎はそれを知って、太陽の塔の地下に世界中の呪力が強い仮面を集めて展示し、結果太陽の塔は歴史的なパワースポットに。今の関西万博の会場はそういう意味でパワーが足りないそうです。ミャクミャクもほぼ呪物っぽい姿ですが、二次元なのでそこまで霊力がないのかもしれません。でもイタリア館の名作の芸術作品が放つパワーが土地の磁場を高めているような気がします。