
幸福になるためには“自分を愛し、肯定していくこと”が大切というのは理解できる人も多いと思いますが、じゃあ具体的には一体どうすれば自分を愛せるのでしょうか?
賞賛が止まらないアレン様エッセイ第13回目は、“自信をまとい、自分で自分を愛せるようになる”方法についてお送りします。
外見ばかりが重要視される昨今ですが、アレン様の考え方をインストールすればルッキズムの呪縛から抜け出せること請け合いです。
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自分を褒めてあげられるのは自分だけ。ちょっとしたことでも褒めてあげることで自信がつくわよ
ヮタクシ思うんだ㌔、日本って謙虚というものを履き違えているのよね。
よくある例でいうと、「すごくお綺麗ですね」って誰かが褒めてくれたのなら、「ありがとうございます」と言えばいいのに、「いえいえ」とか「そんなことないです」っていう返しをするという意味のわからないルーティンがあるでしょう?
これは世界的に見るとすごく気持ちの悪い風習だということを覚えておいてほしいの。
日本だけ自虐で返したりして、謙虚さを履き違えている。謙虚さをもつのは大事なんだ㌔、褒めていただいたことを否定するっていうのは謙虚じゃないの。
「褒めていただいてありがとうございます。あなたもすごく素敵です」って言えばいいのに、「いやいや、全然そんなことないから、やめて」とか言う人が多いでしょう?
すごく気持ち悪い、日本特有の風習なのよ。ァンタ達にはその風習に逆らってほしいと思っているの。
そもそも、基本的に他人って自分を褒めてくれないじゃない? 「じゃあ誰が自分を褒めるの?」と考えたときに、自分しかいないの。
たとえば、「今日お仕事頑張った自分、超エラい! ご褒美にマッサージ行こう」とか、自分のことを自分で褒めてあげないと、世界で誰からも愛されていない人になってしまうわよ……!
ヮタクシは自分で自分を褒めることが日常だKARA、もうしょっちゅうよ。
たとえば、とある打ち合わせが終わって、そのあとの取材に行くときもそう。どっちも仕事だKARA行くのは当たり前なんだ㌔、それでも「ちゃんと仕事に行っている自分、偉い!」って褒めるの。
そうすると自分の気持ちも満足するし、自己肯定感も高まるわよ。頑張ってやり切った日だけじゃなくて普通の日でいいの。日常の中のささいなことでも、自分を褒めてあげることを習慣づけるのよ。
価値観は人や国によって本当にバラバラ。当てにならないものよ
見た目を磨くことに関しても、自分で自分のことを褒めてあげるのは超大事。
たとえば「ちゃんとスキンケアできた!」とかもそうだし、あとは他人から「ブス」って言われたときに自分でも「ブス」と思っていたら、ただのブスな人になっちゃう。
あと、根本的に他人はどうでもいいという考えをヮタクシは持っているのね。これって冷酷に感じるかもしれない㌔、きっとみんなもそう思っていると思うの。
たとえば何かに失敗している人を見て、「大丈夫?」とは言うけど、同じ目には遭いたくないでしょう? 病気になっている人を見て心配はする㌔、「じゃああなたも同じように病気になって」って言われたら、嫌なわけじゃない?
人にはそういう部分があると思っているKARA、「他人に重きを置かないで、自分の世界ぐらい自分で生きていこう」と思っているの。
ヮタクシも以前は自分の唇がボリューミーなのを気にしていたことがあったの。
ずっと日本で育っているKARA、「たらこ唇ってダメなことなんだ」とか、「気持ち悪い対象なんだ」と思っていたんだ㌔、大人になって外国に行ったときに「自分が今まで気持ち悪いと言われていたことも、海外ではそれが逆にセクシーなんだ」という発見があったの。
そこで視野が一気に広がったのよ! 魅力というのは多種多様の価値観があるということを感じたの。
そこでヮタクシは「このふっくらした唇は自分の武器にしよう。他人に関してはわかってくれる人にだけ、気に入ってもらえたらいいわ」と思えたの。外国では唇が厚いほうが魅力的で、薄いと貧相と言われているのよ。
体つきもそうよね。日本は、ガリガリがよくて、唇は薄いほうが魅力的ってなっている。
それが外国から見ると「女性としての魅力がない」と思われているわけ。お互い「魅力がない」と言い合っている内容がバラバラなの。人の価値観とか世界の価値観というのは、当てにならないのよ。だから自分軸でいきましょう。
いくら見た目を着飾っても自分の人生を愛せていない人は魅力的じゃないわ
Beauty大好きなヮタクシだ㌔、正直問題、見た目に関して物理的に何かをするというのは二の次、三の次だと思っているの。
何かを塗るとか、お化粧をするとかね。一番大事なことって、まずは自分を好きになることなの。でもこれってみんなできてないのよ。
「自分のこと好き?」って聞かれたとして、ヮタクシは即答で「好き。大好き。世界で一番好き。むしろ自分以外のこと、どうでもいい」って言い切れるわよ。でも、そこまで言える人っていなくない?
自分のことを好きになると、自信が出てきて勝手に美しくなるわよ。
人のオーラって自信からきていると思っているの。ヮタクシは自分に自信があって自分のことが大好きだKARA、「アレン様ってオーラがある」とよく言ってもらえる。
でも自分に自信がない人や自分を否定して生きている人って、オーラがない。そこにいてもいなくても変わらないの。
だからァンタ達には、「物理的に美しくなる前に、まずは自分のことを好きになって、自信をまといなさい」と伝えたいわ。そうするとその自信が、勝手に自分を綺麗にしてくれるの。内面と外見はつながっているKARA。
自分のことがそもそも好きじゃないのにルッキズムに左右されて、自分はブスだブスだと思いながらいくらメイクしたとしても、ブスのままよ。なぜなら自信のなさが出ちゃうKARA。
そういう人、すごく多いわよね。“ブス”って言っちゃうと失礼なんだ㌔、自分を愛せていない人に、他人は魅力を感じないものよ。
たとえばトー横キッズの女の子って、若くてお化粧もしっかりして、かわいいお洋服に身を包んでいるのに、何か薄汚くて魅力を感じない。
それは根本的に自分のことを好きじゃなくて、否定しているように見えるからなの。自分の人生を愛せていない時点で、物理的に何をしたってムダ。まずは自分のことを好きにならないと。
もしも他人から愛された経験がなくても、自分のことは愛せるわよ。だってヮタクシなんて、幼少期の頃は愛なんてまったくわからなかったし。自分は、いちゃダメなんだって思って劣等感だらけだったわ。
いじめられて生きづらいし、親にもいじめのことを言えないから居場所がない。それでも生きていかなきゃいけないって思ったときに、「ナルシストになるしか無理じゃない?」と思っちゃったの。
さっきの話に戻る㌔、だって誰も褒めてくれないじゃない?
誰も自分のことを肯定してくれないし恋愛もできない。自分で自分のことを好きになってあげなかったら、誰も自分のことを好きにならない。生きている価値がないということに気づいたの。だから、せめて自分を愛してあげようって思ったのよね。
ナルシストの人って、過去にすごく傷ついた経験がある人も多いと思うの。
中には本当に頭のおかしいナルシストもいるわよ? いわゆるキチナルもいると思う㌔、ヮタクシみたいなタイプもいると思うのよね。
自分のことを精いっぱい肯定して奮い立たせた人もきっといる。
「ヮタクシ、美しいでしょう?」っていう言葉は、『自分という他人』が自分に向けて言ってあげている感覚なの。
最初は無理やりにでも自分を愛してあげることからスタート。
「このままだと、誰も自分のことを好きにならないから、自分だけは愛してあげよう」というのを、ちゃんと自分で気づいて理解することが大事。
他人の心や愛はいつか離れていってしまう可能性があるけれど、自分の愛って離れないじゃない? 自分が死ぬまではね。
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本連載の書籍化が決定いたしました! アレン様による最新エッセイ本の『幸せになりたいとほざくァンタ達へ』は、2025年9月29日(月)発売です。ぜひこちらからご予約ください!
幸せになりたいとほざくァンタ達へ

幻冬舎plusにアレン様大先生がついにご降臨…!! 本連載では、現代社会で生きる誰もが気にしている「幸福論」について、ありがたいお言葉をつむいでいただきました。読めば幸せになること間違いなしのスペシャルなエッセイをご堪能あれ。
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