
先日、道で鳩たちがキスしてから合体……という一件がありましたが、また似たようなできごとがありました。これからは鳩の仲人として生きていきたいです。
それは先日雑誌の取材で、都内のあちこちを巡っていたときのこと。中央区の静かなひとけのない公園で、またお互いのクチバシを突つき合っている二羽の鳩がいました。求愛行動の一環らしいですね。近付きすぎたからか、それ以上の行為はなかったです。邪魔して申し訳なかったです。
不思議だったのは、この日5人くらいで動いていたのに、ちょっとした時空の隙間なのか、公園で一瞬それぞれの意識の方向がバラバラになり、私しか鳩を目撃していなかったことです。鳩からの何かのメッセージなのでしょうか。

先日、並木良和さんの動物とのコミュニケーションについてのセミナーを受けたからか、動物がフレンドリーに接してくれている気がします。
少し前に取材した回向院で、「清長と版元たち」という蔦重に関連した浮世絵の展示が2日間だけ開催されると知って行ってきました。
鳥居清長は、当時としては珍しく八頭身の美人画を描いていたそうです。抑え気味の独特の色調が素敵です。女性たちの顔立ちは、現代の量産型のように同じに見えますが、江戸時代の人が見たら些細な違いもわかったのでしょう。
江戸の文化に浸ったあと、境内を歩いていたら、前回も遭遇したグレーのサバトラの猫さんと遭遇しました。8歳のうめちゃんという女の子だそうです。少し前まで20歳超えの猫が2匹いたそうですが、惜しまれつつ天に召されてしまったとのこと。1匹だけになったうめちゃんは、まるで墓守のように、動物の慰霊碑付近にたたずんでいました。お寺や神社に居着いている猫は、どこか達観したような表情をしています。うめちゃんは結構ふくよかですが、きっと皆にかわいがられてごはんをたくさんもらっているのでしょう。
クッションの上でまったりしているうめちゃんに、別れを告げて帰ろうとしたら、クッションから降りて目の前にゴロンと横になりました。
「帰る前に撫でていきなさい」とでもいうように……。感動的で最高の瞬間。ありがたく、お腹のあたりを少し撫でさせていただきました。


うめちゃんは、他の人の飼い犬を軽く威嚇したり、縄張り意識が強いようでしたが、お腹を見せてくれたということは、人として受け入れてもらったようで嬉しいです。どんな人間の有名人と話したときよりも、猫と仲良く慣れたときの方がオキシトシンが分泌し、多幸感に包まれます。
物欲とか睡眠欲とかいろいろありますが、猫欲はおさまりそうにありません。
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次元上昇日記

「次元上昇」とは? それは「アセンション」のこと。では、「アセンション」とは何か……。いろいろな意味があるので、ネットを検索してみて下さい。しかし、辛酸なめ子さんにとって、それは日々、功徳を積んで善行マイレージを貯め、それがある閾値に達すると得られる高い次元のこと。この連載は、その善行マイレージを貯め次元上昇をめざす一人の女性の抱腹絶倒、試行錯誤の記録です。
この連載が電子書籍になりました!『次元上昇日記 ベストセレクション50』
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