
『誰かが不正を指摘すれば「空気が読めない」と疎まれ
「正義のため」と声を上げれば「組織を乱すな」と封じられる
皆さんはおかしいと感じながらも沈黙を選んだことはないでしょうか?
だが問いたい「そういうものだ」と見過ごすことは正解なのか?
沈黙が続く限りこの社会の構造は決して変わらない
考えるのはあなた自身です
この言葉があなたに届くことを心から願います』
キャスター5話の全てが詰まった進藤の言葉だ。
大なり小なり、誰しも理不尽と戦ったことがあるでしょう。
“自分1人が声を上げたって変わらない”
その考えによって、理不尽から目を背けたことだってあるのでは?
でも忘れてはいけない。全ての変化は最初の「ひと声」から始まることを。
誰かが最初に立ち上がったからこそ、誰かが声をあげてくれたからこそ、少しずつでも、社会は変化してきたのだ。「性別で制服を分けないでほしい」という1人の生徒の勇気ある訴えにより学校が「制服選択制」を導入した例もある。
声を上げることは“意思表示”であり、その声が誰かの背中を押すかもしれない。
沈黙の中で苦しむ他の誰かに、希望を灯すかもしれない。
私は改めて気付かされた。
沈黙は中立ではなく、現状を肯定してしまっているということを。
だからこそ声を上げることが必要なのだ。
たった1人の声が、誰かの沈黙を破り、その誰かが別の誰かを動かす。
その小さい積み重ねが「変わるはずがない」と思われた社会を、少しずつだが確実に動かしていく。私はそう思う。
越後製菓こと国定会長(高橋英樹)に、この進藤の言葉が届くことを心から願います。(どう考えても最後の敵っぽいので)
気が抜けないスピード展開に食らいつく!
そんな現代社会に最も必要な思考を教示してくれたキャスター5話だが、折り返しを迎えたこのタイミングでこのドラマの見方も分かった気がする。
“冒頭1分から全集中しろ”
日曜の21時に戻れるなら私は自分自身にそう伝えるだろう。キャスターは視聴の準備を整えている暇は与えない。
5話の冒頭1分はまさにだ。
“警察の隠蔽問題”という5話のテーマを一切の無駄のない言葉で端的に説明。さらにその中に5人の新しい登場人物も入ってくるという高難度っぷり。
キャスターはこの冒頭の視聴を疎かにすると頭に「?」を抱えたまま進むことになり、中盤に明らかになる新事実に対しても「そもそもなんだっけ?」となってしまうケースが多々ある。
是非そんな経験がある方は「始まった瞬間から全集中」を意識してほしい。
また縦軸の考察(物語全体の考察)も少しずつではあるが動いている。
次回6話で“崎久保華(永野芽郁)の抱える過去と進藤の繋がり”が明らかになるでしょう。
こちらの考察は僕らの4話直後考察を観てほしい。
崎久保華の姉は重篤な病気であったため心臓移植が必要だった。
崎久保母は背に腹は代えられない思いで違法な臓器売買に手を出そうとしたが
進藤がそれを報道したことによって心臓移植は叶わず姉は亡くなってしまった……
簡潔に言うなら我々はこのような考察をしている。
6話では臓器移植を必死に訴える人物として中村アンが登場する。
違法臓器移植問題と相対する中で進藤と華の過去の因縁も明らかになっていく……
5話までは1話完結の要素が多かったが、終盤に向かう中で縦軸と1話完結モノが混ざり合っていくという、連続ドラマを最も深く味わえるフェーズがやってくるようだ。
ここからのキャスターはより一層見逃せない。
そして進藤と華の因縁の先に待っているのは「進藤父の過去」
飛行機事故と進藤父の自死、国定会長が隠しているものと進藤の真の狙いとは一体なんなのか……(ドラマ内でもしばらく描かれてないから皆が忘れてないか心配です笑)
この真実が物語の終盤にいくに連れて、現代の事件とリンクしながら暴かれていく様が今から楽しみでならない。
5話という折り返しを迎えたキャスター
より濃度が上がる後半戦を骨の髄まで味わい尽くしていきましょう。
本橋ニュース、 速報でお伝えします。
♪ピーピーピーピー
記事の途中ではありますが、ここで速報です。
恋するキャスター5話にて、本橋容疑者は「良い匂いがすること」が判明しました。
本橋容疑者は以前から、超絶イケメンでありながら、
“目が離せなくなる笑顔を振りまき、無自覚に周りの人々を惚れさせていく容疑”がかけられていましたが、新たに良い匂いもすることがわかりました。
本日未明、本橋容疑者の近くにいた人からは、「非常に良い香りが漂っていた」といった通報が複数寄せられています。
今回の「良い匂い」騒動が、一体どのように進展していくのか 今後の動きに注意が必要です。
以上、本橋ニュース 速報でお伝えしました。
ということで本日の「恋するキャスター」(U-NEXTで独占配信)も最高だった。
テレビ局員さんはお風呂に入る時間すら無いほど多忙を極めているという噂を聞いたことがある。
例え本橋がそうであっても、良い匂いがすることに疑いの余地はない。
だって彼は 人間フレグランス なのだから。
良い香りが人々を幸せな気持ちにするのと同じく、彼の笑顔は人々を幸せな気持ちにさせているのは明白だ。
いや彼はもはや、人間柔軟剤とも言えるだろう。
衣服が柔らかくなるように、彼の魅力で我々の表情もフワッフワに仕上げてくれるのだ。
キャスター本編では現代社会の問題を真剣に考えた。
だから恋するキャスターに関してのIQ低めの文章でも許してほしい笑
そういう意味でも「恋するキャスター」はまさにお楽しみのデザートだ。
今後も本編という豪華飯の後に、この極上のスイーツを堪能していきたいと思う。
第5話リアルタイム考察の様子はこちら
著者:ペチ
ドラマイラスト:サク
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3人組ドラマ考察系YouTuber 6969b(ろくろっくび)による考察記事の連載がスタート!
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