2025年5月10日 タイフェスの余韻辛酸なめ子

最近頭が重かったので、明るい気分になれそうな代々木公園のタイフェスへ。ステージにKristSingto（クリスシントー）の2人が登場すると知って観に行きました。

GMMTVの時間帯は、前半にヒップホップ系のボーイズグループLYKNなどが出ていて、曲も結構よかったですが、すでに認知度が高いようでした。「さっきの歌聞いたことある人！」とお客に聞いたら「はーい！」と挙手する人が多かったです。「Fly High」という曲なども良かったですが、日本人のファンで歌詞をすでに覚えている人はすごいです。

気になるのは、タイの芸能人が来日するとやたら厚着だったりして、このグループにもダウンのベストを着た人がいましたが、タイと比べるとそんなに寒いのでしょうか？　後半についに登場したKristSingtoも革ジャンとか暑そうな上着を羽織っていました。

タイBLの金字塔、「SOTUS」でも有名なクリスさんとシントーさんが今もCPとして活動してくださっていて感無量です。歌っているときも向かい合っている体勢が多い気がしました。
MCでは「皆さんこんにちは！　タイ料理、何を食べましたか？」「僕たちはタイ料理に入りますか？　僕たちを味見したいですか！？」「はーい！！」「シントーさんは味見済みです」「キャー！！」というやりとりがあって高まりました。

出家を経験し僧侶としての生活を送ったシントーさんの歌声は慈愛に満ち、クリスさんの歌声を包み込んでいるようでした。2人の永遠の愛を願い、いったん会場を後にしてから夕刻にまた戻ってきました。

18時すぎから、なんとタイのPOPバンド SCRUBB(スクラブ)がサプライズ出演するのを知って、「2gether」の沼を思い出したくて観賞することに。ブースを回っていたらSCRUBBのTシャツやステッカーなどグッズも見かけました。おしゃれ系のPOPバンドとして人気が確立されているようです。

SCRUBBの演奏を野外で見る、ということ自体が感慨深いです。「2gether」のCP、タインとサラワットが好きなバンドという設定ですが、実在していてこのドラマの着想のもとにもなったタイのPOPバンド。リード・ヴォーカルのタワットポン・ウォンブンシリと、ギターのトーポン・チャンタブッパーの2人がメインで、ステージにはサポートメンバーも何人かいて、タダで聴けるなんて感動です。

ドラマでは、サラワットがたしかタインのことを意識するきっかけになったのが、大学校庭でのSCRUBBのライブ。タインがちょっとよろけてサラワットにぶつかって……その瞬間サラワットがタインのことを意識するように。
その思い出の走馬灯を振り返りながら、SCRUBBの名曲を拝聴。両手を挙げて左右に振る、たてジャンプ、などの適度な運動量で、どんな年齢層でものりやすいテンポ感。切ないけれどどこか希望を感じさせる曲が多いです。また、音程が難しいのを歌いこなしていて、後半はビブラートも出て、熟練の歌唱力でした。

途中、ボーカルのタワットポン・ウォンブンシリさんが、両手を前に出して何度も「ホーゥ！！」と叫び、それを客にも促していました。どこかゆるいノリが心地よいです。「ヌーソンサン！」というタイ語の数字のカウントにも胸が熱くなりました。
「シャン ピアン ヤーッ コォー ゲプ……♪」周りの人々は、カタカナでタイ語の歌詞を暗唱していてすごすかったです。
「元気？」「がんばってね！」「あざっす！」とときどき飛び出す日本語のMCにも癒されました。

沼の記憶が蘇り、久しぶりに高揚しました。あの頃のBrightとWinは……離ればなれになってしまいましたが、ドラマの中の2人は永遠です。