
昨年末から始まった、大竹まことさんによる“老い”をテーマにした連載エッセイ。
各種メディアで今なお活躍を続ける大竹さんの素の言葉をお届けしている本連載ですが、3回目の今回は、先日お亡くなりになられた経済アナリストの森永卓郎さんについてのお話です。
大竹さんがパーソナリティーを務めるラジオ番組、文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」でもおなじみだった森永さん。その死を悼む声が各所で挙がっていますが、大竹さんの今の心境を書き下ろしていただきました。
* * *
2025年1月28日 午後1時33分
森永卓郎は、その67年の生涯を閉じた。
すごい男である。死ぬ間際まで、自らの携わるラジオ番組をまっとうして果てた。
同年1月29日の番組冒頭で、私はリスナーに語りかけた。
「森永さんは、リスナーとの約束を破り、私との約束も破り、バットを振り抜いて、亡くなりました」
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ジジイの細道

「大竹まこと ゴールデンラジオ!」が長寿番組になるなど、今なおテレビ、ラジオで活躍を続ける大竹まことさん。75歳となった今、何を感じながら、どう日々を生きているのか——等身大の“老い”をつづった、完全書き下ろしの連載エッセイをお楽しみあれ。