天体の年齢域｜望月アンシアの占星術アラカルト｜望月アンシア

西洋占星術における天体は、月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、この10天体になります。
それらの天体にはそれぞれ得意分野があり、また人間の発達段階とリンクしていると言われています。
たとえば水星は知性を司っていますが、8歳から15歳の時期に特に発達しやすい、といった具合です。
年齢域を意識すると、自分の今のライフステージがわかるため、人生を進めやすくなります。将来のことを考えたり、選択に迷った時などにも参考にしていいでしょう。

◎ 0歳～7歳……「月」感情を発達させる

生まれたばかりの0歳から、乳幼児期である7歳までは「月」の影響を受けます。
親の愛情を十分に受け、スキンシップや対話に恵まれながら育つと、次第に人間らしい情緒や感情を身につけていきます。好き嫌いや、喜怒哀楽、快、不快などです。月のパワーによって性格の基礎、人間としての土台が作り上げられるのです。無防備でありのままの気質が育まれていきます。

◎ 8歳～15歳……「水星」知性を発達させる

この時期は知性が育成されます。家庭という守られた空間から少し外に出て、学校や友だちの中でさまざまなことを学んでいきます。なぜ？　どうして？　といった知的好奇心が次々に芽生えます。
また他者とのつながりりおいて、コミュニケーション能力も必要になってきます。それらを活性化させるのが水星です。会話や言語能力、情報を集めて整理する能力についても発達していくでしょう。

◎ 16歳～25歳……「金星」愛情や楽しむ力を発達させる

いわゆる青春期、人生でいちばん楽しい時期かもしれません。金星は愛と調和、人生の喜びを表しています。この時期は金星のパワーが発揮されるので、恋愛感情が芽生えたり、趣味や遊び、おしゃれを楽しんだり、音楽や美術などを鑑賞したくなるでしょう。それらは人生を豊かなものにしてくれます。感性が磨かれる時期です。

◎ 26歳～35歳……「太陽」自分の人生を切り開いていく

社会人になり、世の中での自分の役割が見えてくる時期です。これまではどちらかというと受け身な生き方でした。親や学校や社会に守ってもらっていましたが、これからは自分で自分の人生を作りあげていくのです。太陽は人生を輝かせるパワーを与えてくれます。あなたの持つ才能や個性を発揮し、さまざまな試行錯誤を繰り返しながら、人生の目的や自分の進むべき道を模索していきます。

◎ 36歳～45歳……「火星」人生を突き進む推進力を発達させる

火星は外の世界に向けて、自分を表現するモチベーションを表しています。太陽の域で自分が生きる目的を得たら、次は経験を積みキャリアを発展させていきます。目的を達成するためには、自分の個性を押し出すことも必要です。それには多少の無理をしたり、何かと戦わなければならないこともあるかもしれません。
火星のパワーを得て、チャレンジする力や目的達成のための推進力を発展させましょう。

◎ 46歳～55歳……「木星」包容力や探究心を伸ばす

木星は「拡大、発展させる」を意味する惑星です。この時期は、今までやってきた仕事が実を結んだり、家庭では子育てが一段落して自分の時間を持てるようになるかもしれません。自分自身を押し出す時期は終わり、他を許容する受容性が高まっていきます。つまり人や物事を受け入れる度量が大きくなるわけです。
あなたの意識は大きく広がり、社会的な発展を後押ししてくれます。社会の中でのステイタスがはっきり定まる時期でもあります。

◎ 56歳～70歳……「土星」自分をコントロールする力を発展させる

この間に還暦を迎えるわけで、人生に一区切りつける時期です。この年齢域までに、現実社会での最終目標を達成させることになります。土星はあなたのコントロールする力を活性化させます。この時期には内省する機会が増え、いろいろな意味で見直したり、振り返ったりするでしょう。人生の最終目標のために、メンテナンスにはげまみます。土星の厳しいパワーが支えてくれるはずです。

◎ 71歳～84歳……「天王星」真の意味での自由を得る

社会の第一線を退く時期です。これまでは社会や組織の中でルールに従って生きてきましたが、これからはそんな縛りから解き放たれて自由になるのです。今まで生きてきた世界の常識から離れ、新たな世界でのスタートを切るのです。天王星は、古い価値観や常識を打ち破る力を後押ししてくれます。もう人に合わせず、やりたいことをやっていいのです。