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上には上がいる。中には自分しかいない。

2021.10.14 更新 ツイート

武田真治は「言葉」と「筋トレ」でふがいない自分を支えていた 武田真治

「臆病者の時間が長すぎた」と振り返る武田真治さんが、自らの反省とともに届ける、『上には上がいる。中には自分しかいない。』が10月14日に発売です。武田さん自身が、生まれ変わるために自分へと送ったリアルなメッセージが詰まっています。本書よりまず「はじめに」をお届けします。

言葉を書き出し、壁に貼り、鍛えた日々があったから

ありがたいことに「お若いですね」や「ストイックですよね」などと言っていただくことが多いのですが、本当に若い人には「若い」とは言わないですよね(笑)?  

実際の僕の生活は、さほどストイックではなく、ただ適度な運動が習慣づいているだけです。  

そうエクスキューズすると、そのわずかな努力が難しいと。わずかでも継続してきたことが素晴らしいとさらに言っていただいたりして……。

いやいやいや、違うんです! ホントにホントにそんなカッコいいもんじゃないんです。ストイックなんてとんでもない!!︎     

どうしよう、なにから話そう……。    

みなさんに僕の人生やキャリアがどのように認識されているかわかりませんが、僕は学生時代からバリバリ運動してきた、いわゆる体育会系ではありません。授業が終わったらすぐに帰宅し、一人でサックスを練習するだけで、体型的にもヒョロっとしたただの痩せ型でした。

その感じが中性的に見えたのか、雑誌のオーディションに優勝し17歳から芸能活動を始めることができ、幸運にも二十歳そこそこで世間様に顔と名前を少し知ってもらえるような仕事をいくつかさせていただきましたが、過労からか20代半ばには顎関節症を患い、健康面でも仕事面でも低迷した時期を長く過ごしています。    

そこで、そのときやっと、自分の生活やら性格やら、なにからなにまで見つめ直して自分を変えよう、根本的に自分を作り直そうと、体を鍛え始めるのですが……。    

できない!  

全っ然できない!!︎   

10代の成長期に、まったく運動してこなかった奴が、大人になって急に運動しようとしたって、まぁ、できない!!!︎   

ベンチプレスなんてまったく上がらないし、ジョギングしようにも、ちょっと走ったらすぐ息が上がる。    

イヤになります。イヤになりました。イヤでした。    

でも、心の声が言うんです。  

遠くから……でも、はっきりと、「今、ここで変わらなきゃ」って。    

だから渋々トライするのですが、ちょっとやっては、すぐに賢者タイム(笑)。頭の中でやめる理由を探してる自分がいたり。   

その筋トレ奮闘記は、前著『優雅な肉体が最高の復讐である。』にすでに記しておりますが、本書では、その、人生に一番迷っていた頃……20年ほど前に、弱い己を律し、僕自身を支えていた、僕自身から出た「言葉」をお伝えしたいと思います。    

なぜ今か。    

なんと、出てきたんです!  

そのときのメモが、そのまま大量に!!︎  

新型コロナに感染し(2021年正月早々!)、続けてインフルエンザにもかかってしまったことで(もはやミラクル)、20日間の隔離自宅療養になり、やることがないので部屋を整理していたら!    

いろいろなことがありすぎて……それなのに誰にも相談できなくて……完全に自分の心を見失っちゃっていたときのメモ。自分が今、なにをどう思っているのか、吐き出すように画用紙に太字のサインペンで書いたものもあれば、滞在先の地方ホテルのメモ帳にボールペンで書きなぐったものもあります。  

自分の中に浮かんできたさまざまな「言葉」を書き出しては、壁に貼り、忘れないように心に誓いながら生活し、運動して体調を整え、心も整理していきました。  

部屋中の壁がこれらの文字でいっぱいになったこともあります。    

この本の中には、正直なんだかよくわからないものもありますが、その頃の自分に向けた「言葉」や、人生を決断したときの「言葉」、僕に影響を与えてくれた「言葉」、僕を救ってくれた「言葉」――今思う僕という人間を作っている「言葉」や出来事を僕自身のためにも、今一度ここに並べてみました。  

時代はさらに混沌としています。  

泣き言や綺麗事に聞こえるものもあるかもしれませんが、一つでも、みなさんの心に届いて、この大変な時代を生きるための「何か」となれば幸いと願い、恥ずかしながらここにまとめました。

武田さん自身が自分のために画用紙やメモ用紙に書いた言葉の一部

詳しくは、『上には上がいる。中には自分しかいない。』をご覧ください。

武田真治『上には上がいる。中には自分しかいない。』

ふがいない自分を支えてくれたのは、「言葉」と「筋トレ」だった。 破れない殻。失敗におびえる自分を乗り越えるために――。 再ブレイクの裏側、知られざる出来事を赤裸々に綴る。 デビュー後すぐに大ブレイクするも、次の一歩が踏みせず、次第に長いトンネルに入った武田真治。事務所からは「売り時は終わった」と言われ、別の仕事を探すべきなのか悩んだという。そんな時でも続けたのは、自分を奮いおこす言葉を壁に貼り、筋トレを続けることだった。 「夜の空想家ではなく、昼の実行家でいる。」「鏡の中で小さくまとまらない。」「見せかけの筋肉なんてない。自信をもって鍛えていい。筋肉は実力だ。」etc…。地道な努力はいつしかNHK「みんなで筋肉体操」へとつながり、再ブレイクとなった。「臆病者の時間が長すぎた」と自らの反省を込めて届ける、生きているうちに生まれ変わるためのリアルなメッセージ。

武田真治『優雅な肉体が最高の復讐である。』

鍛え上げた肉体は人生を変える! 武田真治がはじめて明かす、コスト0円でつくった美しい肉体の秘密。 「肉体は人生の名刺である」 華奢な身体とフェミニンな雰囲気で絶大な人気を誇った10代から20代前半。しかし、いつしか身についた傲慢さと、不健康な生活が身体も仕事も蝕んでいく――。25歳の時、顎関節症を発症し、はじめて自らの身体を意識。そこから始めた、東京体育館でのベンチプレスを中心としたトレーニング。身体はいつまでも進化し続けることを教えてくれる、武田真治の肉体ヒストリー。

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上には上がいる。中には自分しかいない。

2021年10月14日発売『上には上がいる。中には自分しかいない。』(武田真治さん著)についてお知らせします。

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武田真治 俳優、ミュージシャン

1972年、北海道生まれ。俳優、ミュージシャン。 89年、第2回ジュノンスーパーボーイコンテストでグランプリ受賞。 翌90年にTVドラマで俳優デビューを果たす。 92年、TVドラマ「NIGHT HEAD」で注目を浴び、「七人のおたく」で映画に初出演。 95年には蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」で主演を務めた。 映画「御法度」では日本アカデミー賞優秀助演男優賞とブルーリボン賞助演男優賞を受賞。 演劇・ミュージカルで活躍する一方、NHK「みんなで筋肉体操」で鍛え抜かれた肉体に注目が集まる。また、サックスプレイヤーとして多彩なミュージシャンと共演、ライブをこなす。著書に『優雅な肉体が最高の復讐である。』(幻冬舎)がある。

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