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もどかしいほど静かなオルゴール店

2021.07.09 公開 ツイート

「聴く文学」!?元カリスマ書店員さんが、奇跡の感動物語をPOPにした 瀧羽麻子

「泣いた!」「大好きな小説に出会えた!」など、幸せな感動を呼んだありえないほどうるさいオルゴール店

北の果ての町から、南の小さな島にやってきて、リニューアルオープン! オーダーメイドのオルゴール店を舞台に、風変わりな店主と、それぞれの思いを抱えたお客さんが交流する物語が、再び動き出しました。

7月7日に発売になった新刊、タイトルはもどかしいほど静かなオルゴール店です。

人の心に流れる音楽が聞こえるという「耳利き」の店主のもとに、今度はどんなお客さんが訪れるのでしょうか―ー。

ちなみに、前作を読んでいなくても、100%楽しめますので、どちらから読んでいただいてでも大丈夫です!

さて、前作のときからこの小説の大ファンでいてくださってるのが、ブックジャーナリスト内田剛さん。もとカリスマ書店員だった内田さんが、コメントと共に、手作りのPOPを送ってくださいました!

*  *  *


◆以下、内田さん手作りのPOP♬

「記憶と音が、心の中で響き合う。物語の奇跡が響き合う。」そんな小説ができました!
「耳を澄ませて聴く音楽」という名言、いただきました!
「耳を澄ませば聴こえてくるのは、記憶に刻まれた音たちと、大切な人の声」――このコメントだけでも泣けてくる…!

 

透明な空気感、清々しい読後という長所はもちろん、

(前作の)北から、南へという振り切った舞台設定に驚きました。

それでいてしっかりと「この土地でなければ」という必然性もあって、

とにかく心を動かされっぱなしでした。

(風光明媚な島とババ様の存在が効いていますね。)

 

ドアを開けるベル音から始まり、

世代をつなぐハーモニーで締め括る……見事です。

 

読み進めながら店と店主が少しずつ見えてくる構成もいいですね。

名ゼリフ、名シーンもふんだんなのですが、

とりわけ「ゆびきり」のラストが大好きです(涙)。

心の底からの叫びが聞こえてきて全身が打ち震えました。

 

読み終えてからの余韻が消えません……

登場人物から物語を受け取って自分のものとなっています。

それが琴線に触れるということなのでしょう。

人生の中で出合ったさまざまな音楽が頭の中を駆け巡っています。

幼い日、学生時代、辛かった時、元気づけられた曲……

人の心って物語と音で育てられているのかもしれませんね。

――ブックジャーナリスト 内田剛さん

関連書籍

瀧羽麻子『もどかしいほど静かなオルゴール店』

あなたの心で鳴っている音に、あなたは、きっと気づいていない――。 "人の心に流れる音楽が聴こえる"という風変わりな店主が、南の島の小さな店で、お待ちしています。 発売前から書店員絶賛!の感動の物語。 「耳利きの職人が、お客様にぴったりの音楽をおすすめします」 ここは、お客様の心に流れる曲を、世界でたったひとつのオルゴールに仕立ててくれる、不思議なお店。 "小さな箱"に入っているのは、大好きな曲と、大切な記憶……。 北の小さな町にあった『ありえないほどうるさいオルゴール店』が、最果ての南の島で、リニューアルオープンしました! 今回も、7つの物語が奏でる美しいメロディーに載せて、やさしい涙をお届けします。 * * * 島を出て行った初恋の人を想い続ける郵便屋さん、音楽を捨てて都会からやってきた元ミュージシャン、島の神様の声が聞こえるババ様……彼らの心にはどんな音楽が? みんな必ず、小さな寂しさを秘めています。 でも、自分で気づいていない「本当の気持ち」も、 他人に知られたくない、「密かな想い」も、 音楽となって、あなたの心に流れているのです。 そして、美しい旋律を奏でています。 * * * 「好きです。この小説」「涙がまりませんでした」「心が満たされる物語!」「心が激しく揺れた」など、書店員さんから絶賛の声が発売前から集まっています!

瀧羽麻子『ありえないほどうるさいオルゴール店』

「あなたの心に流れている音楽が聞こえるんです」――北の小さな町にあるその店では、風変わりな店主が、お客様のために世界にひとつだけのオルゴールを作ってくれる。耳の聞こえない少年。音楽の夢をあきらめたバンド少女。妻が倒れ、途方に暮れる老人……。彼らの心にはどんな曲が流れているのでしょう? 思わず涙がこぼれる、幸せ運ぶ7編。

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もどかしいほど静かなオルゴール店

「耳利きの職人が、お客様にぴったりの音楽をおすすめします」
ここは、お客様の心に流れる曲を、世界でたったひとつのオルゴールに仕立ててくれる、不思議なお店。その”小さな箱”に入っているのは、大好きな曲と、大切な記憶……。
北の小さな町にあった『ありえないほどうるさいオルゴール店』が、最果ての南の島で、リニューアルオープンしました!今回も、7つの物語が奏でる美しいメロディーに載せて、やさしい涙をお届けします。

―ー島を出て行った初恋の人を想い続ける郵便屋さん、音楽を捨てて都会からやってきた元ミュージシャン、島の神様の声が聞こえるババ様……彼らの心にはどんな音楽が?
自分で気づいていない「本当の気持ち」も、他人に知られたくない「密かな想い」も、音楽となって、あなたの心に流れているのです。

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瀧羽麻子

1981年兵庫県生まれ。京都大学卒業。2007年『うさぎパン』で第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞。その他の著書に『株式会社ネバーラ北関東支社』『左京区七夕通東入ル』『いろは匂へど』『乗りかかった船』『ありえないほどうるさいオルゴール店』『虹にすわる』『女神のサラダ』『あなたのご希望の条件は』他、著書多数。2021年7月10日刊行の『もどかしいほど静かなオルゴール店』は、発売前から書店員絶賛の話題作。

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