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親が偏差値思考をやめれば、不思議なほどわが子は伸びる

2021.04.12 更新 ツイート

なぜアーティストの子は偏差値を使わない総合型選抜が得意なのか 青木唯有

私大入学者全体の半数以上が一般受験ではなく、総合型選抜(旧AO入試)や推薦入試で入学しているということをご存じでしょうか。

Netflixで大人気の韓国の熾烈な受験戦争を描くドラマ『SKYキャッスル』でも「学力絶対主義の時代は終わったの」というセリフがあるほど、総合型選抜が世界のスタンダードになりつつあります。

延べ3万人以上の高校生を難関大合格に導いてきた、総合型選抜のプロである青木唯有氏の著書『親が偏差値思考をやめれば、不思議なほどわが子は伸びる』では、親子で新時代入試を乗り越える方策をご紹介しています。本書から一部抜粋して、試し読みをお届けします。

*    *    *

アーティストの子どもが総合型選抜を好むわけ

(写真:iStock.com/JNemchinova)

ミュージシャンやデザイナー、俳優といったアーティストの方々も、わが子の入試に総合型選抜を選ぶ傾向が見られるのは実に面白いところです。

もともと、こうした職業の方々は表現者ですから、自分の作品、自分の表現というものを日頃からきちんとまとめ上げ、それを示すことが「メシを食べていく」ことそのものという側面があります。

そうした親の姿勢がお子さんにも影響を与えているのか、自分がいつ、何をして、どう感じたかということを、日頃からポートフォリオという形でまとめているお子さんがとても多いのです。日々の暮らしそのものが、自分を作るものであるという事実を感じ取っているからだと思います。そうしたお子さんは、ものの本質を見たがったり突き詰めて考えていったりする傾向が強いと感じます。

音楽でも美術でも演劇でも、何かをクリエイトするという行為は、ただ音符通りに弾けばいい、見ているものを描けばいいというような単純なものではないのだろうと思います。

たとえば俳優が役を演じる際には、セリフの奥には何があるのか、自分が演じる役はどういった人物で、日頃はどんなことを考えているのかというところから始めます。演じる役の本質から考えて、それから演じているのではないでしょうか。

また、親がアーティストでなくても、ダンスや絵画、音楽などを嗜んでいるアーティスト気質のお子さんたちは、ものをよく見、表面上からは見えない本質に落とし込む力に長けています。つまり、全く別のところにある点と点をつなげて一つのストーリーにしていくようなことがとても上手な場合が多いのです。

書道をやっていたHさんは、書道では「筆の流れ」というものがとても大切であることを自身の表現活動から何となくですが認識していました。勢いのある筆遣い、抑制された筆遣い、あるいは軽やかであったり、重かったり、ゆっくりとした筆遣いであるとか、さまざまな筆遣いが渾然一体となって、書という芸術が誕生します。

Hさんはその「流れ」が生み出す効果や役割から連想して、大学では流体力学を学ぶことを選びました。書道の筆の運びから流体力学とは大胆な飛躍ですが、こうした飛躍ができるのは日頃から書道という芸術に親しんでいた彼女なればこそですし、大学側も、「単に数学や物理を学んできました」という受験生にはない可能性を感じるのだと思います。

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偏差値では決して測ることができない「非認知スキル」が問われるこれからの時代。 親が子どもにできることとは? 3万人の高校生を合格に導いてきた総合型選抜のプロが教える、最新教育メソッド。 竹中平蔵氏、推薦! (慶應義塾大学名誉教授) 「偏差値やIQの時代は終わった。 世界で戦える人財に必要なのは『非認知スキル』である」

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親が偏差値思考をやめれば、不思議なほどわが子は伸びる

総合型選抜(旧AO入試)のプロである著者は、のべ3万人以上の高校生を難関大合格に導いてきた。偏差値を使わない新時代入試の乗り越え方とは? 親子で今すぐ実践できる最新教育メソッド。

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青木唯有 アクティブラーニング協会理事

民間教育機関で20年以上にわたり総合型選抜(旧AO入試)を始めとする特別入試に特化した指導に携わり、早慶・国公立等、延べ3万人以上の合格指導実績を持つ。「非認知スキル」に関する東京大学との共同研究プロジェクトに参画。「大学受験で育む親子軸」や「次世代入試は“非認知スキル”で決まる」をテーマに、ブログや各種セミナーで受験生や保護者、教育関係者向けにオリジナルの見解を定期的に発信。現在は日本アクティブラーニング協会理事・人財開発教育プロデューサーとして、企業・教育機関の研修プログラムの企画、開発を行っている。

 

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