

人気占い師、真木あかりさんが、読者の恋愛相談にお答えします。
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友人である年上の男性に片思いして1年以上経ちます。一度アタックしたものの遠距離であることと自身のやりたいことを優先したいという理由で振られました。また、彼自身は過去のトラウマによって異性交流が少ないという”草食系男子”です。
振られたものの、それでもこの人と一緒にいたいな、と今は友人関係を保っています。とは言え、彼のことを応援したい気持ちと彼のためにも諦めるべきなのかと悩む気持ちがあります。
優柔不断な私ですが、何かアドバイスがあれば教えていただきたいです。(てぃむさん・みずがめ座)
てぃむさん、こんにちは。
ご相談内容について拝読いたしました。彼のお気持ちを尊重したけれど、諦めるのはしのびない……ということですね。
友人としての交流を保ち続けるという部分、まさにみずがめ座さんらしいご選択と思います。無理を言って相手を苦しめるようなことはしたくないという、お互いの思いを大切にしたうえでの落とし所。
恋をしてもどこか、友情同士のようなパートナーシップとなることが多いのが、みずがめ座の人々です。
もちろんてぃむさんは星に支配されているわけではなく、悩み迷いながらも自分のなかで答えを出し、気持ちを抑えて今に至るのだろうと思います。頑張っていらっしゃいましたね。
誰のために諦める?
彼がてぃむさんの申し出をお断りになったのは、遠距離であることと、自分の夢を優先したいという理由からでした。
またてぃむさんからは、彼が恋愛にトラウマがある草食系男子である点を加えておられます。
そしててぃむさんご自身は「夢を応援したい」というお気持ちと「彼のために諦めたほうがいいのか」というお気持ちが交錯している、とのことでした。
ひとつ、厳しいお話をいたします。きつく聞こえてしまったらごめんなさい。
「彼のために諦める」という選択をしようとすると、おそらくはいつまで経っても諦められないのです。
「あのとき言えばなんとかなったかもしれない」「あのときもうひと押ししていれば運命は変わったかもしれない」といった“もしも”に、今後ずっと追いかけられることになってしまいます。せっかく勇気を出して諦めるという選択をしたのに、後悔がつきまとう。そんな状態になってしまっては自分がかわいそうです。
人は、自分で自分のために決めたことだから頑張れますし、次に行くこともできます。たとえ彼のお気持ちを尊重したとしても、「彼のために諦める」と彼を軸にして考えるのは、未来の自分のためにはやらないほうがいいのですね。
もしも諦めるときが来るのなら「自分のために諦める」。そのおつもりで、気持ちを入れ直すと前が見えやすくなりますよ。
彼が変わる、成長する可能性を信じてもいい
で、本題です。てぃむさんは、今の彼をご覧になって判断しようとなさっています。
その彼とは「夢が叶っていない」「遠距離」で「草食系」の彼です。これ、いずれはどれも変わりうることなんですね。
夢は叶うこともあれば、違う夢に変わることもあるでしょう。遠距離というのも、法律で引っ越しできないといったことでもないので、変えられる可能性もなくはないでしょう。
「草食系」は、これはてぃむさんがご想像でつけてくださった「恋に至りにくい条件」のひとつであろうと思いますが、肉食系への転換は難しくとも『逃げ恥』のようなケースになる可能性だってあるわけです。
どれも彼の「今の状態」です。
たとえば「太陽が熱い」「金星の表面温度は昼も夜も摂氏460度」「冥王星はメチャクチャ遠い」といったことは変わる見通しがないので、諦めるしかありません。
しかし、彼は星ではないので、可能性があります。未来には変わっているかもしれない。今だけにフォーカスしなくてもよいわけですね。
一気に諦めなければいけない、というわけではない
そして大事なことなのですが、「夢を応援する」ということと、「彼を諦める」はセットではありませんね。夢を応援しながら彼を諦めずにいたっていいわけですし、夢を応援せず、彼を諦めるという選択肢もあるわけです。
そして、もう少し細かく考えてみると「諦める」「諦めない」の2択でもないのかもしれません。たとえば、「ちょっと特別な友達」「弱ったときに甘えられる友達」をまずは目指して、そこから成就に近づいていくという方法だってあるわけです。
彼は過去のトラウマから草食系である、とてぃむさんはおっしゃいました。
そうすると、「ちょっと特別な友達」「弱ったときに甘えられる友達」のポジションから「女の子っていいものだな」「てぃむさんは今まで会った女の子とは違うな」という経験を積み重ねることで、過去のトラウマを少しずつ和らげていくというのは非常に穏当で抵抗の少ないやり方であるとも言えます。
たとえば、彼の夢の理解者として伴走しながら、あるときは応援し、あるときは応援し、と「あなたの味方」であることをアピールするのはいかがでしょうか。
連絡をしたり、たまには近くまで行ったりしながら、だんだん「特別な友達」のポジションに近づいていく。そんなふうに、彼のことを尊重しつつ近づいていくやり方も、あるのではないかと思います。
もちろん、その間に「ちょっと付き合いきれないな」と思ったなら、別の幸せを探すという選択肢もアリです。てぃむさんは、いつだって選べます。ご自分のために、ですね。
片想いは期間を決めるのも有効
期間を決めて考えるのも、思考の整理をつけやすい方法です。
てぃむさんは今年、さまざまなかたちで人生における重要な転換を経験する星回りとなっています。少なくとも5月半ばくらいまでは、諦めずに細かめにポジションを刻んでいくのはアリと言えるでしょう。そこから7月末まで、「じっくり相手を見極める」ということに向いた期間となっています。そこで改めて、自分と向き合ってみるといいでしょう。どちらの道を選ぶにせよ、後悔のない答えを出せるはずです。
いえ、後悔しないことなどないのかもしれませんね。「あのとき、こうしていれば」と思わずに済むほど、軽いお気持ちではないだろうと思います。それでも、この2021年上半期に自分のためにした選択は「これでよかった」と思えるものにできるはずです。応援しておりますよ。
私に相談してくださって、ありがとうございました。
真木あかり
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毎月15日更新で、真木先生が読者のみなさまから頂いた恋愛相談にお答えします。
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真木あかりの恋愛占い

人気占い師・真木あかりさんによる恋愛占い。カップルの人・シングルの人・障害のある恋に悩んでいる人と、3つの状況別に、毎月の恋愛運を占います。(毎月最終日に更新します)
また15日には、真木あかりさんによる恋愛相談も読める、豪華連載です。
※この連載は、「午前0時の恋愛相談」を改題・リニューアルしたものです
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