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オタク女子が、4人で暮らしてみたら。

2020.09.24 更新 ツイート

ライブ遠征と実家帰省で、お盆明けのテーブルは各地のお土産で溢れかえる 藤谷千明

「オタク同士で暮らしたら、絶対楽しそう!」そんな夢を見たことがあるオタクは多いはず。そうではなくても、このコロナ禍、「淋しくて不安」「孤独死したらどうしよう」「でも、異性と一生を約束して暮らすのは面倒!」など、一度は誰かとの生活について考えた、ひとり暮らしの方はいるのではないでしょうか。

先日発売となった『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』の著者、藤谷千明さんは、東京都内の賃貸一軒家(5LDK)でアラフォーのオタク4人で暮らして、約1年半になります。

アラフォーのオタク女子4人は、同居する一軒家でどのような春夏秋冬を過ごしてきたのか。オタクならではの会話が飛び交う、楽しい日常を、本書より一部抜粋してお届けします。第2回は、夏のお話です。

*     *     *

野菜from実家×4

真夏になると、実家×4から野菜が届くようになった。ああ、どうして親は還暦を過ぎると畑を耕すのか。ありがたいこと、本当にありがたいことなんですけども。

私「多いよ!!」

角田「さすがに大人4人でも、ダンボール箱いっぱいの野菜は……」

丸山「やたら長いナスもあるねぇ」

星野「これは長い、そして多い」

丸山「これは、ナスのキャビア風をつくるしか」

私「なんすかそれ」

「ナスのキャビア風」とは、大量のナスをオーブンで1時間程度焼き、皮を剥いてオリーブオイルと香辛料を混ぜ、ペースト状にする料理だそうだ。瓶詰めにして冷蔵すると保存も多少は利くそうな。出来上がって、さっそく実食したところ、

私「あー、たしかにそういわれると見た目はそれっぽい?」

星野「種の粒がキャビアのようだからそう呼ばれてるらしいですね」

角田「コレはコレで、別のおいしさがあります」

丸山「やった~」

この料理、別名「貧乏人のキャビア」というらしい。でも、あんなに大量にあったナスが瞬時に消えたので、本当に貧乏だとなかなかチャレンジできないかもしれない。野菜は高い。

そして夏休みがやってきた。私は基本的に家で溜まった仕事をしながら過ごしていたのだが、丸山さんは関西に帰省、星野さんは推し声優のバンドが出るロックフェスとコミケと帰省。角田さんは帰省はしないけれど、ほぼ毎日同じ舞台の観劇だそうな。会場までの電車の回数券を購入するか悩んでいるという。もはや「通勤」である。

いつもワイワイしている“ハウス”も、さすがに人の気配がなくガランとしている。寂しいといえば寂しいけれど、新鮮さがあるので、無駄にリビングでゴロゴロしてみたり、大きな音で映画を観たりした。休暇が終わって、再び家に人が戻ってくる。

丸山「お土産やでー! 551蓬萊の豚まん!」

星野「お土産ですー! 地元のお菓子と親が持たせてくれた手作りパウンドケーキです!」

角田「お土産じゃないけど、劇場近くでおいしそうなケーキが売ってたので!」

薄々感じていたが、みんなしょっちゅうライブ遠征や出張や帰省で全国各地に行ってるので、この家はお土産が異様に多い。リビングの一画におやつ&お土産スペースを設けているのだが、常にお盆明けの職場みたいになっているのだ。今回のようにホンモノのお盆明けとなると、スペースには各地のお土産があふれかえっており、それは壮観だった。

関連書籍

藤谷千明『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』

我が家こそ、沼でした! お金がない、推しのグッズは増える、孤独死は嫌だ! そんなわけでアラフォー女子がはじめた快適ルームシェアの日々。 一生を約束したくはないけれど、淋しいから誰かと暮らしたい、 推しのグッズは増える一方なので広い部屋に住みたい、 節約して将来への不安に備えたい…… 意見の一致したオタク女子4人がルームシェアをすることに! 本名すら知らなかった仲間との生活は、 オタクならではの出来事や会話が飛び交う毎日で、全然キラキラしてないけど、すごく楽しい。 そんな4人が同居に至るまでと、春夏秋冬の暮らしを綴った、ゆるっと日常エッセイ。 〈目次〉 第1章 私は如何にして心配するのを止めてオタクと暮らすことにしたのか 第2章 【メン募】同居人募集・当方オタク、完全ゆるふわ志向。 第3章 春夏秋冬ルームシェアリング! 第4章 ガチャも回すし人生も回す

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オタク女子が、4人で暮らしてみたら。

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藤谷千明 ライター

1981年生まれ。工業高校を卒業後、自衛隊に入隊。その後職を転々とし、フリーランスのライターに。主に趣味と実益を兼ねたサブカルチャー分野で執筆を行なう。共著に『すべての道はV系へ通ず。』『水玉自伝 アーバンギャルド・クロニクル』などがある。

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