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医師が教える50歳からの超簡単ダイエット

2020.12.10 公開 ツイート

ゆっくり座る、片脚で立つ…日常生活でできる「超簡単ダイエット」 川村昌嗣

新型コロナの感染拡大で、外出自粛が続く昨今。運動不足やストレスによる「コロナ太り」に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんな方にオススメなのが、医師・川村昌嗣先生の『医師が教える50歳からの超簡単ダイエット』。先生オリジナルの「川村式腹ぺこウォーキング」をはじめ、無理なくやせられるダイエット法が満載です。まさに中高年の方にうってつけの本書より、今日から試せるダイエット法をご紹介しましょう。

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勢いをつけずに動いてみる

椅子に座るときに、前傾姿勢にならず、少しずつ膝を曲げてゆっくり座ってみて下さい。普段ドスンと勢いをつけて座っている方は、いつもと比べて脚全体の筋肉をかなり使っていることに気づきませんか?

(写真:iStock.com/kuppa_rock)

体を落とすようにドスンと座るということは、脚の筋肉を弛緩させると同時に、重力を利用して座っているのです。しかし、ゆっくり座る場合、自分自身の体重を支えながら、膝を曲げることになります。さらに、座るまでの間、脚全体で体重を支えているので、運動量が飛躍的に増加します。

日常的な動きをする際、私たちはできるだけ筋力を使わないようにしているので、普通に生活をしていると筋力は徐々に低下してしまいます。筋力の低下は、加齢のせいではなく、使わないことによる廃用萎縮が主な原因なのです。

また、自転車に乗っているときを想像してみて下さい。ゆっくり進んでいるときは、絶えずバランスをとりながら駆動力を出す必要があります。しかし、ある程度スピードを出せば、バランスのことは考えずにスイスイ進むことができます。

私たちの日常の動きにもこれと同様のことがいえます。勢い(反動)を利用することで、できるだけ筋力を使わないよう動いているのです。しかし、勢いを利用せずに、自身の体重を絶えず支えながら動こうとすれば、足腰に力を入れてバランスをとる必要があります。そのことを意識して動けば、日々の生活そのものが筋肉トレーニングとなるのです。

立っている時間を有効に使う

テレビなどで放送されている老化現象を判定する方法のひとつとして、「立ったまま靴下を履くことができるか」というものがあります。実際、私自身も、四〇歳を過ぎてから、靴下を履くときに少しよろけるようになっていました。

(写真:iStock.com/Kritchanut)

お酒を飲み過ぎて酔っ払ったときなどは、靴下を脱ぐ動作も不安定となり、ころびそうなときもありました。歳を取ったせいにしていましたが、よくよく考えてみると、今まで述べてきたように、日常生活の中で、片脚でバランスを取るような状況をできるだけ避けてきたことが主な原因でした。

そうだとすると、バランス感覚と筋力の低下を改善すれば、よくなると思いつきました。とはいっても、わざわざ時間を割いて、バランス感覚を養うトレーニングや、片脚立ちの際に使う筋肉強化のトレーニングをやる意欲はありません。

そこで思いついたのが、エスカレーターに乗っている時間を利用することです。階段を使ったほうがよいのがわかっていながら、長い階段だとついついエスカレーターに乗っている自分に対しての言い訳にも使えます。

私が行ったのは、片脚立ちのトレーニングです。実際にやってみたところ、初めはかなり不安定で、うまくできませんでしたが、利き脚での片脚立ちは、すぐに安定しました。

バランスを崩して転倒したり、エスカレーターの下のほうに落ちたりすると危険ですので、今でも、すぐに体を安定できるように軽く手すりに手を触れながらやっています。同じ脚ばかり使ってやるのではなく、ときどき脚を替えてみますと、初めにやっていたときよりも、安定性が悪いことに気づきました。利き脚とそうでない脚の違いです。

数カ月続けたあとの冬休みに、子どもたちの希望で、スケートに行きました。滑ってみると、以前に比べて安定感があり、かなりの時間片脚で滑っていられる自分に気がつきました。また、スケートに行った翌日にも変化が現れました。

以前は、スケートに行った次の日は、両腿やふくらはぎに筋肉痛を感じ、満員電車で両脚を踏ん張ると脚が攣りそうになっていたのに、この片脚立ちのトレーニングのおかげで、両脚に軽い疲労を感じる程度で、以前ほど疲労が残っていなかったのです。

私はこのトレーニングをエスカレーターに乗っているときにやっていますが、別にエスカレーターでやらなければいけないというわけではありません。机の横でもできますし、誰かとの待ち合わせなどのちょっとだけあいた時間や、電話で話をしているときにも行うことができます。いろいろと工夫をしてみて下さい。

関連書籍

川村昌嗣『医師が教える50歳からの超簡単ダイエット』

腹囲−10cm! 驚異の川村式腹凹ウォーキング・ダイエット! 食べたい物を我慢したくない、つらい運動はしたくない、無理せず楽に理想の体を手に入れたい。実に勝手な言い分ですが、誰でも一度は考えることではないでしょうか。本書では、医師が提唱するお金をかけずに通勤時間にできるエクササイズを紹介。名づけて”川村式腹ぺこウォーキング”。くびれができ、しかも若返る。やらなきゃ損する50歳からの超簡単ダイエットの決定版! 序章:ダイエットの前に/第一章:運動療法とは/第二章:実践! 運動療法/第三章:食事療法とは/第四章:実践!食事療法

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医師が教える50歳からの超簡単ダイエット

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川村昌嗣

1960年、高知県生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、同大の内科に入局。けいゆう病院健診科勤務の後、2012年、川村内科診療所開設、2016年、医療法人化。2017年4月より内山アンダーライティング株式会社の査定医長を兼任。

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