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ハートドリブン

2020.02.27 更新 ツイート

「無駄」「無価値」「無邪気」…3つの「無」が成功の秘密塩田元規

モバイルゲームなどの分野で快進撃を続ける新興企業、アカツキ。その創業者で社長をつとめる塩田元規さんの記念すべき初著書が、『ハートドリブン』だ。合理的に正解を出せる時代は終わった。数字・計画・思考だけではなく、感情・直感・感性を研ぎ澄ますことが重要だ、と語る塩田さん。その独自の哲学が詰まった本書から、一部をご紹介します。

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もっと「余白」をつくろう

これからの時代、無駄なことも価値を持つ。僕は、大切なものを三つの“無”で表現している。“無駄・無価値・無邪気”なことだ。

(写真:iStock.com/itakayuki)

ビジネスにおいては、最適化しすぎることが仇になることがある。一見無駄に見えるが、子供のようにワクワクすることが価値を持つ時代だ。

たとえば、ゲームもKPI分析してKPIに合わせたチューニングをしすぎると、結果、売上が下がるということが起こる。一方で、KPIのことを考えず、チームメンバーがワクワクするような機能をゲームに入れると、それが喜ばれてKPIが伸びるということも発生する。

合理的には説明できないことかもしれない。でも、ワクワクする、なんか面白いということがファンを作る。これからの時代、「意味があるんですか?」と切り捨てられていたものに価値が宿る。無駄で無価値と言われていたけど、無邪気に楽しめること、そういうものが目に見えない価値になる。感情価値を作る。

でも、その価値は見えにくいものだから、会社や組織の中では大切にしづらいことが多い。

だから、組織の中でも、積極的に無駄・無価値・無邪気なことをやって、それが許される文化を作ることが大切だと思う。そういう余白が組織には必要だ。

ここでは、無駄で無邪気な余白作りのための、アカツキでの取り組みをいくつか分かち合おう。

「雑談」は大切な時間

これは、アカツキの大切な考え方だ。メンバーも普段はものすごく忙しい。僕だって、ミーティングが立て込んでいてトイレに行く時間すらないこともよくある。だからこそ、雑談をする余白や時間はすごく大切だ。

(写真:iStock.com/apichon_tee)

一見無駄な会話から、感情につながれたり、面白いアイデアが生まれることも多々ある。アカツキのオフィスには「SHINE LOUNGE(社員ラウンジ)」とネーミングした広いエリアがあるが、そこはコーヒーを飲みながら雑談しやすい空間になっている。

また、アカツキでは隔週で役員が集まるグループ経営会議をやっているが、2時間のうち最初の1時間くらいは雑談している。チェックインの流れで話がどんどん膨らんでいく。アジェンダも大切だけど、アジェンダを気にせず、それぞれのことを分かち合ったり、思ったことを好きに話す時間は大切だ。会議の後半になって、誰かが「今日のアジェンダなんだったっけ?」っていうことも多々ある。

雑談の素晴らしさは、すぐに正解を出そうとせずに、一緒に問いに深く潜っていけることだ。雑談の時間に、気になっていることや、未来についての話などが出てくる。結果、雑談の中で大きなことが決まることも多い。

取締役会でも雑談をよくする。知人の経営者に僕が楽しそうにアカツキの取締役会の話をすると驚かれる。最近感じていることや、悩み、大切にしたいことがざっくばらんに語られる。僕自身、アカツキの取締役会は楽しい! 社外取締役や監査役の人といった色んな視点からのフィードバックを得ることができる。

もちろん監査やガバナンスの観点は大事にしているが、コントロールが存在しない。信頼関係の中で、本質をずばっと議論できる。結果、ものすごく効率のいい取締役会になっていると思う。

雑談という一見無駄なものが、結果として実はものすごく効率的に機能していると思う。

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関連書籍

塩田元規『ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力』

魂を進化させると、あなたはもっと輝く。 売上高281億円・利益136億円“大成功“企業アカツキ社長の独自哲学。 合理的に正解を出せる時代は終わった。 数字・計画・思考だけではなく、感情・直感・感性を研ぎ澄ます。 初めて明かされる内側を進化させる具体的メソッド。 正解がない時代を生きるための教科書だ。 「マジで売りたい本ができました!」編集担当:箕輪厚介 「いま完全に来ているビジネストレンドど真ん中の本です。 数字より感情、計画より直感、思考より衝動。 合理性で正解を導き出す時代が終わり、自分の内面を発散させることによってしか価値が生み出せない時代がやってきた。 西野亮廣さんやニュータイプの山口周さんがしきりに扱っているテーマのあれです。 この新しい時代の人生と仕事について、数字的に大成功しているアカツキ社長の塩田さんが語るから面白い。起業人生を振り返りながら独自哲学を明かしてます。 まじ読んで欲しいです。」

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塩田元規

株式会社アカツキ創業者代表取締役CEO。横浜国立大学工学部電子情報工学科を経て、一橋大学大学院MBAコース(現・一橋ビジネススクールMBA)修了。新卒で株式会社ディー・エヌ・エーに入社し、広告事業に従事。退職後、2010年に香田哲朗(取締役COO)と共同でアカツキを創業。2016年に東証マザーズ上場、2017年に東証一部へ市場変更。モバイルゲーム事業、リアルな体験を届けるライブエクスペリエンス事業を柱として、心が躍り感動とつながりをもたらすエンターテインメントをグローバルに展開。

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