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イライラしない本

2019.09.22 更新 ツイート

心が一気にポジティブになる「10秒ジャンプ」のすすめ齋藤孝

心穏やかに毎日を過ごしたいのに、ついイライラしたり、モヤモヤしたり、カッとなったり……。みなさんにも、心当たりがあるのではないでしょうか? そんな方におすすめなのが、テレビでもおなじみの教育学者、齋藤孝先生の『イライラしない本』。心を整え、感情をコントロールする方法が満載の本書より、今日から試せるノウハウをご紹介します!

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心と身体はつながっている

人に会う前に、十秒間ジャンプしよう──就活の面接を控えた学生には、よくこんなアドバイスをします。

(写真:iStock.com/Deagreez)

そんなに高く跳ぶ必要はなし。軽くトントンと飛び跳ねるくらいでかまいません。それだけで肩の力が抜けて、身体のこわばりが緩み、身体が少しポカポカしてきます。

こうして身体がほぐれた状態で人に会うと、自分自身の朗らかさは、少なくとも二割はアップすると私は考えています。

身体と心はつながっています。身体を温めることで、心のこわばりもほぐれてくる。不安や緊張というネガティブ感情も抑制されて、心穏やかになれるというわけです。

寒い場所では身体もこわばり、心もなぜか沈みがちになります。身体が冷えると、人はネガティブ感情を持ちやすくなります。

逆に、温泉に浸かって温まったり、スポーツで汗を流したりすると、リラックスできポジティブな感情が膨れあがってきます。身体が温まっているか、冷えているか。それが人間の感情を大きく左右しているのです。

身体を温め、身体をほぐすことで、感情の滞りを溶解させていく。それを実践しているのがヨガです。

現代社会に生きる私たちは多くのストレスを抱えていて、そのストレスから自分を守ってくれる最後の砦は、実は自分自身の身体に存在しているのだ、と思えてきます。

すると、ザワついていた感情は平穏になり、ネガティブな感情が霧散していく。心と身体、感情と肉体、そのバランスを維持する力も高まってくるのです。

十秒ジャンプにしてもヨガにしても、共通しているのは、心の調子が悪くなったら身体からアプローチをかけていくという考え方です。

心と身体の問題を分断して考えず、常にリンクさせ、バランスを保っておく。これも非常に効果的な感情整理の方法なのです。

「深呼吸」もイライラに効果大

ヨガ教室に通えない、時間がなくてヨガを始められないという人は、深呼吸をするだけでもいいでしょう。なぜなら、ヨガの基本は呼吸にあるとされているからです。

(写真:iStock.com/violet-blue)

実は、私は以前から「心身の健康と呼吸」に関心があり、ストレスが溜まらない心と疲れない身体をつくるための呼吸法に関する研究をしてきました。

ヨガに代表される東洋の呼吸法は、吐いてから吸うのが基本です。吸ってから吐くのではなく、まず息を吐いて吐いて、吐き切って、それから吸う。そのほうがより深く呼吸できるのです。

吐くことを重視する呼吸法でもっとも基本となるのが『丹田呼吸法』。おへそから指三本分ほど下にある「臍下丹田」という場所を意識しながら、フーッと長くゆっくりと息を吐き出す呼吸法です。

イラッときたら、「まあ、いいか」「もう終わったことだし」「自分には関係ないこと」といった意識を持ちながら、思い切り息を吐いてみましょう。

鼻から三秒息を吸って、二秒おなかの中にぐっと溜め、十五秒かけて口からゆっくり吐く

息と一緒に、心の中にわだかまっているイライラ感やネガティブ感情を一切合切吐き出してしまう、そんなイメージです。おへその下を引っ込めるように、おなかが背中にくっつくように、フーッと吐き切る

そうして息を吐くことだけに集中していると、本当に心の中のネガティブ感情、モヤモヤやイライラなどが、息と一緒に外に吐き出されていきます。

何回か繰り返すうちに、原始的な生命の在り方、一個の生物としての純粋なる“生”に近づいていく感じがしてきます。世の中の煩わしいこと、人間関係のストレスなどから解放され、心が穏やかに落ち着いてくるのです。

尺八奏者の藤原道山さんと一緒に呼吸法の実践CDを開発したので、そうしたものを試していただくのもいいかもしれません。尺八の音に合わせて息を吐き、意識を調え、身体を落ち着かせ、ゆったりとした気持ちが体感できます。

イライラしたら息を吐く。緊張したら十秒間軽くジャンプする

身体の奥深くの芯の部分が温まって、心のさざ波がスーッと収まり、気持ちに余裕が生まれてくるはずです。

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齋藤孝『イライラしない本 ネガティブ感情の整理法』

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イライラしない本

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齋藤孝

1960年、静岡県生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。『身体感覚を取り戻す』で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくった。Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。『15分あれば喫茶店に入りなさい』『イライラしない本』など著書多数。累計発行部数は1000万部超。

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