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飲み込めなくてもいいのにね

2019.02.11 公開 ポスト

足の裏を意識すると良かったたった1つの事加藤拓也

大人になってから他人の運転で車酔いをする様になった。春の時期は特につらい。花粉症の薬と酔い止めは飲み合わせが良くないらしく花粉症の薬を優先しているから。ただ寝ていれば酔う事はない。だから寝る。大体いつも温かくなるアイマスクを持ってロケハンに向かう。

ロケハンは楽しい。色んな所に行ける。結局撮影でも行く事にはなる。でも現場の時は忙しいからゆっくりと土地を感じれるのはロケハンの方。どちらにせよ酔うと楽しめないから酔わないように努力する。15分ほどの移動は正直酔わない。長距離は酔う。

でも酔う程車で移動した先にある、チェーン店だけど地方ならではの工夫を凝らしてるのは好き。見た事無いメニューがある。サラダだってサラダバーになってる。ハンバーグ二枚盛りになってる。そんなに食べないけど。あの工夫はなんで東京に無いんだろうか。

この前、未発表の作品なので詳しくは言えないけど、ある個人店にロケハンに行った。車から降りて店に向かう道中、うんこを発見した。カメラマンが踏みそうだったから踏んじゃうよ!と言うと間一髪で避けていた。かなり小さめの声であぶね~と言っていた。

 

お店は都内なんだけどかなり工夫を凝らしていて人気店らしい。お休み中に見に行ったのにお店を訪ねる人が多かった。そしてめちゃめちゃいい匂いがした。休みだけと厨房でイースト、めちゃめちゃコネコネしてた。いつかここで焼き立てを買って帰ろうと思った。でもこの日は買えなかったので帰りに別の店で買って明日の朝はバター塗って紅茶でも飲むか~って言った。

大体見終えて車に戻る時、ぼーっとしていた。そしたら行きは気付けたのに帰りは気付けなかったから、普通にちょっと踏んだ。ど真ん中を踏んでは無い。ちょっとだけだ。あ~っと思いながら他人の時に気付いて自分の時は気付かないもんだなぁと思った。「踏んじゃうよ!」って誰でもいいから言ってほしかった。今度からは皆で注意しあいながら出来るといい。ロケハン。踏んじゃうよ、って言い合えるように。注意しあおう。本当に。

帰り道のバスは酔わなかった。足の裏を気にしてるといつの間にか新宿についていたので。携帯とか見ると酔うのにな~。
撮影当日は最大パワーで意識を地面に向けて歩いた。掃除されて無くなってた。なんだよ~。

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加藤拓也

1993年12月26日生まれ。大阪府出身。脚本家。演出家。監督。 「劇団た組。」主宰。わをん企画 代表。17歳で構成作家を始め、18歳でイタリアへ渡り、映像演出を学ぶ。帰国後、「劇団た組。」を立ち上げ。23歳で三越劇場作演出家の最年少記録を樹立。若手演出家コンクール2017優秀賞受賞。『部活、好きじゃなきゃダメですか?』では初の連続ドラマの脚本を担当。

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