先日、 KITTE丸の内で開催されている「世界茶文化展2026」に行ってみました。デパートのコーヒーイベントみたいなものを想像していたら、お茶の世界はコーヒー以上にディープで知識や経済力が必要な世界でした。
それぞれ出展者の方々の知識とこだわりがすごくて、気軽に商品を選んで買うというより、こちらもそれなりの知識を持って望まないと選べません。お茶の種類、国、さらに産地の地名、レア度など……。
ある中国茶のブースで男性客が「これは正岩茶ですか?」と聞いたら男性店主は「全然違います。これは○○茶で、△△(地名)よりもさらに標高が高い◻︎◻︎でとれたもので……」と、お客の半端な知識を否定してからマニアックな説明が始まるという……。このブースの商品は緊張して手が出せませんでした。
素人としてはチャイが好きなのでチャイをいくつか購入。そんな中、インドの紅茶界の重鎮がブレンドしたというお店に立ち寄って試飲させていただきました。「このチャイはミルクが入っていなくてもおいしいですね」と言ったら、笑いを浮かべた男性店主が「ミルクを入れているのは、安い紅茶の味をごまかすためです。インドのチャイは安い素材でミルクを入れないとまずくて飲めないですよ」と言って、軽くショックでした。インドの駅のホームでチャイ売りの少年が売っていたチャイが格別においしかったのですが、あれは安い茶葉をミルクと砂糖でごまかしていたのでしょうか……。とりあえず、試飲した最高峰のチャイを購入。意外と80グラム入って2300円と良心的でした。リーフレットには、その一杯はただの飲み物ではありません。「豊かな香り、甘く奥深い味わい、そして長く続く香味の余韻。そして芳醇な滴が身体に沁み渡るとき、せわしない日常のノイズは静かに遠のき、意識はただ『今この瞬間』の充足感へと向けられます」と、崇高なポエムが綴られていました。
茶人は精神的な高みに至るのでしょうか。会場内のミニステージでベトナム茶の会社の人がかなりディープな話をされていました。
お茶の体験を左右するのはエピジェネティックの要素も大きいそうです。食生活やストレスが遺伝子の状態を変える、という意味で、生活が整うとそれまでカフェインが苦手だったのが飲めるようになることもあるそうです。
お茶を淹れて飲んで体のどこを伝わるか図式化したものもスライドに映されました。喉から食道を通ったポリサッカライドという成分はそのまま大腸にいって体内に入り腸内フローラに働きかけるとのこと。セロトニン受容体は腸に多いので、それがお茶を飲んだときの幸せ感や安心感、リラックスにつながるのでしょう。
そしてお茶は、飲む人の存在を浮き彫りにする、とのことでした。茶の気を取り入れることで、良い気を発することができます。
そんなお茶業界人の説得力のある話を聞いていたら、頻繁にドリンクやお茶を買っている自分も許せる気がしてきました。気づいたらこのイベントで1万円くらいは茶葉を買ってしまいました……。いつか産地について語れるようになりたいです。
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次元上昇日記

「次元上昇」とは? それは「アセンション」のこと。では、「アセンション」とは何か……。いろいろな意味があるので、ネットを検索してみて下さい。しかし、辛酸なめ子さんにとって、それは日々、功徳を積んで善行マイレージを貯め、それがある閾値に達すると得られる高い次元のこと。この連載は、その善行マイレージを貯め次元上昇をめざす一人の女性の抱腹絶倒、試行錯誤の記録です。
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