本読みのアルパカ内田さんと、幻冬舎作品を誰より愛する営業部のコグマ部長。
2人が、幻冬舎の新刊の中からお気に入りを選んで、おススメしあう、本コーナー!
今月のコグマ部長のおすすめはこちら。
(あわせて、アルパカさんがコグマさんにおススメした作品についても、お楽しみください)
【幻冬舎営業部 コグマ部長から、
アルパカ内田さんへオススメ返し】
三津田信三 澤村伊智 芦花公園 背筋 北沢陶 上條一輝『呪いの☒☒』
一方こちらは、人気ホラー作家六人の競作。こんな組み合わせでしかも文庫書き下ろしとは贅沢なのだが、ともかく怖いので心して読んでほしい。
友人に促されるまま無人の古書店に入った「俺」。数日後、その友人が不審な行動をしていると知る。度々、家族に隠れて古書店を訪ねているのだ。しかもだんだん痩せてきている。やがて、友人が職場で倒れたと知り、すべては古書店に原因があると思うのだが──「ほらあな」/澤村伊智
仲良し女子中学生三人が、とある文房具店で購入したお気に入りのノートでやり取りしている交換日記。そのうちの一人が突然「このノートには悲しい念が込められている」と記す。やがて全く関係のないことが、子どもの字で書き込まれるようになり──「呪いの交換日記」/北沢陶
戦後間もないある地方の村が舞台。大地主の跡取りの嫁の座を狙う三人姉妹が次々と不審死を遂げるが、その裏には「丑の刻参り」があった──「壱本樹様」/三津田信三
市内のある地域だけで交通事故や犯罪が多発。転出者も相次いでいることに疑問をもった市役所職員が探ると、最近市内に設置されたとある施設と夜逃げした宮司との関連に気が付いて――「呪いは明るく輝いて」/上條一輝
ネット上に溢れる「悪意」という現代の宿痾を、オリジナリティあふれる構成で展開し、ラストに向かってどんどん恐怖が立体的になっていく――「『しばらくゆっくり休んでください』」/芦花公園
日曜の昼下がりの公園で噂される、悲痛な交通事故。「なにかに引っ張られるみたいに」トラックに飛び込んだというその男性の死には、とある“模倣作品”が関連していた――「劣化コピー」/背筋
タイトルを並べて見るだけでも、ゾクゾクしてくる。
本作には人間の業が生み出した呪い、恨み、穢れ、怨念が詰まっている。すべての作品を読むと、結局人間が恐ろしい存在ゆえだと思わざるを得ない。
さらに、幻冬舎文庫史上最恐と断言できる表紙画像にも注目! とある女の子のコラージュなのだが、店頭で彼女と「目が合ったら」買うしかない! 万が一買わなかったら……。
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アルパカ通信 幻冬舎部

元カリスマ書店員で、POP職人でもある、ブックジャーナリストのアルパカ内田さんが、幻冬舎の新刊の中から、「ぜひ売りたい!」作品をピックアップ。
書評とともに、自作の手描きPOPも公開。
幻冬舎営業部のコグマ部長からの「オススメ返し」もお楽しみください!
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