人は「まだ起きていない未来」に、どうしてこんなにも不安を覚えるのでしょう。
今回届いたのは、「今の仕事を続けるべきか、それとも離れるべきか分からない」という20代後半の方の声。
変わりたい気持ちはあるのに、行き先は見えない。
その宙ぶらりんな感覚は、決してあなただけのものではありません。
立ち止まりながらも前を向こうとするあなたへ、人生先生の言葉を贈ります。

* * *
30歳を目前にして、今の仕事を続けるか辞めるか迷っています。慣れ親しんだ場所は離れ、新しいチャレンジをしてみたいという思いはあるのですが、具体的にこれをしたいということはなくいまいち踏ん切りがつきません。
このままなんとなく続けることが果たしていいのか、ずっとぼんやり迷っています。最終的な決断は自分でするのは前提として、人生先生だったらどのように考えますか?
ご相談ありがとうございます。
あなたは今、仕事を続けるかやめるかでの迷いがあり、そんな未来への悩みが、現在の不安を生み出しているのかもしれませんね。
確かに社会人にとって、転職はとても大きな変化を伴うものです。仕事が変わるだけで、年収や働き方だけではなく、住む場所や、普段付き合う相手だって大きく変わります。
ですが踏ん切りをつける前に今一度考えてほしいのは、あなたの悩みが本当に仕事についてなのか、ということです。
もしかしたらあなたは、何か人生における他の悩みがあるのではないでしょうか?
そして、仕事という大きな変化を加えることで、それも一緒に解決されるかもしれないという望みを持っているのかもしれません。
ここでいう人生における他の悩みがどんなものかはあなたにもまだわからないのかもしれません。ただ漠然とした不安だからこそ恐れてしまうこともきっとあると思います。
そんな不安や悩みを解決するために、転職という『環境を変える』選択肢を取るのは確かにアリです。なぜなら人間はとても環境に左右されやすい生き物だからです。まず環境を変えることで、その外側の変化が、あなたの内側にも変化をもたらすことがあります。
ですが、ここでもう一度考えてほしいのは、その環境を変えるという手段の最善が、本当に転職なのかということです。環境を変える手段は、他にもいくつかあります。新しく趣味を始めたり、普段行かないようなお店に行ったり、そこで今まで話したことのないような人と接してみたり、まず引っ越しだけしてみたり、他にも大小様々なものがあります。もしかしたら些細な環境の変化一つだけでも、あなたのぼんやりとした迷いが解消されることもあるかもしれません。
選択肢はこれからもいくらでもあります。だからこそ最終的な決断だって、何度もしてもいいはずです。
大切なのは、決断した後の行動です。
あなたが選んだ選択肢を、あなた自身でより良いものにしてあげてください。
* * *
本連載では、人生先生へのご相談を随時受け付けております。
日々のちょっとしたモヤモヤから、胸の奥にある深いお悩みまで――。どんなことでも大丈夫です。お気軽にお送りください!
人生先生の相談室

『17歳のビオトープ』から生まれたキャラクター・平人生(通称:人生先生)が、あなたのお悩みやご相談に真摯に向き合います。
つまずいたとき、迷ったとき——。
人生先生はどんな言葉で背中を押してくれるのでしょうか。











