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がんばれシクジリーナ!白鳥JAY子の恋の手ほどき

2014.11.20 公開 ツイート

恋愛・彼至上主義の貴女は要注意!?
最終回 重い恋からの卒業 白鳥JAY子/なとみみわ

         イラスト/なとみ みわ

「もう、恋でしくじらない!」
 1000人以上の恋する乙女の悩みを解決してきた〝既婚オネエ〟ブロガー白鳥JAY子(しらとりじぇいこ)が、アラサー女子のための〝男をオトすテクニック〟を全7回にわたってお送りします。
「もう2年、彼氏がいないわ……」「ルックスもファッションも悪くないはずなのに、何故かモテん」「合コンに行くと売れ残る」というシクジリーナ(恋のしくじりを繰り返すモテない女のこと)たちを救う、恋の手ほどき。スグに使えるテクばかりなので、ぜひお試しを。


 

<重い女は振られて当然>
 恋の奇跡を起こしたいハズなのに、奇跡じゃなくて化石になってるシクジリーナがいるわよね。
 超・重量級の重い女に告ぐ! 重い行動をとった瞬間、その恋は終わりに向かっていると言っても過言ではないわ。我慢できずに自分から会いに行っちゃったり、電話も沢山したい。最初の方は彼が追いかけて来ても、結局最後は立場が逆転。毎回、彼に「重い」ってフラれるのがパターン化しちゃってるシクジリーナ。

 って、まるで昔のアタシじゃん! ギャー!
 はじめは向こうからアプローチしてくるんだけど、気がつけば自分の方が彼に夢中になってしまう。最終的には「思ってたのと違う」なんて言われてフラれちゃった経験がある人、いるんじゃないかしら。

 そう。あの時もそうだったわ……。
 付き合いはじめは「お願い、家に来てくれ!」って言ってくれたのに、最後には「頼むから、家に帰ってくれ!」って追い出されたあのころ。フギャピッ!
 どうにか自分をコントロール出来たら……と何度も自分に言い聞かせたんだけど、当時の“恋の暴走列車(ブレーキなし)”のアタシには無理だった。最終的には、「アタシのこと好きじゃないの?」なんて言って、喧嘩ふっかけたりするほど構ってちゃん病だったからさぁ大変。今考えたら、「モテねーっ!」って冷静に考えられるんだけど、夢中なときは全く気が付かなかったのよね。

 当時のアタシはベッタリ派で、毎日会いたいし会えない日は電話で何時間も話したい、今なにしてるのか逐一報告して欲しい。それを相手に求めてたの。
「付き合うってそういうことじゃないの?」って相手に自分の考えを押しつけてしまって、上手くいかなかったのよね。
 自分が忙しい時に「ヒマだから遊ぼう」って連絡してくる女は、男からすると「友達と遊んだりほかにやりたいことないのかよ」ってうんざりさせるだけ。
 今だったら、「当時のアタシは彼以外に興味のあるモノがなかったんだ」ってわかるんだけど、アタシは“一日が彼ではじまり彼で終わらなきゃヤダ”ってタイプだったの。(めんどくせーっ)

 だから、彼にベッタリ派な人は、“自分を忙しくすること”が長続きするコツよ。趣味や習い事、バイトを掛け持ちするなど、“時間にしばられるモノ”(拘束時間のあるモノ)で暴走してしまう気持ちにストッパーをかけることが重要なの。
 本当は、“彼以外に夢中になれるモノ”を見つけれたら一番いいんだけど、そんなにすぐには見つからないわよね。

ちなみに、過去のアタシは「モテない女選手権」で、

“重い女”で賞:優勝
“ウザい女”で賞:優勝
“痛い女”で賞:優勝

アタシの名前を聞いたら男達が悲鳴をあげて逃げ出すくらい、三部門総ナメで表彰台を独占できるほどの実力だったの。もはや他の追随を許さない程の実力だったから、強引にでも自分の時間を拘束するしかない、と思ったワケ。
 で、まずやったことは、バイトを掛け持ちしてヒマな時間を無くし、無理矢理自分を忙しくしたの。彼について考える時間をなくし、重い女から脱却するために日々リハビリしてたわ。
 第一級犯罪者が入るような牢獄に監禁されてたって、アタシのことだからプリズンブレイクかの如く死ぬ気で脱獄して彼に連絡してしまうとわかってたし、自分を何かで縛りつけない限り重い女を脱する方法はなかったの。

<男は縛られると途端に逃げ出す生き物>
 男って、女の子のように恋人一筋で生きていなくて、男同士の付き合いだったり趣味(ゲームやジム、ゴルフやサッカー、草野球といったスポーツ)など、女といる以外にも他にしたいことが沢山あるのよ。
 男は自分一人でいる時間や男同士で悪ふざけする時間も欲しいの。男女関係なく、一人の時間をどう使おうが他人にどうこう言われたくないというワケ。自分の時間を全て彼に使えるからって、「彼の時間も全て私に使ってくれなきゃヤダ!」っていうのは完全なワガママよね。

 過去のアタシなんて、彼が友達と出かけるって言うと「行かないで!」「アタシがいたら他には何もいらないでしょ?」「アタシだけを見て!」「アタシ中心にして!」んで最後にトドメのひと言、「アタシとサッカーどっちが大切なのよ!」だからね。
  重い女は彼との距離感を無視しがち。どんなに好きで仲が良くても、距離感を保たないと関係は長くは続かないわ。
「一人の時間も私と会うために使って!」って気持ちはよく解るけど(さすが三部門優勝者)。重い女は「好き」って気持ちより、自分が満たされたいがための「エゴ」になってるのよ。自分が寂しいから会いたい、自分が寂しいから電話したい、自分が寂しいからメールして欲しい。それって、全部「~して欲しい」ばっかりでしょ。本当に彼が好きならば、して貰うことより自分が与えることを考えなきゃ。

仕事で疲れてる=今日はゆっくり寝かせてあげようっと。
友達と遊んでる=たまには友達との時間も楽しませてあげなきゃね。
他の用事がある=無理して連絡しなくてもいいよ。(時には聞き分けがイイ女)
こんなふうに、「彼の重荷にならないか」ってことを一番に考えてあげないとね。

仕事で疲れてる=私が癒してあげたい。(余計に疲れるつーの!)
友達と遊んでる=私も一緒に行きたい。(お願い! 頼むから一人にさせて!)
他の用事がある=私が手伝ってあげたい。(一番オマエに手がかかるんだよ!)

これだと、全部「私」になっているわよね。一見、彼のためを思って言っているようだけど、自分がしたいことになっているからね。いわば、彼のためとみせかけて押しつけ恋愛の自己満足というワケ。
 

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白鳥JAY子

数百人の男とデートをしたのち、マルチミリオネアの子孫のカナダ人と出会い、2005年カナダ法律にて同性愛結婚。現在、旦那とワンちゃんとバンクーバーのコンドミニアムに暮らす“勝ち組のオネエ"ブロガー。著書に、『男のトリセツ』(河出書房新社)がある。

個人ブログ「白鳥JAY子の"オネ"シャルBLOG」(アメブロより移転)
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なとみみわ

雑誌編集社の勤務後、テレビ制作会社に勤務。子育ても終わり趣味であるマンガを描きつつイラストレーターに加齢(?)なる転身。雑誌、書籍、ムック、広告等を中心に活躍中。

イラストレーター なとみ みわのオフィシャルサイト
http://www002.upp.so-net.ne.jp/natomi/

ブログ「あっけらかん」
http://ameblo.jp/akkerakan//

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