
人気占い師、真木あかりさんの新刊『2025年下半期 12星座別あなたの運勢』より、各星座の「振り返りと転換」「スポットライトが当たるテーマ」の2項目をご紹介します。
「拡大ののちの変化」「仕上がるテーマ、これからのテーマ」「恋愛運」「仕事運」「金運」「健康運」、そして月ごとの運勢は電子書籍版でお楽しみください。
振り返りと転換──「社会のなかで生きる自分」を仕上げていく
この下半期は、ここまでの歩みを振り返ることで振り回されない、ブレない見通しができるだろうと思います。ちょっと冗長になってしまって恐縮なのですが、いきなり本題に入るよりも、まずはここまでのあなたの軌跡を振り返らせてください。
2025年上半期は、おとめ座の人にとっては「社会のなかで活躍が見込める時期」に当たっていました。特に顕著な“陽の気”が巡っていたのが仕事運です。強いスポットライトが当たってでもいるかのように大きなプロジェクトを任されたり、自らステップアップを目指したりと、まさに「八面六臂の大活躍」という言葉がぴったりの時期だったことでしょう。今は仕事から離れている人は関係がないかというと、そんなことはありません。子育てや介護、療養など、今の自分が果たすべき役割に力を尽くし、社会の一部を担っておられたはずです。
こうした運気をもたらしたのは「幸運と拡大の星」と呼ばれるラッキースター・木星です。ですから、これらのことはただ大変なばかりではなく社会的な評価やプロフェッショナルとして信頼を得るチャンスでもあったはずですが、それでも多忙で、いつも誰かに評価されているような緊張感を伴っていたことと思います。限界まで力を尽くしても、「でも、まだ上には上がいる」などと目標のラインを引き上げたこともあったでしょうか。木星があなたのキャリアや仕事を後押ししたのは2024年5月下旬から2025年6月上旬です。約1年間、明るいとはいえ目が回るような多忙期が続いてきたわけです。本当に、頑張っていらっしゃいましたね。
特に5月下旬あたりまでは、「制限と試練の星」と呼ばれる土星が対人関係にプレッシャーを与える時期でもありました。おとめ座はもともと、几帳面で誰に対しても誠実に向き合う気持ちをお持ちの人々です。責任感などというものは敢えて意識するほどのことではない「当たり前のこと」レベルであるはずですが、それでも逃げたくなるような人間関係もあったのではないでしょうか。
こうした地道な努力は、単に人の役に立ったとか、何かを成功させたといった単純なお話ではないのでしょう。他のどんな時期よりも「ひとりの大人として生きるための筋肉」を、こつこつと養ってこられたのだと、私は想像しています。そして、その筋肉があるからこそ、大事なものや人を守っていけるようにもなるのでしょう。おとめ座の人はこの2025年、社会において、確かな自分の居場所を獲得したのです。
スポットライトが当たるテーマ──人とつながり、大きな夢を描く
大変な努力の時期を経て幕を開ける2025年下半期、木星がおとめ座にもたらすテーマは「ヨコのつながりを強めること」と「未来のビジョンを描くこと」です。上半期までは、いってみれば「自分の力をフルに発揮する日々」でした。達成すべき目標、解決すべき問題に、具体的に社会に貢献することに思いが向かっていたわけです。
こうした時期を必死でやり切ることで、次のビジョンとして「もっと人とのつながりを強めたい、仲間や友達のために力を尽くしたい」「未来をより良いものにしたい」という方向性が、静かに立ち上がってくるのですね。
おそらくは、仲間や友達といい関係を築こう、未来を良いものにしようといったビジョンは、今に始まった話ではないはずです。むしろ特別に意識などしない、当たり前のことなのでしょう。ただ、ひとりの大人として責任を持って何かをやり遂げることを経験した今、あなたは「友達とは仲良しであればいいわけではなく、互いに良い未来にしてこそ意味がある」「未来は勝手にやってくるものではなく、作り上げていくもの」などといった、この世界を作り上げる「主体」としての意識が強まっています。だからこそ、「ビジョンを共有できる人とつながりたい」「自分の知識や経験をシェアし、皆が幸せに生きられる社会を作りたい」といった思いが強まっていくのだろうと思います。稼ぐ、仕事で成果を上げる、地位を得るといった「個人のマイルストーン」だけでは物足りなく、「皆のために」「未来のために」といった視点に惹かれるようになります。
今までスタンドプレーが好きだった人も、この時期はチームプレーを意識することでやりがいを感じることができるでしょう。特に意識しなくとも、なぜか「みんなでやろう」という輪のなかに呼ばれたり、いつの間にか組み込まれたりしている人も多いかもしれません。自分ひとりで見る夢は、可能性に満ちていました。でも、ここから描く「ひとりでは描けない夢」は、自分でコントロールできない部分も多いだけに、想像以上の喜びをもたらしてくれるのだろうと思います。
仕事でもプライベートでも、なんらかの団体やグループに参加するのはとても良いことであろうと思います。NPOやボランティアグループに参加したり、今までは参加者側だったイベントに主催者側のお手伝いとして加わったりすることも、この時期のあなたに充実感をもたらしてくれるでしょう。
チームのなかで、あなたの細やかな感性や奉仕の気持ちが発揮され、すぐに「なくてはならない人」になりそう。こうした場合、悪くすると優しさや誠意ばかりを搾取されるようなことも、一般的にはよくある話。でも、この時期のあなたは、そうした悪意のある人たちと接触する可能性は小さいです。互いの経験や長所を差し出し合える、フラットなつながりがたくさん生まれるでしょう。
それはあなたが、2023年頃から人間関係においてしっかりと責任を果たしてきたこととも関係しています。「果たすべき義務をやり切る」というのは、どこからが自分の義務なのか線を引けるということと同じです。それが、対人関係が大きく広がるこの時期においてプラスとなります。
* * *
この続きは電子書籍『2025年下半期 12星座別あなたの運勢』でお楽しみください。
2025年下半期 12星座別あなたの運勢

人気占い師、真木あかりさんの新刊『2025年下半期 12星座別あなたの運勢』より、各星座の「振り返りと転換」「スポットライトが当たるテーマ」の2項目をご紹介します。
「拡大ののちの変化」「仕上がるテーマ、これからのテーマ」「恋愛運」「仕事運」「金運」「健康運」、そして月ごとの運勢は電子書籍版でお楽しみください。