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数字から考える幸せわが家

2024.04.27 公開 ツイート

睡眠7時間以上の人は五月病になりにくい ストレスケアのためのリフレッシュ・タイムの取り入れ方5選 河﨑由美子

みなさん、こんにちは。暮らし提案の専門家、積水ハウス フェローの河﨑由美子です。さわやかな風を感じる季節となりました。4月から新しい生活が始まり、1か月が過ぎましたが、仕事、家事や人間関係などで、つい頑張りすぎてお疲れではないですか。心身の不調の出やすくなるこの時期に、予防のための工夫を暮らしに取り入れてみませんか。今回は五月病になりにくい人のライフスタイルを参考に予防のためのヒントをご紹介します。

五月病が多いのは、入社3~5年未満が61%

 

全国20~60代を対象に「五月病に関する調査」を行ったところ、全体の35%が五月病になった経験があることがわかりました。現在の仕事の勤続年数で見ると、「3年以上5年未満」が61%と1番高い結果に。年齢別だと、「20~29歳」43.3%、「30~39歳」45%と、20-30代が高くなっています。

五月病の原因は「出社のストレス」「人間関係の変化や悩み」

五月病の原因と感じていることの1番の原因は「出社のストレス」42.3%でした。次いで「人間関係の悩みや変化」27.0%、「早起きのストレス」25.9%と続きます。

五月病はまじめで責任感が強くて、他人への配慮を重視する人がなりやすいともいわれています。

新年度に入って、さまざまな環境の変化によるストレスが、メンタルや体調の不調につながりやすいからなのかもしれません。

五月病の症状がなかったと回答したのは、睡眠時間が長い人が多い傾向

五月病予防のヒントを探るために、五月病の症状がなかった人のライフスタイルにどんな傾向があるかをみていきましょう。

まずは睡眠に関するデータです。

グラフを見ると、睡眠時間が短い人ほど、五月病の症状があったことがわかります。

睡眠時間をしっかりとることが、予防につながっているのかもしれません。

次に五月病の症状がなかった人のリフレッシュ方法をみてみると、1位は「音楽・映画・動画の鑑賞」と「睡眠」36.6%でした。その他には「趣味」35.9%、「食事」35.5%、「運動や散歩」23.7%があがりました。

五月病になりにくい人は、日常的にリフレッシュする時間をうまくとっているようですね。

そこで日ごろからできそうな暮らしの工夫をご紹介します。

暮らしの中でのリフレッシュ方法5選

●お気に入りの音楽と香りを見つける

好きな音楽や香りは忙しい日常に心の余裕と癒しをもたらしてくれます。

時にはアナログのプレイヤーで音楽を聴いてみても。アナログプレイヤーで音楽を聴くためには、レコードをプレイヤーにセットして、針を落として、と再生までに手間がかかりますよね。音楽を気軽に楽しめる時代だからこそ、ひと手間かけて時間の余裕を楽しむことも大切にしてみてはいかがでしょうか。

お気に入りの香りを見つけて、アロマディフューザーやキャンドルで手軽に香りを楽しむのも良いですね。

●きれいな空気を循環させる

リラックスできる住まいの基本は、快適な空間を整えることから。そのためには、換気が大切です。

朝は窓を開けて、空気の入れ替えをしてみましょう。花粉やPM2.5などが気になるときは、空気清浄機を利用するのも良いでしょう。

●軽い運動をしてみる

体を伸ばすストレッチ、軽い筋トレは血行をよくし、気分転換や肩こりの解消にもなります。ほんの2,3分、家の中で思い出したときにでも数回ずつだけでも。おうちフィットネスの習慣をつけてみませんか。

●空間・インテリアの工夫で睡眠の質を高める

良質な睡眠は心身の健康維持にも欠かせません。質の高い睡眠のためには、空間・インテリアの五感に心地よい工夫をすることが大切です。たとえば、寝室の照明は一日の陽ざしの色の変化をお手本に。ベッドサイドは赤みのあるランプを。寝室の空気環境を整えるのに、インドアグリーンを置くこともおすすめです。

視覚(目)、聴覚(耳)、嗅覚(鼻)、温熱感覚(体温)、触覚(皮膚)の生理的メカニズムを整えることで、眠りと目覚めの質を高めますよ。

●お気に入りの居どころには自分だけの灯りを

ポータブルランプを家の中でお気に入りの場所に置けば、自分だけの居どころに。光のゆらぎが魅力的なキャンドルを取り入れるのも一案。大好きな灯りに囲まれる幸せな自分時間を過ごしてみては。

その他に、自分へのご褒美を買ってみる、好きな食べ物だけを食べる日をつくる、休日は何もせずにゆっくりする、など。五月病の1番の予防は、ストレスをためないことです。慌ただしい毎日だからこそ、なにげない日常の時間を丁寧に楽しんでみませんか。

※本記事内では、ゴールデンウィーク明けに「職場に行きたくない」「気力がない」など体調に変化が現れた人を、本調査の分析目的上、五月病になったと分類しています。

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数字から考える幸せわが家

幸せのかたちは、家族やライフスタイルの多様な変化に合わせて変わっていくもの。ほんの少しの知恵や工夫で、わが家がもっと好きになる。積水ハウスの住生活研究所から“住めば住むほど幸せ住まい”研究に基づく、暮らしのヒントやエッセンスをご紹介していきます。研究データや意識調査、リアルな実例をもとに「ちょっとやってみようかな」と思ってもらえるコラムを更新しています。

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河﨑由美子 積水ハウス株式会社 フェロー R&D本部

海外で過ごした経験や子育て経験などを生かし、住めば住むほど幸せすまい、子どもための住まい環境、ペット、収納、食空間、家事のユニバーサルデザインなど、日々の生活に密着した分野の研究開発全般に携わる。一級建築士。

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