
四季折々の暮らしに欠かせない歳時記。昔から伝わる、季節の行事にあわせた暮らし方には日々の健康や開運・幸せになる知恵がたくさんつまっています。
そしてこれはあまり知られていないことですが、歳時記のもととなる二十四節気と、星占いをつかさどるホロスコープの運行には密接な関係があるのです。
本連載では、11月8日から始まる「立冬」の時期の過ごし方について、12星座を前半・後半にわけた「東洋二十四節気星占い」でアドバイスします。
* * *
初候 11月8日~12日 山茶始開(つばき はじめてひらく)
次候 11月13日~17日 地始凍(ち はじめてこおる)
末候 11月18日~21日 金盞香(きんせんか さく)
太陽が蠍座15度に進み、これを東洋二十四節気では「立冬」と称します。
東洋歴では月の干支は「癸亥」(みずのとい)で、ここからが11月の始まりとなります。癸も亥も水の五行で、水は冬に旺相となりますので、まったくの冬の様相を呈して行く時です。
東洋歴で言う冬の十二支とは、「亥」「子」「丑」であります。
つまり11月、12月、1月の3ヶ月。
実際には2月が一番寒いようですが、2月は草木の芽も生じてきますので、春の気が含まれます。
ちなみに季節の色は、下記のようになっています。
冬は黒 即ち 玄冬 (黒=玄) 気は水
春は青 即ち 青春 気は木
秋は白 即ち 白秋 気は金
夏は赤 即ち 朱夏 (赤=朱) 気は火
冬は水の気が旺盛で、それがあまり強いと氷結して運気が動かなくなります。そこで、水を温める火が必要となり、身体を温めることが大切になってゆくのです。
そして水の五行は、知恵を表すものとされます。
熱帯や温帯で生活する人間は、自然に恵まれている為に、生きてゆくのには環境が味方をしてくれます。しかし寒いところでは、人間は冬を越す為に色々と考えなければなりません。必要に迫られて様々な知識などが生まれてゆくのです。
以前、ある赤道付近の国に旅行した時に、若者が昼間から遊んでいました。
現地の方に尋ねると「仕事しなくともジャングルに入れば食べ物はあるし、寒くはないので何処でも寝られ、生きてゆける」というのです。その答えに、いささか価値観を変えられたような気がしました。
そしてその後、大航海時代に隆盛を極めた「オランダ東インド会社」の記述を読む機会があり、そこには、当時のオランダの野心に燃えた青年が、初めてインドシナに着いた時の嘆きというか感想がありました。
「神は不公平だ。優秀な我等にはあのように痩せて寒冷な土地を与え、ここの原住民(下等といった意味が含まれる表現)にはこのような豊かな土地を与えている」
現在ならば差別的な発言として問題になることは必至であります。
しかし、確かに人間は、寒さに耐えようとして色々なものを発明したり工夫したり考えたりして来た末に、科学の発展を手に入れたといったことも事実の一つでありましょう。
普段、我々は、気候に恵まれた土地に生きる人間と、そうでないところで生きる人間は、考え方も価値観も異なるものだということをあまり意識せずに暮らしています。しかし、どちらが良い悪いではなく、そういう違いは厳然として存在します。
最近こそ、亜熱帯気候のようなわが日本ではありますが、これほど四季のはっきりとしている国は、世界でもそうはありません。
日本人を日本人たらしめている要因の一つは、この二十四節気に代表されるような寒暖差のはっきりした我が国の気候もあるのではないでしょうか。
日本における冬は、色々な技術や思索を深めてゆく季節であります。
冬こそ、あらゆる技術や思索に磨きをかけてゆく好機なのです。
スポーツの世界(冬季スポーツ以外)でも、シーズンオフである冬のトレーニングの仕方で翌年の活躍に格段の差が出るといわれます。
寒いから縮こまるのではなく、色々と考えをめぐらす好機と考える事にいたしましょう。
二十四節気星占いでみる、11月8日~11月21日の運勢
牡羊座前半生まれ=春分生まれ
ここでは、人付き合いが楽しく盛んになってゆくために、それに伴う出費も増加傾向となります。あなたの知的な面も刺激されますので、新たな興味も湧き、そちらにも相応のお金がかかるといった暗示が濃厚であります。金運は基本的には良く、必要な分は補えるといった暗示ですから、使う時には気前良く出したほうが気持ちも爽快となるでしょう。全体的な運気も上昇傾向なので、全てにおいて積極姿勢が吉に繋がります。
牡羊座後半生まれ=清明生まれ
社会的なステータスを確定する時が間近に迫って来ました。年内をメドに、ご自身がこれまで目指してきたポジションを獲得する為の努力が有効になるでしょう。まさにラストスパートと思って最後の頑張りを継続してゆくことが大切です。13日の新月は、あなたにとっては、周囲との協力体制作りや、助けてくれる人との関係を構成してゆくタイミングとなります。独力よりは協調体制で臨むほうが目的達成には有利な時です。ここではエネルギーも溢れますので、達成の可能性も大であります。
牡牛座前半生まれ=穀雨生まれ
このところ、あなたの可能性が大きく開かれて来ています。多くの選択肢が目の前にあり、その選択に困るくらいですが、そろそろ具体的に選んで行動いたしましょう。仕事に関してはとてもツキがある時ですので、この期間を逃さないような現実的な行動が望まれます。周囲との協調も必要ですが、あまり頼りすぎても関係が損なわれてしまいそうです。ご自身の力を信じての独自路線がよろしいかもしれません。ここでは相当の能力発揮が期待できるのです。
牡牛座後半生まれ=立夏生まれ
何となく心が決まらない時、というのも、色々と状況の変化が多すぎて、周囲の環境が刻々と変わってしまうため、その影響をもろに受けてしまうのです。このような時に無理に進んでも勝ち目はありません。じっくりと変化の過程を見極めて焦らずに進む事が大切です。13日の新月は、また新たな環境が生まれてくる時です。このあたりから具体的な目標を定めてゆくことが良いでしょう。新しい人間関係や相棒的な人の出現も暗示されています。
双子座前半生まれ=小満生まれ
あなたにとっては、とてもロマンチックな時間が流れてゆく期間となります。まさに冬のロマンスの出現が期待されるような星の配置となってきました。知的な会話ができる人との縁も暗示されておりますので、先ずは色々な人との会話を心がけてみましょう。仕事に関しても、あなたの価値が再評価される時で、周囲からのウケも良くなり、順調に物事全般が進んでゆくようです。幸運の鍵は目の前の人を大切にすることであります。
双子座後半生まれ=芒種生まれ
まさに仕事モードの展開が始まります。これまで何となく浮かれておりましたが、13日の新月あたりから急に仕事が忙しくなり、あなたの重要性も増してゆきます。新たな任務や、やるべき事が目の前に提供され、それらを遂行してゆく事になります。これは個人というよりは周囲との協調で取り組んでゆくものですから、先ずはその環境作りから始めると良いでしょう。ここでは早急に結果を求めては不利となります。じっくりと進む事が好結果に繋がるはずです。
蟹座前半生まれ=夏至生まれ
この期間のテーマは住まいや家族と、仕事のバランスとなります。ここでは急に忙しくなりそうな暗示がありますので、あなたにとって大切な家族とのバランスを上手くとる事が必須となっています。リモートなどを多く取り入れて、家で仕事をする事などにも幸運が宿る時であります。一旦、外に出てしまうと、なかなかのハードワークとなりそうですから、何かで迷ったら、家族やあなたのプライベートを優先していく方が幸運に繋がるでしょう。
蟹座後半生まれ=小暑生まれ
新たな恋の予感が高まる時。13日の新月はそのような強い暗示があります。突然、恋の炎が燃え上がってしまうような経験をなさるかもしれません。これは運命的な要素も多分に持つので、実際にそのような事が起こった場合には、慎重に対処してゆく事が大切です。他にも、あなたの心を満たすような何かに遭遇する可能性も大きく、新しい趣味や興味を惹かれるものにも出会うかもしれません。ここでの結婚や婚約も吉であります。
獅子座前半生まれ=大暑生まれ
新たなものに興味を惹かれる時であります。スキルや資格、趣味的なものに興味が湧いてくるようです。元来、創造的な素質を有するあなたですから、芸術的な感動などにも敏感で、そのような方面に進むのも適しております。そして、ここでは社会的な評価も高まってきます。これまでの業績が認められて、形を残してゆく事にもなるでしょう。あなたの精神性が高揚し、高尚なもの全てに縁がある時です。恋愛にも良き期間であります。
獅子座後半生まれ=立秋生まれ
住まいや居場所の刷新などに良きタイミングとなります。移転や模様替えなどにも適しておりますので、そのようなプランを考えてゆくのも良いでしょう。ここでの大きな運気は、これまで手がけてきた仕事の完成や完遂であります。ここ数年単位で取り組んでいたものがあるのでしたら、今こそそれをやり遂げるのだといった暗示が高まっています。評価は後からついてきますから、ここはあなたの考えを通して、最後の仕上げに取り組んで行きましょう。
乙女座前半生まれ=処暑生まれ
金運が上昇傾向となり、それをコントロールしてゆく力も備わりますので、有効なお金の使い方や、インカムの方法が見つかることでしょう。これまで何となく不透明であった対人関係にも道筋が見えて来るようで、人付き合いも安定したものとなってゆきます。全体的な運気も数ヶ月の上昇期に入っています。年内は色々な成果の残せる時となりそうなので、更に金運に勢いが出てくるでしょう。おおらかな気持ちで人と接してゆきましょう。
乙女座後半生まれ=白露生まれ
新たなスキルの習得や資格の習得に適した時となります。最も良き開始のタイミングは13日の新月でありますから、ここに照準を合わせて、何かを始めてみると良いでしょう。そして、もう一つ大きな暗示は、恋愛の復活や成就といったものです。これは長期間、くすぶっていたものであればあるほど、その暗示は高まります。結婚などに向けての話し合いも良さそうで、まさに運命の恋の成就ということになるでしょう。運気全般に復調や復活といった暗示が強い時であります。
天秤座前半生まれ=秋分生まれ
まさにあなたの為にあるようなこの時期。あなたの魅力が最高に輝く時となります。容姿もセンスも優しさにも磨きがかかりますので、周囲との関係も順調に進むでしょう。そして、これまで停滞していた仕事運にも順当な流れが戻ってくるといった嬉しい暗示があります。協力者にも同調者にも恵まれた楽しい時となりそうです。頭脳も明快な時ですから、新たな考えややり方を導入するのも良い結果となるはずです。オシャレにも気を使い、特にエレガントさを強調して吉です。
天秤座後半生まれ=寒露生まれ
13日に形成される新月は、あなたにとっては、新しい経済プランを作ったり、お金に対しての価値観が新たになる時のようです。これは非常に有用な座相ですので、経済についてしっかりとフォーカスする事が、良き近未来を作り上げてゆく事になります。特に家に関しての問題などには有効に働くようです。曖昧だった仕事のやり方にも道筋がついてゆき、周囲の協力もあって、これまでには考えられなかったような方策をもって、進んでゆく事になりそうです。
蠍座前半生まれ=霜降生まれ
誕生日が過ぎて好調な時が始まります。楽しい事が戻ってきたり再開されたりして、気持ちも開かれてきますので、人付き合いや恋愛にも良き暗示の漂う時となりました。特に対人関係、パートナーシップにおいては幸運の兆しが強く、これまで進まなかったものも、勢い良く展開し始めるといった暗示となっています。それに伴い多少の出費もありますが、ここでは楽しさを優先させることが幸運に繋がりますから、未来への投資だと思って気前良くまいりましょう。
蠍座後半生まれ=立冬生まれ
まさにリニューアルの時となります。13日に形成される新月は、あなたに大きな影響を与えるようです。何らかの目指す方向があるのならば、そちらに歩みだす良きタイミングとなるでしょう。あなたご自身の運気も旺盛で、その力は普段の数倍となっております。周囲に与える影響力にも目を見張るものがあります。新たな仕事、恋愛、パートナーシップ、全てを刷新してゆく力に溢れることでしょう。あなたの好む方向に進んでゆく時であります。
射手座前半生まれ=小雪生まれ
頭脳が冴える時ですが、あなたの持って生まれた気質で、色々と広範囲に興味を持つため、たまに方向が散漫になってしまうといった傾向が強まります。ここでは具体的に目標を捉えて、それに考えを集中する事が良き結果を生み出す事になるでしょう。人間関係も順調で、それが仕事にも大きな良き影響を及ぼします。普段よりも仕事に対しての姿勢も秀でて、大きな成果を残す可能性が高まっています。飽きないで集中する事が、この期間の幸運の鍵です。
射手座後半生まれ=大雪生まれ
心の中で新たなビジョンが生成される時となります。これはお金に対する価値観なども含まれます。現実的にはあまり変動のない期間のようですが、心の中では大きく価値観や人生観が変貌してゆくこととなりそうです。20日を過ぎる頃から、考え方もはっきりとしてきて、全てが明解になってゆくような感じを受けるでしょう。ここでは、あまり焦る事なく、心の醸成をゆっくりと待つといった態度がふさわしいようです。たまには黙考型になるのも良いかもしれません。
山羊座前半生まれ=冬至生まれ
楽しい事が盛り沢山。これはあなたの興味が多方面に亘り、色々なものに心を惹かれるといった暗示となっています。ちょっとした趣味の事から恋愛まで、楽しいと思われる事全てに関わって行くようです。またこれとは別に、社会的な分野であなたの評価や人気が高まる暗示が強くあります。個人的にも社会的にもあなたの存在感が高まる時ですが、ここで大切なのは公私混同しない事。プライベートの楽しみと社会面での行動を混同しない心がけが必要となります。
山羊座後半生まれ=小寒生まれ
社会的な人間関係が刷新されてゆく期間です。これは13日に形成される新月前後には特に強い暗示となっています。あなたにとってはとても有利な変化となりますので、進んで受け入れてゆくと良いでしょう。ここでは仕事においてもプライベートにおいても変容はあるようです。当初は不安や葛藤も生じますが、それは直ぐに沈静化して、新たな環境が楽しくなってくるはずです。今年いっぱいは色々な良き変化の連続となってゆくでしょう。
水瓶座前半生まれ=大寒生まれ
周囲との関係も改善されて、過ごしやすい期間となってまいりました。そして金運にも順当さが戻って、ここからは全てに幸運度が高まってゆく事になります。先ずは家に関した事を整えてゆく事が一番です。整理整頓はもとより、住環境をきちんと整える事が幸運の鍵となります。そうすることで気分も刷新されて、更に人間関係も潤滑に動き出すようになるでしょう。引越しや住宅の購入などを考えるにも適した時で、ここでは積極的に物件探しなどをするのも良いでしょう。
水瓶座後半生まれ=立春生まれ
新たなキャリアに挑戦するならば良きタイミングとなるのが13日に形成される新月です。ここはあなたの評価が新たになる時ですので、何かのデビューには持って来いなのであります。今までとは別の収入の道が開けてゆくといった暗示も重なりますので、じっとしていては勿体ない時です。積極的な動きが重要であります。思い切って環境を変えてみるのも良いかもしれません。新たな人との出会いも良き刺激となるようですから、進んで新しい人の輪に入ってゆきましょう。
魚座前半生まれ=雨水生まれ
停滞していた流れが順当に動き出し始めました。ここからは前途も開けてきますので活躍の時の始まりです。周囲からの評価も上昇する事で、あなたを慕う人や協力者も増えてゆくでしょう。あなたの知的な面が目立ちますから、有能さをアピールするにも良き時です。その場合も多くを語らず含みを残すといった態度が有用となります。何かを習得する能力にも秀でた期間で、スキルの獲得や資格の取得などにも適しています。
魚座後半生まれ=啓蟄生まれ
おぼろげだった目標がはっきりしてくるタイミングとなります。このピークは13日の新月あたりなので、意識して過ごされると良いでしょう。前途が明瞭になる事でやる気と自信が形成されます。ここでの自信は本物のようですから、これまでの実績に裏づけされたものとして、周囲に喧伝してゆく事が可能なのです。社会的な人間関係も良い方向に復調の兆しがあり、大きな流れのように、あなたの人生もゆったりとして順調なものとなってゆくことでしょう。
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ホロスコープ歳時記

「春分」や「寒露」など、手帳やカレンダーなどでもよく目にする東洋二十四節気と、星占いをつかさどるホロスコープの運行は、まったく別のもののように思われていますが、実は同じサイクルで動いています。
西洋と東洋の占いをくみあわせた「青山五行」の創始者である著者が、星占いをさらに前半・後半にわけた「東洋二十四節気星占い」によって、季節ごとの運勢を占います。
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