
岡本さんの顔には何があるのか、気になって仕方ない!? 今日の#不幸短歌
* * *
【保安検査場で金属探知機をまた顔面に当てられている】
飛行機に乗る前には、必ず保安検査場を通ります。
保安検査場は、飛行機の安全運行のため、搭乗前に搭乗者のボディチェックと機内に持ち込む手荷物の検査を行う場所です。
僕は毎回、カバンやスマホ、財布などは全てカゴに入れ、ポケットになにも入ってない状態で、金属探知機をくぐるのですが、たまに金属探知機が鳴ります。
ベルトや靴に金属はついてないし、ピアスなどもしていないのですが、ごく稀に、金属探知機が作動します。
すると係員さんが、手持ちの先が丸い金属探知機を取り出して、体に当ててきます。
安全運行のための入念なチェック。
素晴らしいことだと思います。
先日、飛行機に乗る際に、保安検査場を通ろうとした僕は、金属探知機で引っかかってしまいました。
もちろん金属製のものは身に付けていません。
すると係員さんがやってきて、先が丸い金属探知機で僕の身体を調べだします。
身体が終わった後、その係員さんは、おもむろに僕の顔の前に金属探知機を当ててきます。
え?
顔ですか??
なんででしょう???
ピアスとかってことですかね? もしくは金属の歯とかってことですか?
まさか顔面凶器ってことじゃないでしょうね?
疑問に思っている僕を無視し、係員さんは、僕の顔の前で金属探知機を何度か回した後に言います。
「大丈夫です」
大丈夫です?
なにがですか??
顔が大丈夫ですってなんですか???
その後、この話を色々な方にしたのですが、顔面に金属探知機を当てられたなんて人には、いまだに会えていません。同じ経験した方、いらっしゃいますかね?
* * *
歌人芸人・岡本雄矢さんのフリースタイルな短歌&エッセイ集『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』が評判上々。たったの31文字で、世界はこんなにも情けなく、こんなにもドラマチックになるなんて…!次回もお楽しみに。
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僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)

主に”不幸短歌”を詠む「日本にただ1人の歌人芸人」として活動する著者。
よく失敗する、言いたいことが言えない、反論したくても返せない、なぜ自分だけこんな目に合うのかといつも思う、自分には劇的なことが起こってくれないと嘆いて生きている……。
そんな著者から見える”世界”を、フリースタイルな短歌(&ときどきエッセイ)にしてお届け。
もしあなたが自分のことを「不幸だ」と思っているなら、「もっと不幸な男」がここにいると思ってください。
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