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政治を語ろう

2021.10.27 更新 ツイート

投票したい人がいないならこの5つの視点で考える 平河エリ

政治のことはよくわからない、だから選挙も行かない。そんな人も少なくないかもしれません。でも選挙は、その「わからなさ」を乗り越えるいい機会。「わかる/わからない」に関係なく、1票を投じればいいのです。気軽に選挙を行くために、ポリティカル・ライター、平河エリさんの提案から、「政治を語ろう」特集始めます。

(写真:iStock.com/kemaltaner)
 

10月19日に第49回衆議院選挙が公示され、選挙戦がスタート。31日に投開票が行われます。しかし、一体何を基準に政治家を選んで良いのか、悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「投票したい人がいない」という人も少なくないはずです。

投票したい候補がいない。政治家はみんな信用できない。ある意味、当たり前のことです。政治は国民のことを裏切り、信頼を傷つけてきました。不信を抱くのは当然です。

政治家が不正を行うニュースや、元法務大臣が逮捕されるニュース。嘘をついたり、ごまかしたり、公文書を書き換えたり。うんざりするニュースばかりが日々飛び交います。

しかし同時に、投票に行かないということは「好きにしていいよ」と自分以外の人に選択肢を委ねる、事実上の白紙委任となってしまいます(白票を入れるのも同じです)。

選挙になると「投票しろ」「投票率が低いのは問題だ」という、「投票に行こう」大合唱が始まります。しかし、本当に多くの人が気になっているのは「誰に」投票すればいいか、ということではないでしょうか。

この記事では「決められないなら、こんな基準で投票したら?」をご提案します。

1.女性に投票する

日本の衆議院の女性比率は9.9%(2021年3月)と、諸外国と比べても相当に低い数値です。IPU(列国議会同盟)によれば、191カ国中166位

人口の半分が女性であることを考えれば、これはあまりに少ない数値ではないでしょうか。

今回の立候補者で見ても、「17.7%」と、2割にすら満たない数値。これでは増えるものも増えません。

男性ばかりの議会では、多様な議論は望むべくもなく、均一的な同質な議論のみが展開されてしまいます。男性にとってもこれは不利益をもたらします。新しい発想で国民のニーズに応えることが、難しくなってしまうのです。

特に応援している候補がいなければ、ひとまず、女性候補に投票してみるのはいかがでしょうか?

2.より若い候補に投票する

女性候補は17%しかいないことを考えれば、投票所に行っても男性のポスターしか貼っていないこともあるでしょう(あるいは女性候補しかいない選挙区もまれにあります)。

もう一つ考えてみたいのが「年齢」です。

現在、日本には20代の国会議員がいません。今回の総選挙の立候補者にも、20-30代の候補は9.4%しかいません。年齢は1つの指標でしかありません(Age is just a number)が、より若い候補に投票すれば国会の新陳代謝を促すことが出来るでしょう。

特にどちらに投票したいという意向がなければ、若い方に投票してみるのはどうでしょうか?

年齢は広報にも書いてありますので、すぐに調べられます。
 

3.世襲ではない候補に投票する

ワシントン・ポストによると、岸田内閣の世襲率は「57%」です。世襲が一概に悪いとは言えません。大変優秀な世襲政治家もたくさんいます。

しかし、読者の皆様の周りに、親が大臣や官房長官を務めた方はどの程度いるでしょうか?

時事通信の定義(父母、義父母、祖父母のいずれかが国会議員、または三親等内の親族に国会議員がいて同一選挙区から出馬した候補)によれば、今回の総選挙における「世襲」候補の割合は12.5%です。

国民の中に少ない「世襲」の人は、候補者の中ですら少数です。ところが、大臣まで出世する人となると、突如世襲の割合が過半数を超えることになります。

歪な構造が世襲議員を不当に有利にしているのではないでしょうか?

特にどちらの政治家にも投票したくなければ、世襲ではない議員に投票するのはいかがでしょう。

検索すれば、世襲かどうかはすぐに分かります。

4.投票したい候補に投票する

「そんな簡単なことで、一律に投票を決めて良いのか?」と思った方、その感覚は間違っていません。

世襲で大変立派な方もいますし、男性の素晴らしい議員もいれば、年齢に関係なく支持したい、支援したい政治家もいるでしょう。

私は3つの「投票の軸」を提示しました。しかし、最後は「人」で決まります。是非一度演説に耳を傾けて(今ならYouTubeにアップロードされていることもあります)、「人柄」や「政策」に注目してはいかがでしょうか。

5.最後に

ヴァレリーは「すべての政治は利害関係を持つ人間の大半の無関心に基礎をおいている」と書きました。

我々一人一人が関心を持とうが持つまいが、同時に我々一人一人は利害関係者であり、サービスされる側であり税金を払う側です。

だからこそ、投票はとても重く、貴重なものです。

期日前投票は、「遊び」「休み」が理由でも全く問題ありません。

手ぶらで行っても大丈夫です。家に届いた投票券も持っていく必要はありません。

投票しておくと、なんとなく開票が楽しみになります。

投票は、気軽にやっていいものです。投票にも選挙にも「正解」はありません。ただ「結果」があるのみです。

同時に、どのような結果になっても、それを民意の結果として受け止め、尊重することが重要です。自らと意見が違う結果になったとしても、それは尊重しなくてはいけない。

皆様が、悩みながら、考えながらも、投票所に足を運ばれることを願っています!

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政治を語ろう

10.31衆院選。選挙に向けても選挙後も、みんなで気軽に政治を語ろう。

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平河エリ

 

ポリティカル・ライター。京都市生まれ。早稲田大学卒。ライターとして各種媒体で執筆する他、ネット番組などにも出演。専門分野は議会政治と選挙。著書に「25歳からの国会 武器としての議会政治入門(現代書館)」他1冊。

 

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