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渋谷で君を待つ間に

2021.06.10 更新 ツイート

僕は君の一瞬で、君は僕の永遠で - STUTS & 松たか子 with 3exes『Presence I feat. KID FRESINO』 カワムラユキ

誰かを待つ時間、その人が来たときの第一声を考えたり、そのあとの時間に思いを馳せたり、あるいはメールチェック、SNS、携帯ゲームなど、過ごし方はさまざま。
そんな「待つ時間」にそっと寄り添う音楽をモチーフに、DJ、作詞、音楽演出など幅広い活動をしているカワムラユキさんに言葉を綴っていただきます。

 

 

後悔ばかりを数えて生きるのは辛い

果たせない約束が増えて、夜毎に自分を攻め続けても、容赦無く太陽は迎えに来る

 

新しい傷は生々しく、消えない古傷は痛んで

恥ずかしがって本音を言い出せないまま、目の前の景色だけが一変したり

 

騒ぎ過ぎた祭りの後は

窪んだ煩悩に誰彼構わず口付けた

 

ユースカルチャーも歳月が経てば、実権を握り始める

純粋なままではいられないなんて、ありふれた焦燥感には導かれたくない

 

伝説に自覚はなく、崇高な結果論

 

なんだか滑稽で虚しくて、取り返しのつかない感情に取り囲まれている

運命の四面楚歌、平気な顔で現在地を楽しむ為には、年相応のポーカーフェイスを身につけられていたら

 

富ヶ谷の交差点、どちら側へ渡ろうか?

東には安息、西には洗練、南には祈り、北には多幸感

 

交差する人生、途切れては接続を繰り返し、やがてくたびれて、自分自身にさえ飽き飽きしてしまう

 

僕は君の一瞬で、君は僕の永遠で

時間軸は歪んだり伸びきったり、規則性を持たない初夏の雨みたいに

 

抱え込んでいたすべての痛みは無駄だったと、笑って済ませて気楽に生きられるのなら

どうしようもない行き場のない感情を、タイムマシンに放り込んで、先を急ごう

 

未来なんてちっぽけで、過去はもっと儚くて、君も僕も無限大より小さくて

気にすれば気にするだけ感情だけが大きくなるから、もうどうでもいいって思えたらそれでいい

 

いつの間にか明日には春が来て、明後日には夏の陽気

少しだけ背中を押すくらいの軽薄さ、もしくは気軽さで、訪れる気分や季節と一緒くたに、すべてを嘲笑ってよ

 

 

STUTS & 松たか子 with 3exes『Presence I feat. KID FRESINO』(2021年、ソニーミュージック)

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コメント

幻冬舎plus  〈未来なんてちっぽけで、過去はもっと儚くて、君も僕も無限大より小さくて 気にすれば気にするだけ感情だけが大きくなるから、もうどうでもいいって思えたらそれでいい〉 カワムラユキさんの言葉は心に響きますね(鈴) |渋谷で君を待つ間… https://t.co/QDpWQKrm0J 3日前 replyretweetfavorite

カワムラユキ Yuki Kawamura  幻冬舎Plusにて連載中の音楽エッセイ、最新回が更新です〜🍷 https://t.co/91o6IXPG0s 4日前 replyretweetfavorite

幻冬舎plus  [公開] 僕は君の一瞬で、君は僕の永遠で - STUTS & 松たか子 with 3exes『Presence I feat. KID FRESINO』|渋谷で君を待つ間に|カワムラユキ https://t.co/DRZUqRlrKp 4日前 replyretweetfavorite

渋谷で君を待つ間に

誰かを待つ時間、あなたはどんな風に過ごすでしょうか。
その人が来たときの第一声を考えたり、そのあとの時間に思いを馳せたり、あるいはメールチェック、SNS、携帯ゲームなど、過ごし方はさまざま。
この連載では、そんな「待つ時間」にそっと寄り添う音楽を、DJ、作詞、音楽演出など幅広い活動をしているカワムラユキさんに毎回紹介していただきます。

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カワムラユキ 選曲家、作家、プロデューサー

1978年8月21日、東京生まれ、幼少期を仙台で過ごす。
98年頃よりフリーランスのプロデューサーとして、ダンス・ミュージックのプロモートやイベント制作を経験。
2000年頃よりDJ、ライターとしての活動をスタート。
DJ活動の傍らヨーロッパ各国を周遊しながら、リラックスに特化した「Chill Out(チルアウト)」空間での音楽演出など、独自の活動を探求する。

2008年からは作詞家や音楽プロデューサーとして「NARUTO」「バクマン。」などのアニメ主題歌、「ラグナロクオンライン」や「CYBERPUNK 2077」などゲーム音楽、水曜日のカンパネラとのコラボ作品「金曜日の花魁」、多くのアーティストにカバーされたSam Smithのグラミー賞受賞曲「Stay With Me~そばにいてほしい」などの日本語詞を担当。
2010年には渋谷道玄坂にて、ウォームアップ・バー「しぶや花魁 shibuya OIRAN」をオープン。店舗運営と連動して、自身が主宰するミュージック・ブランド「OIRAN MUSIC」を発足。コンピレーションCDのリリース、リミックス・ワークの配信、アートや音楽フェスとのコラボなど、コンテンツ提供を活発に行っている。

現在、渋谷区役所の館内BGMの選曲に加え、コミュニティFM「渋谷のラジオ」第一月曜16時~、インターネット・ラジオ「block.fm」毎週金曜20時~、bayfm「THE SELEC-TONE」毎週日曜26時~など、レギュラー番組の選曲とナビゲーターを担当中。

Twitter: @yukikawamura821
Instagram: @yukikawamura821
Web: OIRAN MUSIC公式サイト

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