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今日の私がいちばんキレイ 佐伯流人生の終いじたく

2020.06.23 更新 ツイート

会社の飲み会は拒否。好きなように生きる健康法佐伯チズ

6月5日にALS(筋萎縮性側索硬化症)のため、76歳で逝去された美容家の佐伯チズさん。
ALSと診断されたことを公表されてからも、病と向き合いながら美容家としての活動を可能な限り継続したい、という意思をお持ちでした。2015年に発売された『今日の私がいちばんキレイ 佐伯流人生の終いじたく』にも、人生で起こる想定外のことが、新たな人生を切り開くことにつながったと書かれています。本書の中から、美容にとどまらない著者の考え方、実践例など、年齢を重ねることが楽しみになるエピソードを紹介します。

(写真はイメージです:iStock.com/InspirationGP)

昔から私は、人とつるむということが得意ではありません。

とくに化粧品業界で働き始めてから、女性同士の「ここだけの話」が思わぬトラブルに発展するのを嫌というほど見てきたので、あえて一匹狼を貫き通しました。お酒は苦手なので基本的に飲み会には参加しませんし、社内で歓迎会のようなものがあれば、一次会だけ出て「あとは、これで楽しみなさい」と、部下に渡すものだけ渡して帰る。

人とつるんで相談に乗ってもらったりすると、何かあったときに「あの人がこう言ったから」などと、必ず人のせいにしたくなるのです。そうなるのも、それを見るのも嫌だから、私は何かがあったとき、成長するために相談するなら、もっぱら異業種で年の離れた異性と決めています。この関係ならなれ合いにならず、相手は違った視点で物事を見るから自分自身の刺激にもなります。

 

さて、私はこれまでに幾度となく雑誌やラジオの「お悩み相談コーナー」で、回答をさせていただきました。

美容の悩みで多く寄せられるのが、「テレビでこう言っていましたが、どうですか?」「皮膚科でこれがいいと言われたのですが……」といった類(たぐい)です。「で、やってみたの?」と聞くと、「いえ、やってません」という答えが返ってきて、気が抜けてしまいます。「やってみてこうなりました。ほかに方法はありますか?」という質問ならお教えできるのですが、ただ「どうですか」では、こちらも答えようがありません。最終的には、「あなたはどうしたいの?」ということなのです。

そして、もうひとつの定番がこれです。「夫が家事を手伝ってくれない」「子供が勉強をしてくれない」「姑が話を聞いてくれない」……。いわゆる“くれない族”ですね。こういうものは、「お隣のご主人はこうなのに」「○○さんの子は優秀なのに」という“人との比較”から出る言葉なのです。

日本人は行動の同一性を重視するといいます。ですから、人と同じでないと不安になるのでしょう。けれども、他人の目を過剰に気にすることで、悩みを深くしている人が実はとても多いのです。ストレスを溜めないための秘訣は三つです。

 

(1) 人と自分を比較しない

(2) 他人に過剰な期待をしない

(3) 人の言葉に流されない

 

これを習慣づけると、生きるのがとても楽になります。そして、ひとりで行動し、自分のやりたいことをやっていればグチも出てこないし、いいことも悪いことも全部自分に跳ね返ってきます。これは精神衛生上、ものすごくいいことです。わざわざ人と比較して 自分をみじめにすることはないでしょう?

「いい年をしてそんなものを着て……」などと、ときどき身内に言われる私ですが、心の中では「人のことは放っとけ」と思っています。何をしようと何を着ようと、どこに行って何を食べようと、好きなように生きるのが私の健康法だからいいじゃない、と開き直っています。

「こうすれば、ああ言われるだろう……。こんなくだらない感情のせいで、どれだけの人がやりたいこともできずに死んでいくのだろう」。これはジョン・レノンの言葉です。まさに、人に振り回されるのはチャンスの喪失です。私はやりたいこともできずに死にたくありません。だからますます、マイウェイを突き進んで行くつもりです。

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佐伯チズ『今日の私がいちばんキレイ 佐伯流 人生の終いじたく』

人と比較しない。人に過剰な期待をしない。人の言葉に流されない。 「妙な気負いやプライドから解放された、還暦以降の日々はなかなか楽しい。 人と比較しない。人に過剰な期待をしない。人の言葉に流されない。 これを習慣づけると、生きるのがとても楽になります」 美容アドバイザーとして絶大な信頼を得る著者が、60歳からの暮らしや美、心の持ち方、そして自身も目下実践中という「終いじたく」にいたるまでを綴る。 年齢を重ねることって素晴らしい! と感じることができる一冊。

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今日の私がいちばんキレイ 佐伯流人生の終いじたく

6月5日にALS(筋萎縮性側索硬化症)のため、76歳で逝去された美容家の佐伯チズさん。
ALSと診断されたことを公表されてからも、病と向き合いながら美容家としての活動を可能な限り継続したい、という意思をお持ちでした。2015年に刊行された『今日の私がいちばんキレイ 佐伯流人生の終いじたく』にも、人生で起こる想定外のことが、新たな人生を切り開くことにつながったと書かれています。本書の中から、美容にとどまらない著者の考え方、実践例など、年齢を重ねることが楽しみになるエピソードを紹介します。

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佐伯チズ

1943年生まれ。OLを経て美容学校、美容室勤務ののち、1967年にフランスの化粧品メーカー・ゲランに入社。その後、渡米などを経て、1988年、パルファン・クリスチャン・ディオールのインターナショナルトレーニングマネージャーに就任、美容部門スタッフの育成にあたる。2003年同社を定年退職後、エステティックサロン「サロン ドール マ・ポーテ」を開業。美肌師、生活アドバイザーとして、雑誌、テレビ、各種講演などさまざまな場で活動。2012年から成安造形大学の客員教授も務めている。主な著書に『頼るな化粧品! ─顔を洗うのをおやめなさい!』『美肌革命─お金をかけずにきれいになる』『佐伯チズ、美の流儀─肌、人生、仕事についての129のレッスン』(以上すべて講談社)などがある。

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