先月からスタートした長瀬ほのかさんによる連載。2回目の今回は、子供の頃の「夢」について。はるか昔、幼稚園や小学生のときには、誰もが必ず聞かれた“あるある”の質問。読み終わったら、自分の今と昔をきっと振り返りたくなるエッセイです。
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子供というのは、やたらと「将来の夢」を発表させられがちである。何かしらの節目や行事、初めて会う大人が同席する場など、ありとあらゆる場面でその手のことを問われる宿命にある。
幼稚園児の頃、将来の夢として絶大な人気を誇っていたのは「セーラームーン」であった。私もセーラームーンのアニメが大好きで、特に好きだったのは緑色でお馴染みのセーラージュピターだったが、私の周囲でセーラージュピターは不人気であったため、悪目立ちすることを恐れた私は、将来の夢を聞かれた際、皆に倣って「セーラームーン」と答えることが多々あり、それはとても不本意なことであった。ジュピターへの義理を欠いているのもそうだが、セーラームーンもセーラージュピターもその正体は「月野うさぎ」「木野まこと」という一人の人間であるため、目指すとするならば「美少女戦士」の方になるのではないかという違和感もあったし、そもそもそのような職業はないのであろうことも何となく察していた。
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戻りたいとは言ってない

\今がいちばんだけど、読み返さずにはいられない! ユーモアあふれる思い出たち/
note主催の創作大賞2024で双葉社賞エッセイ部門を受賞した、人気エッセイストの長瀬ほのかさんによる新連載。北国(北海道)に生を受けた彼女は、学生時代、独身時代をどう過ごして今にいたるのか? 今の長瀬さんを形作った思い出の日々をたどる連載エッセイです。
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