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あぁ、だから一人はいやなんだ。

2026.04.15 公開 ポスト

第268回 健康グッズいとうあさこ

山田ジャパン公演が終了して先日、人間ドックに行ってまいりました。いつも公演前は“声の為”もゼロではありませんが、本当に時間がなく、公演の約1か月前から千穐楽後の打ち上げまで、必然“休肝日”となる。ということはですよ? 公演終わってすぐの検査なんて、相当健康体なのでは? いや、逆に打ち上げを始め、猛スピードで飲みだすわけですから。それはそれでどうなのか。

 

そんな人間ドック。年に一回ですからねぇ。なんか忘れちゃったりすることもしばしば。なので今年は事前に届いている書類の注意事項を熟読。事前、前日にやること、当日持って行くものなど、赤い太字のペンで紙に書いて、見えるところに置いておいた。そのおかげ無事準備完了、といきたかったのですが、1つ思いもしない大きな問題が。それは、KENNYO。そうです、朝一番のお小水をとって持っていく、あれです。数日前から一式、トイレに置いておいた。当日は8時40分受付なので、早めに着くよう7時40分に家を出よう。ということは7時に起床。検尿だけして、着替えて出かければいい。なので目覚ましは6時50分にセット。スヌーズ機能5分×2回で起きる、予定だった。予定は未定とはよく言ったもので。思い通りにはいかない。起きちゃったんです。めっちゃ半端な時間、4時20分に。年齢的なのもあるのでしょう、よく夜中に起きることはあります。ただ、私の場合、トイレに起きる、というより、ただ起きちゃう、みたいなのがほとんどで。だいたいそのまま再び眠りにつく。なのにこの日に限ってトイレ、行きたくなっちゃって。“朝、水飲めない”という、大げさに言えば強迫観念、みたいなもののせいで、寝る前にめっちゃ水、飲んじゃったんですよね。なので必然のトイレ欲。ただ、4時20分。これって、もう“朝”? それともまだ“前の晩”? いやね、これが3時だったら堂々と“夜”扱いするし、5時だったら“朝”と思える。でもね4時20分。しばらくソファに座って真っ暗な外を見ながら、トイレも我慢しながら自分に問うた。「あさこ、本当はどう思ってる?」んー、どちらかと言えば、朝? 朝寄りの夜、で、朝。心が決まった私はそのままトイレへ。「これは朝一番。これ“が”朝一番。」自分に言い聞かせ、とった。そして、もう一度寝た。

そう言えば今回の山田ジャパン公演中、ずいぶん健康グッズ情報をゲットしましてね。それはひとえにゲストさんたちのおかげ。ONE N‘ONLY・関くん、ももいろクローバーZ・百田夏菜子嬢のように美容はもちろんのこと、ハードなライブをこなしている2人。そしてものすごいパワーの舞台をたくさんなさってきた劇団☆新感線・吉田メタルさん。さすがのお三方。いろんなもので日々、自分を整えていて、「それ何?」「何に使うの?」などつい聞きたくなるもの満載だった。

例えば“鍼マット”。シャクティマット、という鍼が敷き詰められたマット、枕付き。メタルさんがお持ちで、夜寝る前、可能なら裸でマットに20分ゴロンとしたら眠りが違うとのこと。指で触っただけでその痛みたるや、悲鳴をあげるくらい。でも同世代の大先輩がいいとおっしゃっている。ポチ。早速ネットで購入。届いたのは公演後。言われた通り、ゆっくりマットにゴロリ。やっぱり痛い。痛いんですけど、しばらくするといわゆる“痛気持ちいい”のゾーンに入っていく。クセになるの、わかる。ただね、うっかりあさこさん。そのマットを床に置きっぱなしで生活していたら、ある日踏んじゃいまして。マットが黒いから、もちろん視界に入りまくっていて大丈夫だろうと思っていたのに、がっつり踏んだ。右足裏の外側、2日半もヒリヒリ。一応そこが何のツボか調べてみた。指側から踵に向かって縦に肩、肝臓、大腸、膝。じゃあ、いっか。

鍼つながりでもう1つ。“鍼のついたローラー”。こちらは鍼と言っても、先は丸まっている。それをこめかみやうなじの辺りでコロコロさせるのです。これは関くん、夏菜子嬢、更にはメイクさんもお持ちで。いつもメイク時間がご一緒だった東京ダイナマイト・松田さんとコロコロしていただいていたのですが、これまた最初は、なんじゃこりゃ、だったんですよ。だってめっちゃ痛いんですもの。でもね、それをコロコロした後は、目がバッキバキ。頭の解放感、すごい。段々、痛いところと気持ちいいところがあることに気づきまして。まさにツボ押しの原理で“悪いところが痛い”ヤツです。そしていつの間にか、やっぱりクセになっていた。それにしてもおじさんおばさん、痛いとこ、多め。時に台詞をブツブツ、時に「痛い!」と悲鳴をあげながら我々、メイクしていただきました。

あと1つ。上あごにひっつける“のど飴”。これは最初、稽古場で隣の席だった劇団員の横内亜弓嬢に教わる。ウソみたいに薄い、小さな丸い板(これが飴)を舌先に乗っけて、そのまま上あごにペタッ。あーら、不思議、絶対に剥がれない。だからそのまま台詞言っても普通に喋れるし、その喋っている間中、喉は潤され続ける。すごい大発明。でも最初、なんかあの“うっかり熱いものを口に入れて、しばらく上あごがベロベロしている感じ”がしちゃって、どうしても違和感が。ただこれまたメタルさんも「いいぞぉ」と。何でもご存じだわ。結局、本番中はわたくし不器用なもので。台詞言っている時に口の中がずっとピーチ味とかライチ味だと、なんかフワフワしそうだったからやめておきましたが、公演後。風邪気味で咳がちょいと出ちゃいまして。なので収録中、上あごにペタリ、していました。しかもいろんな味のをまとめ買いしたもので、気分によって使い分けちゃって。今、その時オンエアを観ながら「この時、何味だったかしら?」なんて思いながらニヤニヤしております。

他にも電気ビリビリ系やマッサージ系のものもたくさん教わったのですが、とりあえず上記の3つを購入。さあ、そんな“健康”人間の人間ドックの結果はいかに。数週間後、郵送で送られてきます。毎日ポストを覗きながら、ドキドキ待っておりまする。

【本日の乾杯】これ、つきだしですよ。素晴らしい。左上の鶏レバーのオイル煮。これチビチビ、ビールガブガブ。こりゃあ、“精神的”にも健康ですわ。

関連書籍

いとうあさこ『あぁ、だから一人はいやなんだ。3』

海への恐怖を感じた、初めての遠泳。4人で襷を繋いだ「24時間駅伝」。お見合い旅inマカオ。“初”キスシーンに、“初”サウナ。ドラクエウォークで初めての高尾山。接続できずに大騒ぎのリモート飲み会。拍子抜けだった大腸検査。ブームに乗って、のんびり「おばキャン」、のつもりが……。いくつになってもあさこの毎日は初めてだらけ。

いとうあさこ『あぁ、だから一人はいやなんだ。2』

セブ旅行で買った、ワガママボディにぴったりのビキニ。いとこ12人が数十年(?)ぶりに全員集合して飲み倒した「いとこ会」。47歳、6年ぶりの引っ越しの、譲れない条件。気づいたら号泣していた「ボヘミアン・ラプソディ」の“胸アツ応援上映”。人間ドックの検査結果の◯◯という一言。ただただ一生懸命生きる“あちこち衰えあさこ”の毎日。

いとうあさこ『あぁ、だから一人はいやなんだ。』

ぎっくり腰で一人倒れていた寒くて痛い夜。いつの間にか母と同じ飲み方をしてる「日本酒ロック」。緊張の海外ロケでの一人トランジット。22歳から10年住んだアパートの大家さんを訪問。20年ぶりに新調した喪服で出席したお葬式。正直者で、我が強くて、気が弱い。そんなあさこの“寂しい”だか“楽しい”だかよくわからないけど、一生懸命な毎日。

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