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新卒はベンチャー企業へ行きなさい

2022.03.21 更新 ツイート

40歳で明暗分かれる「大手企業」の悲惨な現実 清水宏

年功序列、終身雇用など、かつての日本の働き方が崩壊する一方で、まだまだ学生たちの間で健在といわれる「大企業神話」。それは何十年前と変わらない「人気企業ランキング」にも表れています。株式会社スタートライズ代表取締役社長、清水宏さんの『新卒はベンチャー企業へ行きなさい』は、そんな「大企業神話」にとどめを刺す一冊。就職活動を控えている学生はもちろん、転職を考えている社会人にも読んでいただきたい本書より、一部を抜粋してご紹介します。

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こんな仕事人生は楽しいですか?

会社説明会や就職情報誌では紹介されない現実を紹介していきましょう。

私の知り合いに、大手商社の社員がいましたが、役職定年を迎えた際の役職が「部長」か「課長」かで、その後の人生が大きく変わってしまうことを目の当たりにしています。

(写真:iStock.com/kazuma seki)

その商社の場合、役職定年時に部長であればどこかの子会社の執行役員として出向になるそうです。しかし課長だと、出向先の課長以下の役職に飛ばされるそうです。当然、収入も大きく減ります

部長だったか課長だったかでこれほどの差が出るのです。ですから彼らは、入社したときから激しい出世競争に乗り出さねばなりません。勝ち組か負け組かがはっきり分かれてしまうためです。

 

そのため、彼らは常に上司の方を見て仕事をすることになります。たとえば同期の人間が上司と飲みに行くという情報を聞きつけたら、すぐさま飲みに行く店に先回りして、偶然を装って同席するといった露骨な行動を取ることもあるそうです。

ところが上司は上司で、優秀な部下が自分より出世してはたまらないと、敢えてチャンスを与えないようにしているというのです。

ですから大手企業では、どのような上司の部下になるかで、将来が決まってしまいます。たとえば頑張って手柄を立てたとしても、それは上司の手柄として横取りされることもありますし、優秀な部下はライバルと見なして潰しておこうと考える上司もいます。これは誇張ではなく、よくある話です。

そのような現実を悟った人は、仕事のやり甲斐や面白みといったことなどよりも、ただひたすら上司に気に入られる努力に邁進することになります。

 

いかがですか? このような仕事人生は楽しいでしょうか。ワクワクするでしょうか。皆さん、自分の将来のこととして想像してみてください。

ところがこのような現実は、就活中の学生さんたちには知られることがありません。その結果、皆さん、大手企業にさえ就職できれば、あとは順風満帆に昇給していき、それなりに出世もして円満に定年を迎えられると考えているのです。

まさか出世競争から脱落したら30代から先は悲惨な日々が待っているとは想像できていません。それが、十年一日のごとく変わっていない、就職先人気ランキングに表れています。

年を重ねてから人生に差がつく

その目指すべき有名大企業に入社して、自分がやりたかった仕事ややり甲斐を感じられる仕事、あるいは自分の才能を活かせる仕事に就けるということであれば良いのですが、ほとんどの人はブランド目的で入社してしまいますから、後で「こんなはずじゃなかった」ということになる可能性があります。

(写真:iStock.com/phototechno)

実際、私も異業種交流会などに参加すると、35歳くらいまでは大企業に入社した人たちの羽振りの良さや自信に満ちた様子を目にしますが、その年齢を超えると、徐々に様子が変わってきます。

特に45歳頃になると、かつて元気だった大企業組がすっかり元気を無くしているのです。

これは、彼らの多くが出世コースから外れて将来が見えてきたり、リストラで肩をたたかれたりする側になってしまうためです。つまり、早くも人生の下り坂にさしかかったという意識を持ち始めるためですね。

 

一方、ベンチャー企業でがむしゃらに働いていた人たちや独立して自ら起業して社長になったような人たちは、ますます元気いっぱいでイキイキしてきます。

つまり、40歳前後から、人生が大きく変わってくるのです。

しかも、大企業入社組がこの年齢になってからそのことに気付いても、大企業というブランドに守られて過ごしてきた人たちの多くが新しいことへのチャレンジ精神を削がれてしまっていますし、大企業で身に付けたスキルの多くがその企業特有のスキルであるため、他の企業では通用しません。そのため、今更転職することもままならないわけです。

 

一方、同じ大企業入社組でも、20代や30代前半であれば、転職は容易です。あれほどの大企業に入社できた人材であれば、まだ若い内は他の企業でも成長できるであろうと判断されるためです。

ベンチャー企業に入社したり、自分で起業した人たちは、まだ大企業組の収入を超えていなくても、あるいは不安定であるというリスクを負っていても元気なのは、自分で考え、能動的に動き、リスクをたくさん取ってきて、幾つものチャレンジをしてきたという自信があるためです。

たとえ明日、会社が倒産しても、あるいは解雇されても、これまでも数々のピンチを乗り越えてきたのだから、これからもまだまだチャレンジできるぞという気概を持っているためでしょう。

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新卒はベンチャー企業へ行きなさい

年功序列、終身雇用など、かつての日本の働き方が崩壊する一方で、まだまだ学生たちの間で健在といわれる「大企業神話」。それは何十年前と変わらない「人気企業ランキング」からも明らかです。株式会社スタートライズ代表取締役社長、清水宏さんの『新卒はベンチャー企業へ行きなさい』は、そんな「大企業神話」にとどめを刺す一冊。就職活動を控えている学生はもちろん、転職を考えている社会人にも読んでいただきたい本書より、一部を抜粋してご紹介します。

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清水宏

株式会社スタートライズ代表取締役社長。専門商社を経て、2001年、ファインドスター株式会社に転職。2002年9月から2003年、ニッチメディア広告事業を立ち上げて収益化。その後、他社への出向や、複数の新規事業立ち上げを経て、2008年、ニッチメディア広告事業の営業マネージャー、2009年、事業部長に就任し、通販、不動産などのレスポンス系広告主に対して幅広く新規顧客の集客支援の実績をもつ。2011年、株式会社スタートライズを設立。現在は、300社以上の広告会社・印刷会社に対して世帯年収3000万円向けの会員誌、小・中・高等学校の学生・保護者などへのサンプリング、老人ホーム、カラオケボックスなどの店舗系メディア、全国のフリーマガジン・フリーペーパー、ネット媒体など、3400以上のニッチメディアを広告事例・広告実績も含めて集約し、日本最大級のニッチメディアデータベースを会員制にて提供する。

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