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2021年上半期の運勢

2020.12.09 公開 ツイート

2021年上半期 おとめ座の運勢 真木あかり

人気占い師、真木あかりさんの新刊 『2021年上半期 12星座別あなたの運勢』より、12星座別・ご縁の傾向と対策をお伝えいたします。

<全体運>

すこやかな秩序をつくる。

2021年上半期、おとめ座の人々のテーマをワンフレーズで表すとしたら「すこやかな秩序をつくる」、になるだろうと思います。あなたはここに至るまで、現状に飽き足らず、自分というものを大きく成長させてきました。2019年には、“ホーム”と呼べるような場所や人間関係を、コツコツ作っておられましたね。2020年には好きなこと、得意なこと、そして人を愛することで、「自分」を表現していらっしゃいました。ちょっぴり先のお話をしますと、あなたの向こう数年間は社会や人と広く関わり、自分のフィールドを広げていくことになっています。そこに至るまでの、しばしの「調整タイム」が、この2021年という時期にあたっています。

一気にスパーンといければ楽しそうなのに、と思われますでしょうか。私などはせっかちなタチで、つい「調整なんて動きながらでいいじゃん。2022年はパートナーシップの年だし、はやくそっちを始めさせてほしい」などと星の動きを完全に無視したことを思ってしまうのですが──そうです、2022年のおとめ座のテーマは「パートナーシップ」です! ──2020年の「愛」と2022年の「パートナーシップ」の間に1年、調整タイムが挟まっているのはとても意義のあることです。何のために? それは、“地に足のついた幸福”のためです。

調整というのは、ふわふわした気持ちでは中途半端に終わりがちです。自分の足でしゃんと立ち、フラットな目線で物事に向き合い、現実を見なければ意味をなしません。ワガママで周囲を振り回すとか、何をしていいのかわからないということになりがちです。

たとえば、調整を愛のさまざまなフェーズで考えてみましょう。意気投合して一気に燃え上がるドラマティックな恋と、相手のずるさや美しくない部分も受け入れて関係を築いていく結婚生活は、同じ愛に基づいていても随分と見えるものが異なるでしょう。愛という例えを出しましたが、仕事でも同じです。仕事は社会を作っていますが、ただ楽しくてやっているだけでは、遊びに終わってしまいがちです。逆に無理をしすぎて、心身を壊してしまうこともあるでしょう。楽しみつつも人と関わり、世の中のニーズに応え、自分も相手も成長を目指す。心身ともにすこやかでいられるように、調整を行う。そんなふうにしてこそ、意味が生まれるのですよね。

楽しくやるのは、いってみれば「自分のこと」。それ以降、発展していく部分は「他人や社会など、外のこと」。そのふたつの間にある、ぴょんと飛び越えられそうでいてなかなか深かったりもする溝にわたす“自分だけの丈夫な橋”をコツコツ作り上げるのが2021年であり、その橋が「すこやかな秩序」なのです。

おとめ座の人にとっては「自分らしい年」かも。

2021年上半期、あなたはいつも以上にみっちりきっちり仕事や家事に取り組むことになるでしょう。プライベートでも仕事でも、「やるべきことリスト」の項目がグッと増え、あっという間に夏! なんてことにもなりそうです。これはあなたに課せられた義務が増えたり、担っている役割の責任範囲が広がったりすることによります。義務や責任といった言葉をご覧になって「うへえ」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、おとめ座の人にとっては「普段からやっていること」だったりするのだろうなと私は思います。

おとめ座の人は、目の前のことにまっすぐ向き合い、緻密に目配りをしてベストを尽くそうとする人々です。いってみれば、関わりを持つすべてのことに、真摯に向き合うのです。義務についても同様で、やると決まっていることは這ってでもやるでしょう。だから、2021年にスポットライトが当たることも、実は平常運転なのかもしれません。

2021年上半期は、マインドを変える大きな節目。

ひとつ気をつけていただくとすれば、義務や責任のあり方が変わってくるかもしれない、ということです。というのも2020年12月22日、木星と土星が同じ場所で出合うという20年に一度のイベント「グレート・コンジャンクション」が起こることになっているからです。これは200年に一度の特別な節目でもあり、過去200年間続いていた「土の時代」が終焉を迎え、「風の時代」へとシフト。世の中を覆う価値観や幸福観、ビジネスの潮流、家族など既存のシステムががらりと変わります。具体的には「金銭や所有、権威」といったものの価値が薄れ、「知性とコミュニケーション、個性」が重視される時代に移行します。

この変化は、2020年にはすでに、誰もがイヤというほど感じておられただろうと思います。コロナ禍により、リモートワークが一気に普及。安定した大企業が次々と赤字や破綻を発表し、これまで安全とされたビジネス領域が危うくなりました。その一方で、ネットを活用してのし上がってきた企業もあります。「土の時代」から「風の時代」へのシフトを思わせる出来事と言えるでしょう。この流れは不可逆のものであり、仮に病が根絶されたとしても元の世界に戻ることはありません。

では、おとめ座の人はどうすればいいのでしょうか。ご想像はついているかと思いますが、時代の流れにしっかり乗っていくことです。安心安全と思われる“今までのやり方”にこだわっていては、周囲とのズレを感じることが多くなります。マジメはマジメでも、意味のないマジメは評価されません。「大企業だから安心」「これまでうまくいったのだからうまくいく」などと、思考停止しないようにしましょう。「自分らしい年」であることは事実ですが、「今まで通り」は、通用しなくなります。“らしさ”をどんどん、ブラッシュアップしていくことが大事です。

価値観というのは異質なものに出会わない限り、それが自分の価値観であるということも認識されないもの。だから「えっ!?」と思ったときこそ、前向きな変容のチャンスと思うとよさそうです。

本田技研工業が出した2010年の新聞広告に、このようなキャッチコピーがあります。

ふだんを変える。
それがいちばん
人生を変える。
(本田技研工業 2010年)

時代が変わっても、「昔はよかった」と後ろばかり向いていたのでは、チャンスに気づくことはできません。変わることは良いことばかりではないというのは確かですが、少なくとも占いという観点で2021年を──ひいては、歴史上で幾度も起きたグレート・コンジャンクションの年の出来事を──見る限りでは、この変化はついていったほうが、幸福は増えます。ふだんを変える、それは人生につながっているんですね。

コツコツ、コツコツとプロセスをふみ、時間をかけてより良い状態にしていくこと。自動で手が動くような「今まで通り」を疑ってみること。知性とコミュニケーションを糧に、て丁寧に新しい義務や責任のとり方を学んでいくこと。それでこそ、風の時代にふさわしい日々にしていけます。そうした日々は決して派手でも楽しいことばかりでもないかもしれませんが、おとめ座のあなたであればその価値の大きさに、気づける機会も多いでしょう。きっと良い1年にしていかれるだろうと、私は確信しています。

*   *   *

電子書籍『2021年上半期 あなたの運勢』では、ここまでにご紹介した今年の運の“活かし方”をくわしく解説しています。また、2020年12月22日に起こる、200年に一度の「時代の変節点」を踏まえた世の中の見通し、星回り的に注意したい時期についても言及しました。占いは読むだけでなく、使ってこそ意味があるもの。2021年という特別な1年を展望する際、ぜひお役立ていただければと思います。

<恋愛運>

2021年上半期、おとめ座の人は恋愛において、ふわりと明るい自由のなかに生きることになります。これまでよりずっと素直に自分の気持ちを出していくことができるようになっているでしょうし、今は恋を探している途中という人も「愛することに無理をしすぎる」「自分は愛されないのではないかと緊張する」といった発想からは解き放たれていることと思います。苦しい状況のなか耐えてきた人は、よく頑張っていらっしゃいました。周囲の人がみんな幸せに見えた日などは、胸に冷たいものが刺さりっぱなしになるような時間も多かったのではないでしょうか。誰もがそれぞれに辛い思いを抱えている、パートナーがいても孤独なことはある。そんなことはわかっていても、孤独の痛みはなくなりません。

2020年末からの新しい200年は「風の時代」と名付けられています。この時期にパキッと切り替わるのではなく、前後2~3年は行きつ戻りつして世間の価値観が変わっていくことになります。いずれにせよ、金銭や物質、所有などが重視された「土の時代」から、知性やコミュニケーション、個性などが重視される「風の時代」に移り、私たちの価値観は大きくシフトチェンジしていきます。恋愛についても、それは同じこと。結婚という形態や住まいを共にするということ、性差による役割分担。そうしたものからは、私たちは次第に解放されていくのです。結婚の形態は、より自由度の高いものになるでしょうし、住まいにもとらわれない。今は女性のキャリアに大きな負担をかけることが多い出産・子育てについても、産むという女性のみができるイベント以外は「わたしたちの正解」を丁寧に決めていくカップルが、きっと増えていくのだろうと思います。LGBTQについては、言うまでもなく。

そうした流れのなかにあって、今のおとめ座は「恋」と「愛」のあいだを生きています。人を好きになること、愛が生まれること、そして揺らがないパートナーシップ。一歩一歩ゆっくり進みながら、「もっと自由でいいんだよ」という時代の空気を、胸いっぱいに受け取っていくのでしょう。その足取りは自由で軽やかで、希望に満ちたものになるだろうと私は思うのです。

思えば2017年末あたりから、おとめ座の人の愛には「制限と試練の星」と呼ばれる土星が巡っていました。自分のなかの幼いところにビシッと焦点を当て、現実に向き合わせてオトナになれと促してくれる。そんな、先生のような役割を担当しているのが土星です。それが愛に影響を与えることで、愛という気持ちを「抑える」気持ちが生まれます。たとえば「自分のことなんて、誰も愛さないに違いない」という恐れ。「緊張して自分から行動を起こすなんて絶対に無理」という偏った信念。そしていつしか、自分を愛することも忘れてしまうことがあります。

ただ、この3年間、あなたはどんなときも、ときに怖い思いをすることがあっても、自分を見つめながら頑張ってきたのだろうと思います。2020年は「幸運と拡大の星」と呼ばれる木星も愛を力強く後押ししてきましたから、ここでパートナーを得た人、愛を再確認した人も多いかもしれません。いずれにせよ、この上半期は現実問題としての「ありたい愛」を、自由に明るく模索していくことになります。歌うように楽しく、優しく、自分らしい愛を。

上半期で特に恋愛運に恵まれるのは、1月9日から2月1日、2月25日から3月21日、5月13日以降です。

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電子書籍『2021年上半期 あなたの運勢』では、パートナーがいる人、今はパートナーを探している途中という人、また障害のある恋で悩んでいる人向けにそれぞれ、半年間の展望とアドバイスを書きました。月ごとのくわしい恋愛運の解説に「ネガティブな状況の乗り切り方」もありますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。

<仕事運>

やるべきことが次から次へと押し寄せ、とても忙しくなりそうです。仕事がただお給料を稼ぐためのものではなく、あなたという人を認めてもらえるチャンスと考えるようになるのです。安定感も抜群。気分に振り回されることなく、コツコツとずっと頑張り続けることが周囲から評価されることも多いのです。

ここでのおとめ座の人の頑張りというのは、いってみれば「現実」です。昨今は「好きなことをして稼ぐ」「自分らしく働く」ということにスポットライトが当たることも多いのですが、それは決して「通勤もノルマもなく、嫌いな上司もいなくて、毎日楽ちん」ということを意味するのではありません。他の部分でしんどいこと、頑張らなければいけないことは多く、せっかくの「好きなこと」が純粋に楽しめなくなるリスクも内包しています。

2021年、おとめ座の人は仕事をするうえで、限りない「現実」を見つめ続けるのだろうと思います。もちろん、華々しいキャリアを構築していくチャンスも、仲間の素晴らしさに胸を焦がすようなアツい瞬間もたくさんあるのだろうと思います。現実は決して、無味乾燥なものでもつまらないものでも、孤独なものでもなく、おとめ座の人々は身をもってそれらを経験していくのでしょう。

ちなみに、2021年は星座を問わず、誰もが既存のシステムや枠組みに依存しない、マインドチェンジを問われます。お金や土地、所有といったものにとらわれた「土の時代」はすでに終わりました。ここからは、知性やコミュニケーションでフラットにつながっていく「風の時代」です。そこでの「現実」は、おとめ座の人々にとってどういった影響を持っているのでしょうか。

場所や時間に縛られないワークスタイルが広まっていくのは、大歓迎でしょう。一方、会社名や出身大学といったブランド頼りの発想は通用しなくなるでしょう。また、マニュアルは存在し続けるとしても、合理的でない“マニュアルらしきもの”や、自分で考える努力をしない“マニュアル的発想”は見直しを迫られるはずです。要は、これまでと同じノリで頑張ろうとすると、そこには何らかの障壁が必ずあるということ。緻密さが持ち味のおとめ座ですが、頑なになりすぎると運が先細りする可能性も出てきます。頭はつとめてやわらかく、今まで通りにこだわらず視野を広げていく。それこそが、2021年の幸福を招くのだろうと思います。

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電子書籍『2021年上半期 あなたの運勢』では、上記の運に加え、転職・起業を目指す方へのアドバイス、ほか半年間の展望を書きました。月ごとのくわしい仕事運の解説に「ネガティブな状況の乗り切り方」もありますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。

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