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ヒビコレセーフ! ヒビコレアウト?

2014.01.08 公開 ポスト

第3回

女装の日常化はアリか?ナシか?水無田気流

男子たちがせっせとかわいくなる空前の女装ブーム

昨年の秋、幼稚園バザーでのことである。古着コーナー名物「1袋子ども服詰め放題」にて、6歳の息子の服を選んでいると、ふとかわいらしい女児服が目に入った。わが家は1人息子で、かわいい子ども服にはご縁がない。息子はつねにあらゆるポケットに砂や小石、松ぼっくりやドングリ、さらには蝉の抜け殻やダンゴムシの死骸などを詰めて帰ってくるため、小ぎれいな服など着せられない。どの服もどの服も、数回の着用で半分泥につかったような状態にしてしまうため、白地の服すら難しい。

女装したかわいい男の子ばかりを集めた写真集も人気。

いきおい、息子の服はデザインや質感よりも、丈夫そうか、汚れが目立たないか、そして瞬時にぼろぼろにされても惜しくないか……などのポイントで選ぶようになって久しい。だが……目の前に並んだ女児服の、なんと愛らしいこと。レースやフリルの襟飾りのついたブラウス、ギャザーのたっぷり入ったスカート、それにリボンつきのふんわりしたワンピース……。かわいい、っていうか、いっぺん子どもに着せてみたい。どうせ詰め放題なんだし、「女の子の服も、1枚くらい、いいっすかねえ……、えへえへ、えへへへへ……」とおそらくは怪しい笑みを浮かべ、かわいらしいワンピースを手に取ってうっとり眺めていたら、洋服売り場担当だった同じクラスのお母さま(ご親切に愚息のために、せっせと体格に合いそうな服を選んでくださっていたのだ)に、おずおずとたしなめられた。

「……あの……、それがきっかけで、何か変な感覚が芽生えても、困りませんか……?」

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ヒビコレセーフ! ヒビコレアウト?

それっていいの? 正しい? 幸せになれる? 大丈夫―――!? どう判断していいのかわからない、日本の難問、日々の課題。気鋭の社会学者が予断を排してわけいります!

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水無田気流

1970年神奈川県生まれ。詩人、社会学者。早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。立教大学社会学部兼任講師。著書に『無頼化する女たち』(亜紀書房)、『黒山もこもこ、抜けたら荒野 デフレ世代の憂鬱と希望』『平成幸福論ノート』(以上、田中理恵子名義、光文社)、『女子会2.0』(共著、NHK出版)など。詩人として『音速平和』で中原中也賞、『Z境』で晩翠賞も受賞している。
http://d.hatena.ne.jp/minashita/

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