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 刺青取材を始めてひと月経った頃――。彫よしさんからドスの効いた声で電話がかかってきました。

「おい、次の日曜日あいてるか」

 なんでも、愛知県・豊橋でイベントがあるとのこと。

 その名も「タトゥー・サミット2003」。

 タトゥー・サミット? 刺青首脳会議? どんなイベントなんや!

 しかも、2003? ってことは以前にも、いや、毎年開かれているのか……。

 聞くと、その趣旨は、キャリアや国内外を問わず、刺青道に精進している彫り師が一同に介して、観客の前で刺青の実演を観せるという、観客にとっても、彫り師にとって一年に一度の大イベントなのです。

「刺青の話を語るなら、その場の空気は吸っておいて損はないぞ」

 彫よしさんは、俺のブースも出すから、当日俺を訪ねてこい、と言ってくれました。体験ノンフィクション漫談を信条とするからには、怖いと言って逃げてはいられません。覚悟を決めて豊橋に向かいました。

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