
四季折々の暮らしに欠かせない歳時記。昔から伝わる、季節の行事にあわせた暮らし方には日々の健康や開運・幸せになる知恵がたくさんつまっています。
そしてこれはあまり知られていないことですが、歳時記のもととなる二十四節気と、星占いをつかさどるホロスコープの運行には密接な関係があるのです。
本連載では、6月21日から始まる「夏至」の時期の過ごし方について、12星座を前半・後半にわけた「東洋二十四節気星占い」でアドバイスします。
* * *
初候 6月21日~6月25日 乃東枯(なつかれくさ かるる)
次候 6月26日~6月30日 菖蒲華(あやめ はなさく)
末候 7月 1日~7月 6日 半夏生(はんげ しょうず)
6月21日、太陽が蟹座に入ります。
これを東洋二十四節気では「夏至」と称します。
冬至からこの夏至までは、徐々に日照時間が増えて、ここで昼の長さが最長になり、夏至の当日6月21日を頂点として、ここからまた日は短くなってゆきます。
これまでを「陽遁」、ここからを「隠遁」と称します。
夏至はこれから迎える夏の盛りの前兆と言った感じで明るいイメージですが、日照時間が徐々に減ってゆく、いわば冬への出発点となるのです。とは言うものの、気温は徐々に増して、盛夏の前の梅雨の時期でもあります。
温帯モンスーン気候とされている日本でしたが、最近の温暖化? による気温の上昇で亜熱帯化したとも言われ、しとしととそぼ降る雨から、熱帯のスコールのようなゲリラ豪雨と呼ばれるような気象もしばしば経験するようになりました。古くからのじっとりとした日本の梅雨のイメージもあてはまらなくなったようです。
紫陽花の葉の上にカタツムリ、しとしとと滴る細い雨、子供が傘を差しながらそれを無心に眺めている、そんな梅雨のイメージは過去のものなのかもしれません。
また、梅雨の期間でも明けに近くなると夕立も多く、こちらも夏の風物詩の一つ。
江戸川柳の名句
「本降りになって出て行く雨宿り」
人間の心理を見事についた句であります。
少しの間と思ったけれど、雨の勢いは増すばかり。気の短い江戸っ子は辛抱できずに最悪の状況の中をずぶぬれで駆け出す。
まさに人生でもこのようなシーン、幾度か遭遇するはずであります。
どうしても人は窮地に追い込まれると焦ってしまう。もう少し待ってみてもと思っていても、ついついこの状況が永遠に続いたらどうしようと悪い方向へ考える。
状況が悪くなるほどに、実はその状況は終焉に近づいているという事を思う事も大切であります。
易の言葉にも
窮すれば即ち変ず
変ずれば即ち通ず
通ずれば即ち久し
全てのものは変化して行き、変化こそが永遠で、変化する事で物事は久しくなってゆくという事
人生においても窮した時の身の処し方が大事なのであります。
「焦らず騒がず、じっと待つ」という事も必要なのでしょう。
二十四節気星占いでみる、6月21日~7月6日の運勢
牡羊座前半生まれ=春分生まれ
社会的人間関係においては、新規の発展と旧来の関係の復調が目立つ時であります。仕事に関しても新たな波に乗る時がやってまいりました。一方で、この期間のあなたにとって一番大きなイベントは25日の新月であります。これは家族や住まいに関して、何かがスタートするといった強い暗示です。何となく葛藤や緊張を含むものではありますが、結局は幸運に繋がるものですから、そのような分野を中心に物事を進めてゆくと良いでしょう。
牡羊座後半生まれ=清明生まれ
経済面での見直しを行ってゆく為の最終段階に入ってまいりました。これまでとは異なった新たなアイディア、それもとても有効な暗示を含む考えが生まれそうな気配です。不動産に関連したものである可能性も高いので、そちらの方面から考えるのも良いでしょう。この期間のあなたには周囲の人々を癒す力が備わっております。自分ファーストももちろん大事ですが、ここでは人の為に動いてみる事も幸運の鍵となるようですから、お先にどうぞの気持ちが大切であります。
牡牛座前半生まれ=穀雨生まれ
とても情熱的な期間となっています。何かに惹かれて夢中になってしまうといった強い暗示があります。もちろん旧来の恋愛もその範囲ですが、趣味やスポーツなどに夢中になる事や、新たな恋の花が咲く可能性が高まります。そして25日の新月は、あなたにとっては特別の意味があります。新しい考え方が生まれたり、何かのスキルの習得を始めたりと、知的好奇心がとても高揚するきっかけとなるでしょう。多くの楽しい事に恵まれた、幸運の期間となりそうです。
牡牛座後半生まれ=立夏生まれ
あなたの魅力が輝く時となります。それは知性を兼ね備えた美しさであります。また経済的にもなかなかの手腕を発揮できそうですので、まさに才色兼備といった期間とも言えそうです。さらに物事の道理を上手く説明できる能力もある時ですから、プレゼンや解説などには持って来いでしょう。学芸員的才能をも発揮できるかもしれません。年に僅かなこの期間、多くの人と会って、あなたの魅力を焼き付けておきましょう。
双子座前半生まれ=小満生まれ
金運が大きく高揚いたしますが、お金が天から降って来るわけではありません。金運の高揚とは、出るも入るも大きくなるという暗示なのです。上手くコントロールできれば大きなプラスが残り、有頂天になっていると大きくマイナスが生じるという事です。特に25日の新月前後が金運のピークのようですから、気持ちも財布の紐もしっかりと締めてまいりましょう。27日頃からは、あなたの理財の才も高揚するので、一層期待が持てるようです。
双子座後半生まれ=芒種生まれ
26日くらいまでは、何かと幸運に恵まれ、経済に関してもなかなかの状態が続きます。それ以降、課題は人付き合いとなって行きます。特に仕事上での人間関係に幸運が宿る時ですので、安定した関係を築いてゆく事に力を注ぎましょう。加えて実際の人付き合いではなく、SNSなどのウェブ上での関係にもメリットが生じるという暗示もあります。あなたの魅力が囁かれたり、意見に賛同があったりと、こちらの方面にも良き進展がありそうです。
蟹座前半生まれ=夏至生まれ
あなたのシーズンがやってまいりました。パワー全開と行きたいところですが、誕生日前数週は誰しも運命の転換ポイントでありますから、派手な行動は避けたほうが良い時です。集まりなども誕生日後がよろしいと思います。しかしながら25日の新月はあなたにとっては喜ばしいものです。あなたの人生の小さなリニューアルのようなタイミングであり、また大きな進展も望める時となりますので、新たな計画の遂行などにも良いと思います。
蟹座後半生まれ=小暑生まれ
計画、立案などは26日頃までが良きタイミングとなります。頭脳が冴えて現実的なものの見方が出来る時なのです。加えてまわりの人たちとの交流にもツキがある時ですので、周囲を上手く巻き込んで、色々と話し合う事も効果的であります。またSNSやネットを活用した付き合いにも大きなヒントが隠されているようです。実際のお付き合いも大切ですが、ここではネット上の関係にも大きなメリットがありそうです。この傾向は7月中旬まで継続して行きます。
獅子座前半生まれ=大暑生まれ
活力と自信に満ち溢れる時となります。それが高じて気が大きくなって、大きな買い物や、あちこちでの散財にも繋がるかもしれません。ただし別にこれが悪いという事ではありません。後の事を考えているのであれば、お金を遣うのも良いでしょう。しかし、見栄や興味半分の散財は無意味です。対人関係においても、厳しさから融和の方向に動いていますから、全てに柔らかく接してゆく事が幸運の鍵となります。また、心の奥底に湧き出すビジョンを大切に育てる時でもあります。
獅子座後半生まれ=立秋生まれ
ちょうど、夏至の期間が終わる頃までですが、あなたの社会的な名声が上昇してゆきます。また人気運も高まりますので、個人的な分野でも楽しい時が生まれそうです。特にネット上でのブレイクなども暗示されておりますので、炎上しない程度の提案や具申なども効果的なようです。ここでは思いもよらぬ事で人気が出てしまうといった暗示が強いので、何事にも積極的に取り組むと良いでしょう。27日頃からはこのところの悩みも解消に向かい、朗らかさに拍車がかかるようです。
乙女座前半生まれ=処暑生まれ
何かと行動力が溢れる時です。慎重派のあなたにしては、とても意欲的になる時期のようです。特に25日の新月あたりでは、積極的行動が近未来を大きく開いてゆくきっかけになりそうですから、躊躇なく行動する事が幸運の鍵です。特に新たな人間関係の形成には注力して良き時ですので、未知の人の輪の中に入ってゆくもよし、あなたの求心力によって集まった人たちとコミュニティを作るのもよし、周囲との連携が幸運の基本となります。
乙女座後半生まれ=白露生まれ
26日頃までは人間関係がとても大きな意味を持ちますので、しっかりと良き関係を築くよう専念すると良いでしょう。これは仕事関係においてだけではなく、プライベートな面においても同様、いやそれ以上かもしれません。個人的な付き合い、恋愛を含む私的交際も相当にボルテージが上昇する暗示ですので、恋に仕事に大活躍といった期間となりそうです。それによって生まれる自信も、今後の人生の大きな糧となるのです。人間関係重視でまいりましょう。
天秤座前半生まれ=秋分生まれ
あなたの評価が上昇を迎える期間となりました。特に25日の新月あたりから、あなたの注目度は急上昇、恋に仕事に大きな進展が生まれそうです。ただ、この絶好調さが故に親しい人との軋轢 も生じそう、つまりやきもちや嫉妬も生まれる可能性が高いので、このあたりに配慮しての言動が必要となります。恋愛に関しては安定期で、かえって家族や親しき人に不平などが生じやすいのかもしれません。あなたの魅力が大いに輝く時なのですから、常に笑顔でまいりましょう。
天秤座後半生まれ=寒露生まれ
何かのラッキーが暗示されている期間となります。特に不労所得に関する事、つまり誰かからの高価なプレゼントや金銭、配当や相続といった種類の幸運が潜在している時であります。それも、まったく予想もしなかった事、といった形容詞ができる類のものです。仕事面では26日頃までは評価も高いですから、何事も早め早めに片付けてしまうと良いでしょう。この期間は周囲の助けや協力も期待できますから、気軽に応援などを求めて吉となります。
蠍座前半生まれ=霜降生まれ
多少の不安に包まれながらも、仕事に関して進む方向が定まってきたようです。その選択は正解に近いはずですから、推し進めて良いと思います。そして25日の新月ですが、あなたにとっては大きな幸運をもたらす作用があります。これは、新たな自信と成功の可能性、といったものが生まれる暗示で、このあたりを境に心持ちが変わってくるはずです。あなたの意識が大きく生まれ変わるポイントがこの新月、もちろん、良き方向に推進力が働きます。
蠍座後半生まれ=立冬生まれ
対人関係、パートナーシップにおいて良き変化が起こりそうな暗示となります。まったく予想もしなかった方向に関係が進んで行くようです。26日くらいまでは特にそのような気配が濃厚でありますが、それを過ぎても、この期間いっぱいは継続して行きますので、注意深く見守る事が必要です。仕事に関しては周囲の人たちを助ける事が、回り回ってあなたご自身を助ける事に繋がるといった運気です。まさに「情けは人の為ならず」であります。
射手座前半生まれ=小雪生まれ
楽しい事に関しては安定期となっております。恋愛や趣味の分野では長期的安定と言った気配が濃厚です。ただ25日の新月が、あなたには複雑に作用するようです。これには人との共同といった意味があります。独断専行的なあなたが、如何に周囲と協調して物事を進めて行くかと言った事を示唆するものです。加えて相続や配当などという分野にも良き事が起こる暗示も含みますので、慎重に周囲を観察してゆく必要がある時です。
射手座後半生まれ=大雪生まれ
仕事をまとめ上げる時、といった暗示が強まります。これは、あなた単独ではなく周囲と協調しながら物事を進め、一仕事を形にするといったものであります。まだ最後に突然の変更や環境の変化も予想され、予断は許しません。早めに手を打ってゆく事が必要です。26日くらいからは周囲の環境や人の配置変更などの可能性もありますので、迅速に仕上げをしていきましょう。大きなピリオドは7月8日頃ですから、今の案件はそれまでに遂行する事が大きな課題となっているのです。ラストスパートの期間です。
山羊座前半生まれ=冬至生まれ
運命的な出会いというと大袈裟かもしれませんが、誠にそのような暗示を含むものが25日の新月であります。これは幸運を示すもので、ここで知り合った人、縁の出来た方が、大きなメリットをあなたにもたらす可能性が高いのであります。この期間中は、特に出会いというものを大切にして正解となります。これまでの人間関係との兼ね合いもありますが、ここでは新たな人との縁を重視したほうが良いかもしれません。
山羊座後半生まれ=小寒生まれ
26日頃までに対人関係での課題をしっかりと解決しておく事が、良き近未来に繋がります。多少の妥協はしても、関係を平穏に収めておく事がよろしいでしょう。一方では恋愛も順当に進展をして行く暗示が濃厚な時ですが、一寸したハプニングもあるかもしれません。これは悪い事ではなく思いがけない良き事といった暗示ですから楽しみにしていただいて問題ないようです。この期間、課題は人間関係のみといっても良いくらい平穏な時間が流れます。言い換えれば人間関係が全てに影響するのですから、気を入れて対処してゆきましょう。
水瓶座前半生まれ=大寒生まれ
新たな仕事や任務が生まれそうな時です。特に25日の新月あたりでは、そのような暗示が濃厚であります。これは大きな可能性を含んだプロジェクトや職務で、完遂の際には実績と自信が生まれ、また経済的にもメリットが生じるものとなりますから、積極的に取り組んで正解であります。特に独自の方法でチャレンジしてみるのも良いと思います。あなたの一番の武器は、良き意味で常識離れをしている事、つまり独自性が命なのです。
水瓶座後半生まれ=立春生まれ
仕事と家庭、家族といった分野がテーマとなる時です。少しばかり地味にお感じになるかもしれませんが、次回の活躍に向けて足場をきちんと整備しておく、そのような期間なのであります。特に家庭や家族に関しては、あなたが気にかければかけるほど、良き状態となってゆきます。また仕事に関しては、早めの対処、早めの完成を目指してゆく事が必須であります。仕事運の高揚は7日くらいまでですから、迅速に手を打って正解となります。
魚座前半生まれ=雨水生まれ
新たな楽しい事、興味を惹くもの、または恋愛などが生まれやすい時となります。特に25日の新月あたりは、そのような暗示がピークに達します。ここで始める恋愛などには幸運の暗示が潜在いたしますので、積極的な進展を願うのも良いでしょう。一方で経済的には何かと出費というか、基本的に出て行くものも多くなり、今後の経済のバランスを考えてゆく必要性が高まります。いかに楽しい事を支える経済力をつけるかが課題であります。
魚座後半生まれ=啓蟄生まれ
近しい人たちとのコミュニケーションが高まって行く期間となります。身近な付き合いに楽しさや小さな幸せを感じる事が出来るようです。恋愛運の高揚は26日頃までとなりますから、そのあたりまでに関係性を強めておく事をお勧めいたします。この期間は新たなスキル、特にパソコンやウェブに関した学習には絶好のタイミングですので、最先端の技術を真剣に学び始めるのにも適しております。もう遅いと思わずに、まだ間に合うと思ってチャレンジしてみましょう。
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