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次元上昇日記

2021.07.21 更新 ツイート

2021年7月19日 カルガモカップル 辛酸なめ子

六本木ヒルズの森美術館で開催している「アナザーエナジー展挑戦しつづける力 -世界の女性アーティスト16人」展、70代以上でまだ現代アーティストとして活躍している方々のグループ展で、女性として刺激を受けました。中には100歳越えでパキッとした図形を描いている画家のカルメン・ヘレラさんとかもいらしてかっこいいです。女性アーティストが好奇の目だったり差別されていたのを乗り越えて、ずっと創作活動を続けている方々へのリスペクトが高まりました。

 

展示で歩き疲れたので、毛利庭園に面したグラホという高級スーパーの前の椅子でしばらく休憩しました。グラホで一番安いかもしれない飲み物、160円のにんじんジュースを飲みながら……。

するとどこからか「キュキュキュキュ」とかすかな音が聞こえてきました。ポケモンの効果音なのかなと思って気に留めていなかったのですが、その音が足元から聞こえてきます。

ふと見ると、足元になんと二羽のカルガモが!! かなり奥まった駐車場入り口に近い席にいたので、目を疑いました。なんでここにカルガモが? 今までスズメやハトは何度も見ていたのですが……。少し離れた毛利庭園の池から歩いてきたのでしょうか。わざわざこちらまで歩いて近付いてくれたかのよう。瞑想している人には動物が寄ってくると相川圭子先生がおっしゃっていたのを聞いたことがありますが、ついにその境地に達したのかと内心喜びましたが、餌を求めて歩いていたのでしょうか。

「何これ普通の光景?」と驚いた人々の声が。どこからともなく現れたおじさんがひとり、カルガモを激写しまくっています。

六本木ヒルズ内を歩き回るカルガモ夫婦。

カルガモは黒いつぶらな瞳や模様、歩き方もかわいくて見ていて癒されます。そのあとしばらくカルガモのあとを追いかけてしまいました。

カルガモは、時折テーブルの下に落ちているパンくずを見つけて食べているようでした。池の中の小魚とか藻に飽きて、六本木らしいハイカラな小麦粉を食べたくなったのでしょうか。キュキュキュキュと嬉しそうに鳴きながらついばんでいました。

それにしてもカルガモに気付かず、ふつうに芸能トークしている人々とかもいて驚きます。

「モデルになるならテレビも出ないと」という圧強めのアドバイスが聞こえてきました。

カルガモは二羽で行動しているのもかわいいです。調べたら、羽のふちが白いのはオスだそうで、どうやら首が長くて背が高い方がメスのようです。このカップルは、メスの方が先導していました。

たたずむカルガモのメス。首がシュッとしていてかなりの美鴨ではと拝察……。

メスの鴨は、「グルグルグル」と喉を鳴らしました。どうやらオスに「帰るよ」と言ったみたいで、二羽は並んで池に帰ってゆきました。

仲良さそうに庭園の池に帰る二羽。素敵なカルガモカップルでした。

遠方や水族館、動物園にも行けない日々で下が、六本木でカルガモと触れ合えて感動。こういう風にいつまでも仲の良い関係って鳥に学ばされますが、メス主導の方がうまくいくのでしょうか?

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辛酸なめ子

東京都生まれ、埼玉育ち。漫画家、コラムニスト。巫女的な感性であらゆる事象を取材しまくる驚異のフィールドワーカーとして知られる。著書は『辛酸なめ子の現代社会学』『次元上昇日記』(幻冬舎)、『女子校育ち』(筑摩書房)、『辛酸なめ子のつぶやきデトックス』(宝島社)、『アイドル処世術』(コア新書)、『絶対霊度』(学研)など多数。

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