毎日を1%ずつ新しく生きる! 刺激と感動のマガジン&ストア

★がついた記事は無料会員限定

2016.11.29

ドラマ「真田丸」がもっと楽しくなる解説12

歴史が動くときに、女あり! 
ところで、ドラマの演出は、真実なの!?

房野 史典〔ブロードキャスト!!〕

歴史が動くときに、女あり! <br />ところで、ドラマの演出は、真実なの!?

ドラマ「真田丸」。終焉にむかってますね!
豊臣が徳川に負けてしまうことは誰でも知っていますから、滅びゆく姿がどんなふうに描かれるのかを、切ない気持ちで見ている人が多いことでしょう。
女性の存在がしっかり描かれているのが、とても印象的だった今回ですが、歴史に詳しい房野さんは、これをどう観たのでしょうか!?

*   *   *

幻冬舎plusさんで「東大生も唸った! 超現代語訳・戦国時代」という記事を書かせていただいている、房野史典と申します。いつもご覧いただきありがとうございます。初めての方は、ここを訪れていただき、ありがとうございます。
最近では、大河ドラマ「真田丸」の解説を書いているのですが、あと数回で終わってしまうと思うと、切なくて寂しくて…。
”ロス(真田丸ロス)”が確定しているので、胸を締め付けられる思いでこの記事を綴っている次第でございます。

それでも書きます。
今回の「真田丸」のタイトルは「反撃」。
”真田丸(砦だよ)”の活躍によって、「大坂冬の陣」の勝利をゲットできた、豊臣陣営。
豊臣の中では、このまま和睦(仲直り)をして徳川とのケンカを終わらせようとする意見が浮上します。
しかし、ここで和睦すれば徳川の思うツボだと、真田幸村(堺雅人さん)は断固反対し、頼みの綱である淀殿(竹内結子さん)の力を借ります。
淀殿の”鶴のひと声”で、徹底抗戦の道を選んだ豊臣軍でしたが、徳川軍が放った大砲が、大坂城に命中。その際、淀殿の侍女(姫のお世話をする人)が、何人も亡くなってしまったのでした(ややこしいと思うので、詳しくは前回の記事を是非コチラから!)。

侍女が亡くなるのを目の当たりにした淀殿は、心が折れて、徳川との和睦を選びます。通説でも、「徹底抗戦を叫んでいた淀殿が、徳川の大砲きっかけで和睦に傾いた」となっています。
高慢な女が現実と向き合ったら、チョロいもんだ――、みたいに伝わっていますが、ドラマ「真田丸」では、少し様子が違いました。
幸村の胸の中で、淀殿はこんな風に漏らすんです。

淀殿「茶々(淀殿のこと)を叱ってください。あれほど和睦はしないと言っておきながら…」

というように、怯えた心情を吐露しています。
秀吉が亡くなったあと、豊臣家を守るため気丈に振る舞ってきた淀殿。政治のトップとしての立場と、目の前の恐怖を回避したい思いの間で、葛藤があったと考えるのが自然かもしれません。
いつの間にか、強さを誇示しなければならなくなった女性――。
しかし、ひと皮向けば、子を想う母であり、”死”というものから解放されたい女性――。
三谷さんがドラマで描く淀殿は、これまでの”悪女”のイメージから少しズレたところに設定されており、あくまで一人の”女性”として描かれているような気がしました。

話は進み、
「和睦をするには手紙のやり取りではなく、交渉の場を設けるのが最善だ」
という運びになります。その場に向かったのは、

豊臣側 常高院(お初。はいだしょうこさん)。大蔵卿局(峯村リエさん)
徳川側 阿茶局(斉藤由貴さん)。
(ドラマでは豊臣側に、きり(長澤まさみさん)が同席しています。で、史実では、徳川側に、本多正純(伊東孝明さん)がいたとされています)

阿茶局の出す好条件に機嫌を良くした大蔵卿局が、ホイホイと要求を呑んで、”真田丸”の取り壊しと、二の丸、三の丸(お城の区画エリアとお考え下さい)の取り壊し、お堀の埋め立てを了承してしまいます。
大蔵卿局の正義感が間違った方向に働いてしまったわけですが、とともに、阿茶局の交渉の巧みさが、バチン! と合体して、豊臣家の大ピンチを招いてしまったのでした。
ドラマでは、大蔵卿局の勇み足感がクローズアップされていますが、豊臣側としては、
「徳川が世の中を支配することはすでに決定しているから、どんな条件を出されようが、あとで痛い目を見ないためにも了解しないわけにはいかない」
という認識があったと言われています(他にも理由があるんですが、詳しくはこの記事を最後までご覧ください!)。
史実でもこの交渉はまとまっていますから、阿茶局は本当にドラマのような感じで相手を懐柔していったのかもしれません。相当優秀なネゴシエーターと言えると思います。

そして、今回もロマンを感じさせる場面が——。
一つは、堀田作兵衛(藤本隆宏さん)が、牢人たちに、真田幸村の人物像を尋ねられた時のことです。
幸村のことはよく知らないと答えます。ただ父・昌幸(草刈正雄さん)のことは知っていると。そして、毛利勝永(岡本健一さん)から「昌幸は裏切り者で有名だった」と中傷を受けると、すかさず作兵衛はこう返します。

作兵衛「とんでもない誤解じゃ! 安房守(昌幸)様は、生涯を賭け、武田の領地を取り戻そうとされていた。信玄公への忠義を死ぬまで忘れなかった。そのためにはどんな手でも使った…。卑怯者の汚名も着た。源次郎様はその血を受け継いでおられる。あの方は! 太閤殿下(秀吉)のご恩に報いるためには何でもする! そういうお方じゃ。わしに言えるのはそれだけじゃ」

いいセリフでした。幸村を讃える言い回しが、作兵衛の真田家への忠誠心と共に表現されている、すごく沁みるセリフでした。

その幸村。大阪城のお堀が埋められることが決定したことにより、勝てる見込みはないと、初めて弱気な姿を見せます。他の牢人たちにも

幸村「全ては私の力不足だ…。申し訳ない」

と、頭を下げます。
その後、「ここまでじゃ」と、家の者に語る幸村。
しかし、その背後を見つめながら、妻の春(松岡茉優さん)が呟きます。

春「殿…、皆様が……」

幸村を頼って、幸村がいればなんとかなると信じている仲間が、彼の元を訪れてきたのでした。
それぞれに幸村に語りかける武将たち。
そして、豊臣秀頼までもが幸村の元に駆けつけ、その手を取り、

秀頼「私は、(望みを)まだ捨ててはいない」

と言い放ったのでした。
豊臣家を守る。家康(内野聖陽さん)の首をとる。自分の力を試す。己の悲願を達成する——。
実際の歴史でも理由は様々だったと思います。ですが、このドラマのように、志の高い者たちが、その志の頂点の部分で結びついてくれていたら、どんなに素敵でしょう。「ホントにこうだったら…」と、ドキドキが止まらない超カッコいいシーンでした。

いよいよクライマックス中のクライマックスに突入していく「真田丸」。次回もまたよろしくお願いします!

さて、今回のお話の流れなんかを、書籍『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代』では、かなり噛み砕いて説明しております。

それでは、その一部分をガバっとご紹介。ためし読みサービス!↓↓↓

   +++++

ケンカのあとはほっぺにチュ。
でもちょっと血の味がする

大坂冬の陣では
徳川をやりこめた要塞
「真田丸」の、まさかの末路ーー

 

「えい、えい! おー!」
「えい、えい! おー!」
「えい、えい! おー!」
 まただ……。
 太陽がいなくなり、草木の呼吸が聞こえてくる時間。
 束の間の安寧がこの胸に落ち切る刹那、粗暴な声によって、それは私の前から霧散してしまう。
「一体何日目だ……」思わず声に出ていた。
 パーーン
 パーーン パーーン パーーン
 バババババババババーーーン!
 大の男が何万も雁首を揃えて、こんな陳腐な方法を繰り返していることに笑いが込み上げてきた。
 だが、口惜しいことに効果はある。
 この数日間ろくな睡眠がとれていない。まさか戦の最中に安息というものを求めているわけではなかったが、一時も身体を休めることが出来ないとなると、精神の破綻が始まってくる。天をもつん裂く膨大な数の鬨(とき)の声と、鉄砲の大音声(だいおんじょう)は、立派な武器となるのだ。
 いつまでこれが……。

 ヒュー…………ドゴーーーン!
 淀殿「! なに!?」
 豊臣の家臣「徳川が大砲を撃ってきました!」
 淀殿「もう、何それー! マジでムリなんだけどー!」

 真田三代パート3-III 。真田信繁編・其の3になります。
 大坂冬の陣が始まり、真田丸によってボッコボコにやられた徳川軍。
 家康が逆襲のために考えた作戦は、大人数で鬨(とき)の声(えいえいおーってやつね)を上げ続け、大量の鉄砲の音も鳴らして、大坂城の人たちを精神的にまいらせるというものでした。
 そして、仕上げに大砲をかます(徳川さんは事前に、イギリスやオランダから、大砲を仕入れてたんだって。グローバル)。
 実は、豊臣と徳川はお互い和議(仲直り)を結びたいと考え始めていて、なんとなーくの話し合いをしていたそうです。
 豊臣側も徳川側も大量の人数が戦いに参加していましたから、まず食べるものが底を尽きてくるわけです。
 豊臣側は、火薬とかもなくなってきました。徳川側は、とにかく寒い。外が寒すぎる(家康は70歳を過ぎたおじいちゃんですから、相当寒かったと思います。逆に今までよくガマンしてた)。
 仲直りするときの条件を有利に持っていくため、家康はとにかく大きな音を出すという、精神的ないやがらせを行っていたのです。
 そして、大砲。
 あるとき、いくつも撃たれた大砲の弾の一つが、淀殿のお部屋に命中。
 淀殿の侍女(じじょ。身の回りのお世話をする人)が何人か亡くなってしまいました。

 淀殿「ムリムリムリムリムリムリムリ! もう終わりにしてちょーだい!」
 ずっと強気だった淀殿も、さすがにまいってしまい、正式に仲直りすることが決定しました。
 豊臣さんが徳川さんに出した条件は、
 ・秀頼くんと、今持っている土地の保証。
 ・大坂城の中にいる武将たちを罪に問わないでほしい。
 って感じのもの。
 一方、徳川さんから豊臣さんに出した条件は、
 ・人質よこせ。
 ・大坂城の本丸を残して、二の丸(エリアだね)、三の丸(エリアだね)、外堀(外のお堀だね)を壊して埋めさせてちょーだい。
 というものでした。
 お互い条件に納得して、仲直りは成立します。
 そして、この条件こそ、おそらく家康が望んでいたものだったのです。
 昔から、仲直りの条件としてお城を壊すっていうものはあったらしいんですが、それは形式的なものであって、ちょっと壊したら「おわりー」っていうものがほとんどでした。
 それなのに徳川側は、ソッコー外堀を埋めつくしたので、豊臣側はビックリ。
 ムチャクチャなスピードで本気で埋めてくる。
 そして、三の丸までとりかかる。

 豊臣の人「いやいやいやいや、三の丸と二の丸は、こちらでやっておく約束ですから……」
 徳川の人「大丈夫、大丈夫! そちらも疲れてるでしょ? こっちでやっておきますから!」
 豊臣の人「あ、いや……」
 徳川の人「いいの! いいの!」
 豊臣の人「正直、ありがた迷惑なんですが……」
 徳川の人「……いいの! いいの!」
 豊臣の人「…………」

 徳川側は、三の丸、二の丸の建物を壊し、お堀の全てを埋めつくしてしまいました。
 そしてこの時、徳川側にとっては忌わしい要塞、真田丸も取り壊してしまったのです。
 残ったのは本丸のみ。大坂城は一瞬で、裸のお城にされてしまいました。
 とりあえず大坂を離れる家康。
 帰る途中、家臣に、
 徳川家康「新しい大砲、注文しときなさいよ(ニヤッ)」
 これで終わらせるつもりはなかったのです。

 大坂冬の陣が終わった後、信繁を訪ねた人がいます。
 真田信尹(さなだのぶただ)、
信繁の叔父にあたる人です。
「真田の次男はやっかいです! 口説いてきなさい!!」
 と家康から言われ、
 真田信尹「信繁ちゃん、徳川にこない? 来てくれたら信州(長野とかだね)10万石(お米で表す土地の単位だね)あげるってよ」
 真田信繁「叔父さん、オレ土地とかで動いてないのよ。豊臣に恩を感じてるから、そのために動いてんのよ」
 信尹「あ、そう。それなら仕方ないか……」
 信尹、信繁から断られます。

 徳川家康「うそだー!? 10万石でも!? もう一回!」
 また行く信尹。
 今度は家に入れない信繁。
 真田信尹「おーーい! 叔父さん入れないって、どういうことよ」
 真田信繁「だってしつこいもん!」
 信尹「家康さん、今度は信濃一国(長野県ごと)あげるって言ってるよー!」
 信繁「10万石だったら裏切らないけど、信濃一国だと裏切ると思ったのかー!」
 信尹「思ったよ!」
 信繁「思ったんかい!」
 またしても信繁、家康の誘いをあっさりと断ったのでした。

しばらくした後、家康のもとに噂が届きます。
 徳川家康「聞きましたよぉ?」
 大野治長(豊臣家家臣)「聞かないでください」
 家康「いや、もう聞いてるんですよ。なんでも、埋めたお堀、掘り返してるそうじゃないですか?」
 治長「それは……」
 家康「約束がちがうなぁ。仲直りの条件をやぶるおつもりですか?」
 治長「あんなに全部埋めるとはこちらも思ってなかった!」
 家康「えぇ? それはそちらが勝手に思ったことでしょう? 私共は条件にしたがって動いたまでです」
 治長「タヌキが……」
 家康「ん? 今悪口言いました?」
 治長「いえ、まさか」
 家康「そうですか……しかもあなた方の雇った浪人が、大坂で暴れてるそうじゃないですか? 噂では京都に火をつけるとまで……」
 治長「それはあくまで噂で……」
 家康「しかし、ゼロとは言い切れないでしょう?」
 治長「いや……! ……タヌキが……」
 家康「タヌキって言ってますよね?」
 治長「そんなわけないでしょう。」
 家康「……そうなのかな。……で、私思ったんですが、浪人全員を解雇なさってはどうです?」
 治長「そんな! さすがにそれは……」
 家康「できない? ではこういうのは? 秀頼さんの土地を別の場所にうつす。大坂から出ていくっていうのは?」
 大野治長「そんなムチャクチャな! 仲直りの時の条件に、土地はそのままにというものがあったじゃないですか!」
 家康「おや? 先に条件をやぶっておいてよくそんなことが言えますねぇ?」
 治長「ぅぐ……」
 家康「さ、どちらにします? 浪人をやめさせるか? 大坂から出ていくか?」
 治長「タヌキさん!」
 家康「はっきりタヌキって言ったよなぁ!?」
 治長「言ってません!」
 家康「ええ!?」
 治長「聞いて下さい……タヌキさん」
 家康「静かにハッキリ、タヌキって言ったじゃねぇか!」
 治長「私たちはその二つとも、飲むことはできません。何卒、おタヌキ申し上げます」
 家康「おまえ、なめてんだろ。……わかりました。そういうことなら仕方ない」

 戦い、再び。
 大坂夏の陣
 が始まります。
 またもや大坂に兵を進める幕府軍。
 豊臣軍 5万5000 VS 徳川軍17万(例によって、兵の数は諸説ありだよー)。
 大坂城を裸にされたら勝ち目なし……。冬の陣では、真田丸の戦い以外、豊臣側の不利が続きました。様々な理由で、集まった兵の数は、前回を大幅に下回ります。

 徳川家康「持っていくの3日分の食糧だけでかまわん!」
 家康の家臣「僕は人より多く食べる方なんで、他人の4日分が僕の3日分になる感じです。この場合は4日分を持っていってもいいのでしょうか?」
 家康「うん。もう、なんなのー」

 家康は、短期間で今回の戦いを終わらせるつもりでした。
 豊臣のみなさんは、防御機能がほとんどない大坂城にこもっても仕方ないと考えて、今回は野戦(外に出て戦うってことね)という意見で一致します。
 徳川軍はいろんな方向からやってくるため、隊を分けて迎え撃つことに。
 道明寺(大阪だよー)付近に到着した豊臣軍メンバーは、先発隊が後藤基次(又兵衛)、明石全登などなど。後発隊が、毛利勝永、真田信繁 などなど。
 深夜、まず後藤基次隊が出発します。
 夜明け前、道明寺についた後藤基次は、

 後藤基次「ねぇ……後ろの人たちってついて来てないよねぇ……」
 後藤さんとこの兵「そっ……すね……あれじゃないですか? 『遅れてる』ってやつじゃないですか?」
 後藤「だよねぇ……今オレらの隊だけだよね……」
 後藤さんとこの兵「そう……なりますねぇ……これあれですね、『まずい』ってやつですね……」
 後藤「だよねぇ……」
 知らせてくれる人「後藤さん! 徳川の軍勢、隣の村まで来てるらしいよ!」
 後藤「え!? ……もう敵と鉢合うのは時間の問題……」
 後藤さんとこの兵「これあれですね、『時間の問題』ってやつですね!」
 後藤「だよねぇ……よし! あそこの小松山(って山)に陣を構えるぞ(スタンバイする)。我が軍だけで戦う!」

 この時の先発隊、後発隊の遅れの原因は、「悪天候」「寄せ集めの集団なので連携がうまくとれていない」などによるものでした。
 小松山にスタンバイする後藤基次。それを知って、周りを囲む徳川軍。
 この後藤基次(真田幸村とおんなじように、後藤又兵衛って名前の方が有名なのよねー)は、
「槍の又兵衛」
 という異名があるくらい、強くて戦闘に優れていた人なのです。
 家康から「播磨一国(兵庫県だよー)をやるから、こっちにつけ」って言われた(とか、言われなかったとか)くらい超優秀武将(ちなみにその説の中では、「豊臣の恩を忘れて、そっちいっちゃうのは武士の道としておかしいから、いかなーい」って断ってます。信繁といい、基次といい、武士だねー)。

 後藤基次「じゃ、いくか」
 後藤隊「おおおおおーーーーー!!」
 徳川軍に攻め寄る後藤基次。
 明らかにこちらの兵力を上回る敵に猛攻撃。
 徳川軍「来やがった! うるぁーーーーー!!」
 戦闘開始。

 後藤隊「討ち取ったぞーー!」
 大軍勢を前に、押しているのは後藤隊。
 しかし、敵の部隊は一つじゃありません。入れ替わり立ち替わり、次々と他の部隊が攻撃してきます。
 その中には、
 奥州の覇者、伊達政宗(独眼竜の、ちょー有名人だね)
 隊も。
 それでも基次は各隊と渡り合います。
 しかし遂に、
 パーーーーーン!
 一発の弾丸の前に、基次は倒れてしまいます。
 2800の兵で、2万以上(もっと多いかも)の敵を相手どって、数時間戦い続けるという凄まじい最期でした(一説には8時間とも言われています)。
 その頃ようやく、明石全登など他の先発隊が到着します。続いて後発隊の、毛利勝永。
 そして、真田信繁。
 第2バトルスタート。
 信繁の元に、伊達政宗の家臣、片倉重長が攻めてきます。
 大量の鉄砲隊同士の激戦。しかし信繁の勢いが勝り、徐々に後退する片倉隊。
 すると伊達政宗「加わる」。政宗本隊がやってきて、息を吹き返します。
 少し離れて、にらみ合う真田と伊達。
 そこへ、
 大野治長「おーい! もう一つの戦い負けちゃったからー。そっちの戦いもやめて戻っておいでー! 今夜はシチューよ!」(実際治長はその場にいませんし、今夜はシチューでもありません)
 大坂城にいる治長から、退却命令が出ました。
 逃げる豊臣軍。
 信繁は殿(しんがり。逃げる時一番後ろにいて、追いかけてくる敵をさばきながら、味方をちゃんと逃す役目。ムチャクチャ危険な役だよ)を買って出ます。徳川軍の追撃を見事にさばいていく信繁。
 すると、徳川軍が追いかけるのをやめます。

 伊達政宗「やめやめやめやめやめ!」
 水野勝成(って武将)「なんで止まるのよ! 追いかけようよ!」
 政宗「……一人でいけよ」
 水野「え?」
 政宗「……一人でいけよ」
 水野「いや、一人はちょっと……なんで追いかけないんだよ!?」
 政宗「……疲れたんだよ」
 水野「え?」
 政宗「……疲れたんだよ」
 水野「いや、疲れたって……」
 政宗「戦い始めたの何時よ?」
 水野「朝の4時くらい……かな。」
 政宗「で、今何時よ?」
 水野「……昼の2時半とか、かな……」
 政宗「どうよ?」
 水野「……疲れる……ね……」
 政宗「うちの兵もヘロヘロよ。かわいそうに」
 水野「でも! 敵は逃げ帰ってる! 今がチャンスだ!」
 政宗「……一人でいけよ」
 水野「え?」
 政宗「……一人」
 水野「やめましょう。繰り返す」
 政宗「それにあの真田ってやつ。あれ多分相当ヤベーよ。追いかけたら何がおこるかわかんないって」
 水野「そうかな……」
 政宗「……一人でいけよ」
 水野「いかないよ」

 徳川軍が追撃をやめた理由は、「伊達政宗が、『真田がいるあの軍勢を深追いすると、痛い目をみる』と言ってやめさせた」だったり、「とにかくみんなムッ……チャクチャ疲れていた」とか言われています。
 それを見た信繁は、
「関東の武士は100万いるのに、男は一人もいねーんだな!」(関東勢百万と候へ 男は一人もなく候)
 と、言い放ったといいます。

 水野「言われてるけど……」
 政宗「……一人でいけよ」
 水野「もうやめてよ」

 大坂夏の陣の、
「道明寺の戦い」
と呼ばれる戦闘でした。
 そしていよいよ、大坂夏の陣、最後の決戦。
 つまりは、真田信繁、最期の勇姿です。

    +++++
いかがでしたか?
噛み砕いて、要点をまとめて、みなさんに概要を知っていただくために仕上げております。ぜひ本書を手にとって、その他の文章もぜひ味わってみてください!
バックナンバーがご覧いただける、幻冬舎plusの会員登録もよろしくです。無料です!
 

噂の
『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 
超現代語訳 戦国時代』
房野史典著

幻冬舎刊


全国の書店で発売中です!

amazonはこちらから

楽天ブックスはこちらから

★がついた記事は無料会員限定

関連書籍

房野史典『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳・戦国時代』
→書籍の購入はこちら(Amazon)

 

記事へのコメント コメントする

コメントを書く

コメントの書き込みは、会員登録とログインをされてからご利用ください

おすすめの商品
  • ピクシブ文芸、はじまりました!
  • 文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作!
  • 無理しないけど、諦めない、自分の磨き方
  • 時短、シンプル、ナチュラルでハッピーになれる!
  • ビジネスパーソンのためのマーケティング・バイブル。
  • 有名料理ブロガー4名が同じテーマでお弁当を競作!
  • ドラマこそ、今を映すジャーナリズム!
  • 砂の塔 ~知りすぎた隣人[上]
  • 小林賢太郎作品一挙電子化!
  • あなたがたった一人のヒーローになるためには?
朝礼ざんまい詳細・購入ページへ(Amazon)
文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作!
ピクシブ文芸、はじまりました!
エキサイトeブックス
今だけ!プレゼント情報
かけこみ人生相談 お悩み募集中!