創刊からの20年を振り返ってみると、全2964作品がありました。
こんなにたくさんの名作があることに、鳥肌が立ちました。これだけある中から5作を選ぶと決めた時、砂漠に立ってるような気分になりました。
でも、探し始めると、ついこの間読んだ気のする作品が、もう何年も前の作品だったりして、驚いたり、懐かしかったり……普段味わえない時間を過ごすことができました。


『凍りついた香り』(小川洋子)
香りが、こんなに官能的で暴力的だったとは! 
20代だった私が「切なさの正体」を知った、大人になるための一冊でした。


『黒龍の柩(上・下)』(北方謙三)
時代が激しく動くときにヒーローは登場する。
北方版、新鮮組・土方歳三の生き様を、今こそたくさんの人に読んでほしい!


『悪夢の観覧車』(木下半太)
予測不能で痛快な、半太の最高傑作。
1冊の中で、こんなに何度も「ヤラレタ!」を言ったことはありません。


『漁港の肉子ちゃん』(西加奈子)
人から愛されるよりも、自分がたっぷり愛すること――。
肉子ちゃんは、私の愛の師匠です!


『かもめ食堂』(群ようこ)
「生活の質を上げたい」「静かにゆったり過ごしたい」
――そんなとき、お片付けや掃除じゃなく、一冊の上質な本を読めばいい! 私はこれ。
 

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