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2015.07.16

第2回 女性はなんだかんだ言っても「モテる男」が好き

藤沢 数希/はあちゅう(伊藤 春香)

第2回 女性はなんだかんだ言っても「モテる男」が好き

話題沸騰中の戦略的恋愛小説『ぼくは愛を証明しようと思う。』の発売を記念し、「現代日本の恋愛」を語り合う本対談。前回では、藤沢さんは「モテる男性の味方になったり、モテようとする男性を応援したいから『恋愛工学』をはじめた」とお話される一方、はあちゅうさんは、恋愛工学の効果を認めつつも、「恋愛のスタートとゴールが男女のあいだであまりにも違う」という不満も吐露されました。この男女の違いはどういう理由によるのでしょうか。
(構成:福田フクスケ)

前回の記事:
第1回 男は大勢にアプローチしないとたった一人とも付き合えない

 

女性が求める「理想の男性像」は
経験豊富な男にしか実現できない

はあちゅう 女性にとってはセックスしてからが恋愛のスタートなのに、恋愛工学プレイヤーの男性は、セックスしたらゴールだと思っている気がして、そこにいつも賛同できないんですよね。

藤沢 僕の研究からも、また、多数のメルマガ読者の経験からも、女性はセックスしたことをきっかけに相手の男性にのめり込んでいくことが多い。つまり、恋愛工学は、一面的には、セックスを目的にはしているように見えますし、それは否定しませんが、「女性はセックスした男性を好きになる」という確かな現象がある以上、ちゃんと長期的に付き合いたいと思っていても、結局は同じことをしなきゃいけないんですよ。

女性は、モテる男性に「君は他の女と違う」と言われたいというはあちゅうさん

はあちゅう だから、付き合える可能性を上げるために、とりあえずいろんな人とセックスできるように頑張るってことですか?

藤沢 それはケースバイケースですけど、付き合いたいんだったら、とりあえずセックスできないと何もはじまりませんよね。そういう意味では、セックスがスタート、というのは、まったく同じですよ。それに、女性はデートの段取りがスマートだったり、うまくリードしてくれる男性が好きですよね? はあちゅうも、男性にそういう振る舞いを求めるようなコラムを書いてるでしょ。

はあちゅう 自分から積極的になれない女性のために、男性側に、気持ちの動きを読んでリードしてほしいとは思います。でも、なにも不特定多数の女性を相手にしてほしいわけではないです。

藤沢 女性はみんな「ヤリチンは大嫌い」と口では言うんですよ。でも、女性が言う「こういう男性が好き」「男性のここにキュンときた」という振る舞いは、たくさんの女性と経験を積んできた男性でないとできないことばっかりなんですよ。皮肉なことに、女性がときめく男性の特徴って、結果的には、ヤリチンを選ぶためのスクリーニングになっているんですよね。

はあちゅう たしかに、過去の経験を経ていないと、スマートな立ち振る舞いができないというのは理解できますけど……。

藤沢 経験があって、さらに心の余裕がある男性じゃないと、そういう振る舞いはできません。そして、心の余裕というのは、いま口説いている女性の他にも、自分のことを好いている女性がいるという自信からしか生まれないんですよ。その心の余裕が、女性は大好物なんです。

はあちゅう うーん……。

藤沢 本当に大事にされたかったら、自分のことだけを好いてくれるモテない男性と付き合えばいいのに、女性は「あなたのことしか見えない」っていう男のことはキモいと思って相手にしないでしょ。モテる男が持っているメンタリティを身に付けて、モテる男みたいに振る舞わないと、ちゃんと付き合ってもらえない。そのためのスキルを磨き、実績を作っていくのが、恋愛工学では重要だとされています。

はあちゅう 女性にも、みんなからモテている男性を獲得したい、という気持ちがあるのは否定できません。「あなたしか見えない」ではなくて、「たくさんいるけどあなたしか見えない」と言われたいんです。それでも、表面的にはきれいごとを信じたいと思ってしまうんですよね。遊び人だった彼が私によって変わったとか、私は他の女と違ってテクニックには引っかかっていない、と思いたいんです。

藤沢 だから、「君は他の女と違う」というようなことを匂わすルーティーンもいろいろ開発されていますよ(笑)。

はあちゅう この本を読むと、そういう手口をぜんぶ見せられてしまって、複雑な気持ちになります。そういう意味では、相手の男性の手口を学ぶためにも、女性はこの小説を読むといいかもしれません……。

藤沢 真実の愛を見つけるためにも、ね(笑)。


愛とは繁殖のために必要な
脳内麻薬の分泌にすぎない?

はあちゅう これを読んで、私たちが「愛だと思っているもの」ってなんなんだろう、と思っちゃいました。愛の正体ってなんなんだろう、って考えてしまう。今も「真実の愛」とおっしゃいましたけど、それって結局なんだと思いますか?

藤沢 人のことを好きになる愛という感情は、繁殖のために必要な、ある種の脳内麻薬の分泌ですよね。生物が繁殖に成功して、自分の遺伝子のコピーを増やしていくために、自然淘汰の中で備わってきた仕組みですよ。

はあちゅう でも、それってすごく動物的。人間とほかの動物との違いって、そういう理屈では割り切れない感情の存在を信じようとするところだと思うんですけど。

藤沢 まあ、感情のコミュニケーションというのは、恋愛ではとても大切ですよね。デートに誘うとき、男性はみんな同じ目的を持っているのに、「君とセックスしたい」と直接言ってはいけなくて、「美味しいパスタのお店を見つけたんだけど、いっしょに行かない?」とか間接的に言わなきゃいけないルールになっているのは、とても面白いですよね。性欲がなかったから、男性は恋愛なんて面倒くさいこと絶対しないですよ。

はあちゅう でも、仮に性欲から恋が始まったとしても、一緒にいるうちに恋が愛になり、やがて愛は情になっていくと思うんです。藤沢さんの話からは、その「情」が感じられないんですよ。

藤沢 いや、たとえばセフレから始まった関係であっても、なんか居心地がよくて楽でいられるから、美女よりもその人と付き合うことを最終的には選ぶ……といったことはありますよ。

はあちゅう じゃあ、その人とセックスしたくなくなったり、居心地のよさがなくなったら別れますか? それでも一緒にいたいと思う感情が「情」だと私は思うな。

藤沢 もちろん、まともな男の人は、そんなイージーに、多少なりとも付き合ったら女を捨てたりなんかしませんよ。男の人が別れなければいけないのは、大きく分けてふたつのパターンがあります。
 ひとつはお金や時間などのリソースが足りないこと。ひとりの女性と付き合うのがギリギリのお金と時間しかなかったら、新しい女ができたら、いまの女と別れざるをえなくなる。もうひとつは、新しい女が、どうしてもいまの女と別れてくれ、と執拗に迫ってきた場合です。ある程度お金に余裕がある既婚者の場合、たとえ、奥さんとセックスレスだろうと、なんだろうと、ふつうは自分から離婚を切り出すようなことはありません。奥さんがいても何にも困ることはないですし、外で愛人は作れますからね。しかし、その愛人が、執拗にいまの奥さんと別れて、私と結婚してくれ、と迫ってきて、いわば板挟みになって、やむにやまれず奥さんと離婚しようとするんです。本当は、奥さんも愛人も仲良くしてくれればいいんですけどね……。

はあちゅう できるなら複数人と付き合いたいというのが前提なんですね……。藤沢さんは、自分が一番になりたいとは思わないんですか?

(第3回に続く)
 

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