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2013.06.05

2013年6月4日

2014 FIFAワールドカップブラジル アジア最終予選 第7戦 日本 vs オーストラリア

ヤシキ ケンジ

2014 FIFAワールドカップブラジル アジア最終予選 第7戦 日本 vs オーストラリア

 サッカー日本代表 サムライブルー マッチインフォメーション

SAMURAI BLUE vs オーストラリア
2013.6.4 埼玉スタジアム2002
 
 
 
 W杯最終予選の大一番を前に、オーストラリア代表DFノースは日本代表について聞かれると、こう答えていた。
「(日本メンバーは)最近、欧州で戦う選手が増えている。みんな香川や本田のように強い個性を持っている。カラーを入れた頭髪、ティアドロップ型のお洒落なサングラスにフェラーリだ。それぞれがいろんな形で自分を表現している」と。
 ノース、ちがうんだ。キミが言ってるのは、本田だけの個性だ。
 本田のその強烈な出で立ちは、相手国にも強い印象を与えているのがよく分かる答えだ。
 
 代表のベンチを温め続けるMF高橋秀人は、本田について聞かれるとインタビューでこう語った。
 昨年のオマーン遠征時。競技場の一室で筋トレをしていたとき、本田と長友の会話が偶然聞こえてきた。
 長友「オレ、次の扉、開いたわ」
 本田「オレ、目の前の扉で格闘してるわ」
 二人とも表情はいたって真剣だったそうである。
 高橋「何、この会話、ヤバくない? 耳を疑ったし、鳥肌が立ちましたよ。ドラゴンボールの世界かと思って(笑)」
 本田が不在の2試合で連敗を喫し、本田がいないとどうにもならんと、帰りを待ちわびていた我々日本人。香川(べジータ)や長友(ピッコロ)あたりがいても、どうにもならない状況でやはり頼れるべきは、本田(孫悟空)なのであった。
 他の欧州組からは離れた極北の国ロシアを修行の地に選び、修行を積み重ねていた本田。帰国したとき、子供を抱えて帰国するあたりはまさに孫悟空。
 本田がいつからか金髪になっているのは、常にスーパーサイヤ人的な状態に覚醒していると推測する。
 W杯出場がかかった今回のオーストラリア戦も、その覚醒した強心臓の持ち主本田のど真ん中PKによってW杯の切符を手にすることができたわけである。
 試合後のインタビューで、「みなさんは期待していないかも知れませんが、僕は優勝するつもりでいるので……」と語っていた本田。「オラ、つえー奴と戦うのはワクワクすっぞ」ということなのだろう。
 
 そして、本田と共に熱い松木も帰ってきた。
 前半20分過ぎ。長谷部がオーストラリアの速効を止めた際のファールで、カードを貰い累積警告で次戦出場停止に。長谷部の出場停止を不安気に煽るアナウンサーを尻目に強気口調の松木は、半ばキレ気味でまくしたてた。
「まあ、いいっスよ! このゲームで決着つけるから!」と、解説というものを超越し、自分がピッチにいる選手と錯覚を起こすほどの熱さ。
 松木の荒ぶる口調にゴン中山も「はい」と相槌を打つと、「おお! 全然オッケーだよ」と語気を荒げ先輩風を吹かす口調になっていた松木安太郎。松木とゴン中山は間違いなくピッチに立っていた。
 応援するサポーターを「12番目の選手」などというが、
 松木レベルまで達してこそ(錯覚を引き起こすほどの入れ込みよう)、12番目の選手だと呼ぶにふさわしいのだと心に染入る場面だった。
 そしてゴン中山に先輩風を吹かせる人物は、中々見当たらないもので、貴重なやり取りであったと個人的には思っている。
 
 W杯出場をドローで勝ちとったとはいえ、これからのことを思うと不安ばかりが先立つ試合だった。終盤の劇的な試合展開はハラハラして楽しめたが、終わってみれば消化不良な試合だったことは間違いない。酒は進んだが、渋いなんともいえない酔い方になってしまった。
 次で最終予選も終了し、アジアから世界の舞台へ挑戦していく日本代表。
 こういう漫画的ストーリー展開というか、弱者が強者に立ち向かっていくという構図で見るのが、サッカーといわず、スポーツ観戦の最大の楽しみの一つだと思っている。
 そして、オーストラリア戦の翌日、あのキングカズも口を開いた。
「ブラジルW杯は日本人の誰にでも出場できる権利がある。僕も毎日を全力で過ごしながら、日本代表を目指していきたい」とガチな目で語ったそうである。
 我々凡庸な人間はそれを応援するか、笑うことしかできない。
 常人には計り知れないぶっ飛んだメンタルを持っている人物がいるということを知るのも、これまたサッカーの素敵な一面である。
 
 
 今回は最終予選の大一番ということで、つまみに散財。
 赤ワイン1本にビール4本。つまみに天ぷらとサラダの盛り合わせに醤油麹チキン、ローストビーフ、スモッチ(半熟燻製ゆで卵)で昇天。
 しばらく勝ち星から遠ざかっているザックジャパン。
 今月中に、日本代表の勝利の美酒を味わうことは、果たして出来るのであろうか。
 
 

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