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世界一簡単なマインドフルネス『ずぼら瞑想』

2018.09.29 公開 ツイート

第1回

いま『ずぼら瞑想』がすごい!!【リバイバル掲載】 川野泰周

瞑想は、ちょっと不真面目にやるほうが、効果がある!?
禅僧でありながら、医療現場で働く川野泰周さんが開発した、簡単に、短時間でできる瞑想法をまとめた『
ずぼら瞑想』。ちょっとした待ち時間や、コーヒーを飲みながらでもできる「ずぼら瞑想」を少しだけ紹介します。

現代人の脳疲労を解消する「ずぼら瞑想」セミナー【10月4日(木)、11月5日(月)、12月13日(木)開催】の詳細も、記事の最後にあり。お見逃しなく!

心療内科でも勧められる瞑想

「いつも心がモヤモヤ、イライラする」
「頭が回らない、前はもっと集中できたのに……」
「健康診断では問題なし、なのに体調がよくない」
「若い頃は寝れば疲れがとれたのに、最近は朝から気だるい」
病院にかかるほどではないけれど、心も身体も、なんだかスッキリしない。これらの悩みは、ぜんぶ「脳の疲れ」から来ているもの。
そして瞑想こそ、脳の休息にぴったりなのです。

じつは近年、瞑想にルーツを持つあるエクササイズが、世界中で爆発的な広がりを見せています。
瞑想に脳科学のメスが入ったことで、脳の疲れがとれる、悩みが消える、リラックスできるといった効用が明らかになりました。
それが「マインドフルネス」です。今では、グーグルやマイクロソフトといった世
界的な企業がマインドフルネスをこぞって社員研修に取り入れ、ここ日本でも、マイ
ンドフルネスを扱った本が書店に並ぶようになりました。

かくいう私、川野泰周は、精神科・心療内科医でありながら、横浜にある禅寺の住職でもあるという、珍しい肩書を持った人間です。病院では薬物療法のほかにマインドフルネス
を指導していますし、禅僧としても、さまざまな心配ごとを抱えた方々の助けになればと、瞑想をおすすめしてきました。

でも同時に、こんなお悩みが聞こえてくるようになりました。
いざ瞑想しようと思っても「面倒くさい」「時間がない」。いっとき瞑想にハマった
けれども、「続けるのが苦痛」で、気持よくない。
簡単にいうと、「始めたくても、始められない」「続けたくても、続けられない」というお悩みです。

私はこの本を、そんな「ずぼら」な皆さんに向けて書きました。

瞑想はいつでも、やりたいときにやればいい

瞑想なんて、そう堅苦しく考えることはないんです。会社でもご家庭でも電車のなかでも。あるいは、座っているときでも歩いているときでも。いつでも、やりたいときに、やればいい。
だから始めやすく、続けやすい。そんな意味を込めて、私は本書を『ずぼら瞑想』としました。

けれども本音をいうと、ずぼらとは正反対の、「頑張り屋」の皆さんにも、ぜひ読んでいただけたらなと思っているんです。

瞑想は実は「頑張らない人ほど、うまくいく」という、不思議な性質を持っています。「〜しないといけない」「○○してこそ瞑想だ」といった決まりごとに囚われると瞑想は続けにくくなってしまいます。逆に「何となく続けられたら、それでOK」と気軽に続けられる人の方が、瞑想の効果を得られるのです。

日頃ストレスを抱えやすい頑張り屋の皆さんが、ずぼらな生き方に触れる一助になれば、幸いです。

どうか気楽に、お好きなところからトライしてみてください。

瞑想はこんなに簡単にできる!?
ずぼら瞑想導入ワーク

1.史上最速の「ひと息瞑想」


瞑想とは、「今、この瞬間」の経験に注意を向け、あれこれと思い悩む脳を休ませてあげる、脳のエクササイズです。
瞑想と聞くと、なんだか難しそうに思えるかもしれませんが、そのポイントさえ押さえておけば、どんなことでも瞑想になります。なかでも、呼吸瞑想は
効果を実感しやすく、かつ場所を選ばない瞑想とあって、どなたにもおすすめです。

「ひと息瞑想」は、その呼吸瞑想をさらに簡単にアレンジしたもの。おそらくこれは、史上最速の瞑想です。何しろ、たった「ひと呼吸」あればリラックスできるのですから。
右手か左手、どちらか片方の手のひらの真ん中あたりに向けて、均等に息があたる
ように呼吸をしてください。何秒吸って何秒吐くか、腹式呼吸か胸式呼吸かといった
細かいところは気にしなくてOKです。
ただ漫然と呼吸をするよりも、手のひらを介することで、「呼吸に意識を向ける」
感覚をつかみやすくなります。
面白いもので、心が動揺しているときは、手のひらに均等に息があたりません。感
情の波と呼吸が深く関わっている証拠です。ただし、そこで息をコントロールしよう
と頑張る必要は、一切ありません。

「今は少し呼吸が乱れているかも」
「だんだん落ち着いてきた」

息が乱れていても、そのまま受け入れ、呼吸の観察を続けてください。
それが「今、この瞬間」に意識を向けるということです。
私自身は、クリニックでの診療の合間、患者さんが入れ替わるごとに大きく一呼吸
することを習慣にしています。やはり、何秒吸って何秒吐くか、腹式呼吸か胸式呼吸
かといった細かいところは気にしません。呼吸にしっかり意識を向けることだけを考えて心を落ち着かせ、次の患者さんに向きあう準備を整えています。

2.疲れているときに「キャベツの千切り瞑想」

数ある家事のなかでも、キャベツの千切りは嫌われものではないでしょうか。
仕事で忙しい人や面倒くさがりの人からは、
「スーパーで出来あいのものを買ってくる」
「ピーラーを使うので包丁は未体験」
といった声も聞こえてきます。
実にもったいないことです。たまには、これを料理と思わず、最高の瞑想だと思って試してみてください。
やることは文字通り、キャベツの千切りです。特別なことは、何もしません。
ただし、キャベツを切る包丁の感覚に、しっかり意識を向けましょう。
プロのようにきれいに切る必要も、細く切る必要もありません(プロの料理人のなかにも千切りが苦手という人は少なくないそうです)。
「時間がないのになんでこんなことを?」という気持ちも、このときばかりは頭から
追い出して、キャベツを切っている、その感触だけに集中しましょう。

瞑想の基本は、いつもは何気なくしている「繰り返し」の作業に、あえて意識を向
けることにあります。
それらの多くは、キャベツの千切りと同じように、「非生産的な作業」として嫌わ
れがちです。料理や掃除、洗濯といった家事は、その典型です。
この生産性重視の世の中では、機械で自動化したり、家事代行をお願いしたりと、家事
を効率化するのが賢い生き方とされるようになりました。
しかし効率化するだけでは、心は楽になりません。むしろ「不便な時代のほうが心は豊かだったのかもしれない」と、多くの人が気づき始めているのではないでしょうか。
本当は、非生産的な行為こそが心の救いになるんです。だったら、それをすべて効
率化してしまうのは、もったいないこと。

毎日とはいいません。「今日は疲れたな」と感じているときは、家事をサボるより
も、あえて家事に没頭してみてください。似たところでは、納豆を「かきまぜる」、
大根を「すりおろす」、ネギを「刻きざむ」といった作業も、瞑想のつもりでやってみる
と、脳にたまっていた疲労が抜け、心が整っていきます。

*   *   *

 

瞑想は男女、年齢問わず誰でも始めることができます。
全3回の講座で基本的な知識から、一人でできる簡単な瞑想法まで学んでいきます。
瞑想に興味はあるけれど始められていない方、続けられなかった方、「ずぼら瞑想」なら大丈夫。一緒に疲れ知らずの脳を手に入れて、日常生活、仕事、勉強、人間関係に活かしていきましょう!

セミナー内容

<日時>
第1回 10月4日(木) 19時00分~20時30分(18時30分開場)
第2回 11月5日(月) 19時00分~20時30分(18時30分開場)
第3回 12月13日(木) 19時00分~20時30分(18時30分開場)

<参加費>
全3回通しチケット 一般 8000円(税別)
1回のみ受講 各回 一般 3000円(税別)

<開催場所>
●名称 3×3Lab Future
●住所 東京都千代田区大手町1-1-2 大手町タワー・JXビル1階
東京メトロ東西線・千代田線・半蔵門線・丸の内線・都営三田線「大手町駅」(C10出口)より徒歩2分

※施設の入り口について
C10出口を上がり、大手町パークビル側に入り口があります。
C10出口近くのオフィス入り口(西村あさひ法律事務所様、JXグループ様受付)とは異なりますのでご注意ください。
※会場には駐車場・駐輪場がありません。公共交通機関をご利用ください。

お申し込みはこちら

関連書籍

川野泰周『ずぼら瞑想』

1秒でできる瞑想! ? 禅僧でありながら、医療現場で働く著者が開発した、簡単に、短時間でできる瞑想法"ずぼら瞑想"。 ちょっとした待ち時間や、電車の中でもできる"ずぼら瞑想"をいくつも紹介。

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世界一簡単なマインドフルネス『ずぼら瞑想』

キャベツの千切りが瞑想に!? 1日1分で大丈夫。
4月5日より発売中の『ずぼら瞑想』より精神科医×禅僧の著者自らも実践する、いつでも、どこでも脳の疲れをとる方法を解説します。

バックナンバー

川野泰周

精神科・心療内科医/臨済宗建長寺派林香寺住職。精神保健指定医・日本精神神経学会認定専門医・医師会認定産業医。 1980年横浜生まれ。2005年慶應義塾大学医学部医学科卒業。 臨床研修修了後、慶應義塾大学病院精神神経科、国立病院機構久里浜医療センターなどで精神科医として診療に従事。2011年より建長寺専門道場にて3年半にわたる禅修行。2014年末より横浜にある臨済宗建長寺派林香寺住職となる。現在寺務の傍ら都内及び横浜市内にあるクリニック等で精神科診療にあたっている。うつ病、神経症、PTSD、睡眠障害などに対し薬物療法と並び、禅やマインドフルネスの実践を含む心理療法を積極的に取り入れた診療に当たっている。またビジネスパーソン、看護職、介護職、学校教員、子育て世代の主婦などを対象に幅広く講演・講義を行っている。著書に『「あるある」で学ぶ余裕のないときの心の整え方』(インプレス)『悩みの9割は歩けば消える』(青春出版社)などがある。

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