1. Home
  2. 暮らし術
  3. エグゼクティブたちが手放さなかった、伝説の秘書が教える仕事の基本
  4. 上司からの批判は、成長できるチャンス

エグゼクティブたちが手放さなかった、伝説の秘書が教える仕事の基本

2016.06.10 公開 ツイート

上司からの批判は、成長できるチャンス フラナガン裕美子

エグゼクティブたちが手放さなかった伝説の敏腕秘書、フラナガン裕美子さん。
フラナガンさんの経験をもとに綴られた、上司からの信頼を得られて効率も上がる仕事のコツをまとめた『伝説の秘書が教える「NO」と言わない仕事術』が発売となりました。刊行を記念して、本の読みどころを一部ご紹介します。
第5回は、評価について。真剣に取り組んだ仕事が、上司からまったく評価されなかったとき、この世の終わりと思うほど凹んだりするものです。しかし、その評価を冷静に分析することで、レベルアップのチャンスが訪れます

イラスト/田渕正敏


 自分が認められていない、評価されていないと感じたとき、凹みますね。それに批判やお叱りが加わったらトドメを刺された気分になります。とてもよく分かります。

 でも実は、どう受け止めるかによって、その後の自分が大きく変わってくるのです。

 同僚のSさんには強みがありました。それは、どんなに批判されても、落ち込まないということ。その秘密は、とてもシンプルなことでした。彼は、「どんな批判を受けても、自分の人格を否定されているわけではない」という事実を知っていたのです。

悪い評価も辛い批判も、仕事や行動に向けられているのであって、決してあなたの人格を否定しているものではありません

 同じことが起こっても、いつまでも恨み辛みを言ったり、この世の終わりと落ち込む人は、この点を混同しているからなのです。悪い評価や批判には、「自分がダメなわけではない」と自分に思い出させて下さい。すると、気持ちがずっと楽になります。

 今直面している評価は、「自分がしている仕事」に対してのこと。それが分かったら、冷静にその内容を分析してみましょう。

「確かに上司が言っていることは一理あるかも……」と思えるのであれば、躊躇せずにそこを修正します。また一つ、レベルアップのチャンスです。そうすれば、不愉快なはずの評価が、自分にとって有益なものになるのです。

 けれど、どう冷静に考えても不公平な評価だと思ったら、上司に説明を求めましょう。ムキになる必要はありません、素直に教えを乞うのです。ちゃんとした上司であれば、説明をしてくれるはずです。

 でも万が一、「そんなことも分からないのか」と言われたら、それはロクでもない上司です。だったら余計のこと、そんな人に自分の気分を害されるなんて時間の無駄ですね。神妙な顔をして、「申し訳ございません。ありがとうございます」でかわしましょう。

評価や批判があったら、自分が成長できるチャンス。その事実だけに集中すれば、むやみに落ち込まなくなります。


□評価は自分の「仕事」に対してのことだということを忘れずに

 

関連書籍

フラナガン裕美子『伝説の秘書が教える「NO」と言わない仕事術』

「承知しました」で始まるからこそ、うまくいく。 一度すべてを受け入れれば、ビジネスパフォーマンスがみるみる上がる! 外資系エグゼクティブたちが手放さなかった秘書の仕事の流儀。 伝説の秘書が教える、信頼を得られ効率が上がる 毎日のちょっとした仕事のコツ。 MISSION1 スムーズに仕事をするための「基本」を習慣にせよ! ・誰にでも伝わるように、5歳児でもわかる言葉を選ぶ ・主語は常に「YOU(あなた)」を意識する MISSION2 無理難題を繰り返すモンスター上司を手なずけよ! ・上司に対して「NO」は禁止! 命令の本意を考えて対処する MISSION3 やるべきことを溜めずにハイスピードで処理せよ! ・一日の時間の3割は駆け込み依頼用とする ・「今すぐ資料が欲しい! 」と言われたら、5分を目安に用意する MISSION4 トラブルはチャンス、すみやかにリカバリーせよ! ・大切なのは、後悔よりも「振り返り」だと肝に命じる MISSION5 レベルアップするための思考法を身につけよ! ・あえて「違う」人とつるんで、アイディアを広げる ・評価されているのは「人格ではなく仕事」だと心に留める ――など。

{ この記事をシェアする }

エグゼクティブたちが手放さなかった、伝説の秘書が教える仕事の基本

上司からの理不尽な命令にもすぐに対応できる!「上司の命令は絶対」という秘書の仕事で培った、毎日を円滑に進めるためのちょっとしたコツ。

バックナンバー

フラナガン裕美子 国際コミュニケーション・コンサルタント

1967年生まれ。津田塾大学英文学科卒業。スイス・ユニオン銀行を経て、バンカース・トラスト銀行から秘書のキャリアをスタート。以降、ドイツ証券、メリルリンチ証券、リーマン・ブラザーズ証券など5つの外資系企業と日系企業で、8カ国のエグゼクティブをサポート。2012年、ノムラ・アジア・ホールディング副会長付秘書のポジションで同社を退職し、独立。現在は、香港を拠点にしながら国際コミュニケーションやビジネスのコンサルティングに従事している。

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP