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「一セットの服」で自分を好きになる

2024.04.22 公開 ツイート

「人前で堂々とできる服とは?」人気スタイリストが伝授する“自信が持てる”服選び あきやあさみ

「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの新刊『「一セットの服」で自分を好きになる』は、自信をもって生きるために心を満たす服をまず「一セット」つくりましょう、という提案。そこに秘めたあきやさんの思いが詰まった本書の「はじめに」をお届けします。

「なりたい自分」を知っていれば「心を満たす服」が手に入る

「服はたくさん持っているけれど、今日何を着たらいいか分からない」

「なんとなく好きな服を着ているけど、人前で堂々とできない」

「似合う服と着たい服が違うから、どちらを着ていても中途半端な気がする」

「人にファッションを褒められても、受け入れられずモヤモヤしてしまう」

スタイリストとして活動している私の元には、こんなお悩みが毎日のように届きます。クローゼットいっぱいの服を持っていても、トレンドの服を着ていても、周りに「似合うね」と言われる服を着ていても、自分が気分よくいられる服でなければ悩みは尽きないものですよね。

最近では、「自分のことを知りたい」「自分に自信を持ちたい」そのためにファッションの力を借りたい! というご要望が増えました。周りの意見に惑わされずに服を選んで、自分で自分を受け入れたい。しかし、そのためにはどうすればいいのか分からない。

服選びの悩みを超えた、心のあり方や考え方のご相談です。

問題は「なりたい自分」が分からない

おそらく、そんなみなさんが抱えている問題は、ファッションの話だけではなく、「なりたい自分」や「なりたい気持ち」、つまりは、自分の目指したいところが分からないということではないでしょうか?

どんなに多くの服がクローゼットに揃っていたとしても、周りの人にファッションを褒められたとしても、自分の目指す方向が分からなければ、ずっと満たされない状態が続いてしまいます。服をたくさん買っては手放して、ついには自己嫌悪に陥ってしまう……。

そんなときは、服選びの前に自分の気持ちと真正面から向き合う時間が必要です。

「なりたい自分」を知っていれば、たくさんの服を持たなくても心から満足できる服が手に入り、周りの目にも振り回されなくなります

制服化とは、自分にとって「最高の服」を選び抜くこと

私はスタイリストですが、毎日同じ服を制服化して過ごしています。

制服化とは、ファッションをパターン化して少ない服を着回すことです。もちろん、心地よく着るための「機能性」は重要ですが、必要なのはそれだけではありません。

私が推奨している制服化は、なりたい自分像、好きなもの、似合うもの、トレンド、TPO、そして機能性という6つの要素を自分に合った心地よいバランスで取り入れること。

そして、どこに行っても堂々と振る舞える服が私の理想とする「制服」です。

そんな条件が揃った「究極の一セットを手に入れたい!」と思っても、そう簡単には見つけられません。でも選ぶ基準が「この服でいいや」から「この服が着たい」に変わると、服選びの審美眼がどんどん磨かれていきます。

「少ない服で過ごす」と聞くと、自由にファッションを楽しめなくなるのでは? と不安に思うかもしれません。しかし、実際に心からお気に入りの服が手に入ると、「この服で毎日過ごしたい」と思えるので、自然と購入する服の「数」が減っていきます。たくさんのものを所有しなくても満ち足りた気持ちで過ごせるようになるのです。

「最高の一セット」を選ぶことで、思考が前向きに変わっていく

最高の服を選び抜くには、自身の考え・自分らしさを深く理解する必要があります。「私らしいファッションってこんな感じだな」と納得できるまで自己理解を深めると、周りの声に心を振り回されず、ゆったりとした気持ちでいられます。

じわじわと「選ぶ服」と「思考」が前向きに変わっていくのです。

この本のタイトルには「一セットの服」とありますが、私はみなさんに「たくさんの服を持つのは良くないことだ」と言っているわけではありません。

ただ、真剣に服を選んで、最高の一セットを作ることができたら、今よりも少しだけ、自分のことを誇らしく思えるようになれますよ。というご提案なのです。服選びを通して「目指したい自分」に近づけた。そんな効果を感じていただけたら幸いです。

あきやあさみ「“なりたい自分”を知って“心満たす服”を手に入れる」講座開催【5/18、7/6、9/7 会場&オンライン】

各回の開催日、テーマ、申し込み方法は幻冬舎大学のページをご覧ください。

関連書籍

あきやあさみ『「一セットの服」で自分を好きになる』

服は、なりたい自分。毎日、違う服を着なくていい。 一年3セットの服で生きる、人気スタイリストが伝授する、 服を味方にして人生を動かす方法 心を満たす服がひとつあれば、自信を持って生きられる。 ●新しい服よりも必要なのは「全身鏡」。外出先で自分にガッカリしなくなる ●服を「買えない人」も「買いすぎる人」も実は「決められない」ことが原因 ●手持ちの靴、バッグ、アクセサリーで「自分のナンバーワン」を決めてみる ●気に入ったものは「持ってるだけ」でもいい ●自分にとっての「意外な服の試着」が未来を変える ●服選びとは「自分を大切にする」こと… 「自分に必要な服」「自分の可能性を広げる服」が見つかる一冊。

あきやあさみ『一年3セットの服で生きる 「制服化」という最高の方法』

服選びの苦しみからさっさと抜けだそう! 一年3セットの服で過ごす、人気スタイリストによる、 少しの服で「自分らしさ」を作る方法 たくさんの服に時間とお金をかけて着まわすよりも、自分が納得できる同じ服を何回も着る方が、おしゃれで自信のある人に見えるのです! ・まず着ない服を決める ・靴は「自己評価」だと思って選ぶ ・バッグは「自己紹介」だと思って選ぶ ・アクセサリーは「アイデンティティ」だと思って身につける ・季節の始まりは断服式から ・服は愛せる数だけ持つ ・選び抜いた「自分だけの制服」は、人生を豊かにする最初の突破口 制服化のためのアイデアをまとめたイラスト解説付き。

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「一セットの服」で自分を好きになる

「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの2冊目の本『「一セットの服」で自分を好きになる』について

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あきやあさみ

一年3セットの服だけで生きる制服化スタイリスト。1985年、東京生まれ。2008年、日本女子大学家政学部被服学科卒業後、都内百貨店に入社。パーソナルスタイリスト、セレクトショップバイヤーを経験後、2018年に退社しファッションスタイリストとして独立。独特なファッション論を情熱的に語るnoteが評判となり、そのスピリッツとノウハウをまとめたはじめての本『一年3セットの服で生きる』(幻冬舎)を出版。新刊『「一セットの服>で自分を好きになる』ではさらに深化した手法を伝授。

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