生き方
どんなかたちであっても、「死」に触れることはこの上なく苦しい。それなのに本書で扱う死は自然死でも突然死でさえもなく、「死刑」という、国家というシステムの名の下で、人の手によってもたらされる死とあって、ため息とともにページを捲る手が度々止まり、同時に死刑に対する自分のあまりの無知識と無関心にも呆れてしまった。日本に死刑制度がある、ということは私も知っていた。けれど、その歴史的背景や日本以外の国のことは全然知らないのだ。
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