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老いては「好き」にしたがえ!

2023.08.20 公開 ツイート

片岡鶴太郎は「ひょうきん族」で役者への転身を決めた 悪しき嫉妬心を消す方法 片岡鶴太郎

モノマネでブレイクして以降、役者業を中心にボクシング、絵画、ヨガの世界でも活躍する片岡鶴太郎さん。「60代は体が元気に動く最後の時間。漫然と過ごすのはもったいない!」とおっしゃる鶴太郎さんが“人生後半”の生き方を教えてくれる幻冬舎新書『老いては「好き」にしたがえ!』より、老いに負けない極意を抜粋してお届けします。

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悪しき嫉妬心を消す方法

20代の頃は、『オレたちひょうきん族』で大勢の芸人が毎週競っていました。まさにライバル芸人たちの競演。実は私、若い頃はしつ心が強く、共演者の芸人たちに、メラメラとライバル心を燃やしていました。それが芸人として頑張る動機になることもあったし、自分を高めるのに有効な部分もあった。一方で、嫉妬心がやっかみに変わったことも。

(写真:iStock.com/koyu)

この嫉妬心をどう消化させたらいいか。悩んだ結果、行き着いたのは、嫉妬心を持った相手を完全に認めてしまうことでした。つまり、「相手を認めて、誉める、祝福する」こと。「やっぱりすごいね。俺はかなわない」と本人に言ってしまうのです。それができてからは気持ちが楽になりました。認めてしまうと、その人への妬みや悪口はなくなったんです。

ライバルにはないものを自分の武器にする

それができるようになると、「こんなすごい人にも足りないところがあるはず。それはどこだ?」と考え、その部分を自分が持っていたなら、「じゃあ俺はそこを伸ばそう」と前向きになりました。そうすれば、その人と仕事で絡んでも卑屈にならずに仕事ができます。

実際、『ひょうきん族』で共演していたビートたけしさん、さんまさん、島田紳助さんは天才的な活躍ぶりで、「これはちできない」と感じました。「だったら、俺はモノマネ芸で売り出してきたわけだから、人物を模倣して演じる役者がいいんじゃないか」と考え始めたんです。

そして自分は、役者への道を本格的に進もうと決めました。この決断を早くできたのは『ひょうきん族』のおかげですね。

 

「なんでバラエティーの仕事を減らすの?」

よく聞かれましたが、天才的な人たちがいたら自分がその上にいくのは難しい。ならば、自分を最大限に生かせる“人物を模倣する”役者ではないかと考えたのです。

関連書籍

片岡鶴太郎『老いては「好き」にしたがえ!』

人生を充実させるコツは、心の赴くままに行動すること――。モノマネでブレイクして以降、役者をベースに、ボクシング、絵画、ヨガの世界でも活躍する著者。還暦を機に離婚した現在は、「60代は体が元気に動く最後の時間。漫然と過ごすのはもったいない」と終活には目もくれず、自分のしたいことだけに情熱を注ぐ。常に挑戦をしてきた経験から、「何かを始めるのに年齢やセンスは関係ない」と断言。やりたいことの具体的な見つけ方から、自身も苦しんだ「男の更年期」の乗り越え方まで、老いに負けない極意がここに!

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老いては「好き」にしたがえ!

モノマネでブレイクして以降、役者業を中心にボクシング、絵画、ヨガの世界でも活躍する片岡鶴太郎さん。「60代は体が元気に動く最後の時間。漫然と過ごすのはもったいない!」とおっしゃる鶴太郎さんが“人生後半”の生き方を教えてくれる幻冬舎新書『老いては「好き」にしたがえ!』より、老いに負けない極意を抜粋してお届けします。

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