サクラサク？ 奴隷入学試験 中編コラアゲンはいごうまん

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  女王様から合格通知が来たのは、旅の準備をしている時でした。

 僕は毎年、恒例の全国ツアーと言う名の押しかけライブを日本各地で行っています。旅に出れば何カ月も東京には戻って来れません。

 女王様にお仕えするということは、女王様からの呼び出しには何をおいても駆けつけなければなりません。それが奴隷の義務です。奴隷の都合は関係ないのです。

 ツアーに一度出てしまえば、すぐに女王様の下へ駆けつけることはできない。断腸の思いではありますが、お断りをしよう。

 僕が芸人であること、舞台で奴隷について話すためにネタ作りとして今回入試に参加したこと、これから全国ツアーに出なければならないことなど、奴隷辞退にいたる正直な事情と、嘘偽りの無い心からのお詫びをしたためたメールを送りました。

 本当に失礼なメールです。女王様の逆鱗に触れるのは明らかです。

 追試試験をわざわざ開いて受験のチャンスを与えてやったのに、冷やかしまがいの動機だったのですから。

 直ぐに女王様直々にメールが返ってきました。