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おしゃれはほどほどでいい

2019.11.20 公開 ツイート

着る服で悩みたくない人への「毎日ワンピースでもいい」という提案 野宮真貴

元ピチカート・ファイヴのボーカルでシンガーの野宮真貴さんの『おしゃれはほどほどでいい 「最高の私」は「最少の努力」で作る』が、このたび文庫になりました。帯にはのんさんがこんなメッセージをくださいました。

「美しくてチャーミングな野宮さんが“ほどほど”でいいと言ってくれるなんて、心が休まります。
私も明日から自信を持って出かけられそうです。」――のん(女優)

発売を記念して、本書の一部を抜粋してお届けします。

世界一シンプルなおしゃれの法則(ワンピース)

最もシンプルなおしゃれは、ワンピースです。

ワンピースは、コーディネートの必要がない、すでに完成された服です。一枚をさらりと着れば準備完了。最速最強のおしゃれ着です。

「一汁一菜」からヒントを得た法則です。おしゃれにおける一汁一菜とは何か? を考えました。

 一口にワンピースと言っても、Aライン(裾が広がったAのシルエット)、Iライン(ストレートなIのシルエット)、Xライン(ウエストを絞ったXのシルエット)、その他にもシャツワンピースやツーピースに見えるものなど、その種類は豊富です(巻末付録「Dress」のペーシではイラストによる着回しを紹介)。

さらに、無地、ボーダー、水玉、花柄など、生地の柄や素材によっても雰囲気が変わります。

そんなワンピースの中でも、一番失敗することのない定番は、L.B.D.=「リトル・ブラック・ドレス」、シンプルな黒のワンピースです。きっと女性なら、誰でも一着は揃(そろ)えていることでしょう。一汁一菜にたとえるならば、簡単で毎日飲んでも決して飽きることがない「豆腐の味噌汁」というところでしょうか(引き続きお味噌汁にたとえています。あしからず)。薬味のネギや三つ葉を加えると風味が増すように、アクセサリーを替えれば、カジュアルにもフォーマルにも活躍してくれるオールマイティーな一着です。

でも、誰もが持っているワンピースだからこそ、なんの工夫も加えなければ、平凡で個性がないとも言えます。アクセサリーやジュエリーを巧みに使って、このL.B.D.をあなたらしく着こなす工夫をしてみましょう(巻末付録「Black dress」ではイラストによる着回しを紹介)。

もしもあなたが、毎朝コーディネートに頭を悩ませることなく、いつもおしゃれで華やかに装いたいならば、ワードローブのすべてをワンピースだけにしてもいいと思います。極端に聞こえるかもしれませんが、ワンピースしか着ないという一貫性があれば、それはいつしかその人らしさとなり、個性となり、トレードマークになります。そんなキャラ美人も私は素敵だと思うのです。

毎日ワンピースでもいい、という提案です。私もピチカート時代は、ワンピースばかりでした。

関連書籍

野宮真貴『おしゃれかるた』

おしゃれな人、きれいな人は、いったい普段どんなことをしているの――? そんな疑問への答えを、年齢を超越した美しさと存在感で男女問わず魅了する、元ピチカート・ファイヴのボーカルでシンガーの野宮真貴さんが「おしゃれかるた」としてSNSに長く投稿してくださっていました。 このかるた、デビュー当時から現在に至るまでのさまざまな写真に、野宮さんが、普段から続けている、コーディネイトのヒント、小物の使い方、メイクのコツ、人生を楽しむ心構えを綴ったもの。このSNSで熱狂的なファンの支持を得ている人気コンテンツがようやく電子書籍としてまとまりました。SNSにはない、「恋愛かるた」もあらたに収録。見て楽しい、読んでためになる一冊です。ぜひ「一日一かるた」を始めてみてください!

野宮真貴『赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック』

この世の女性は、みんな“美人”と“美人予備軍”。大事なのは、美人に見えるかどうか。 赤い口紅で手に入る洗練とエレガンス。四十歳を過ぎると逆転するリアル美人と雰囲気美 人。美人は幸せの絶対条件ではない。だからお金と労力は無理なく。あとは自分の好きなことに使おう。永遠のおしゃれアイコンによる、効率的に美人になって人生を楽しむ法。

野宮真貴『おしゃれはほどほどでいい 「最高の私」は「最少の努力」で作る』

見た目を整えるために時間やお金をかけすぎるのはもったいない。 普段から効率的に自分をよりよく見せる方法を知っておくことが大事。 「いつも同じ服でいい」「いざという時は黒に頼る」「自分のトレードマークを作る」「赤い口紅を味方につける」etc…。<.br> 元ピチカート・ファイヴのおしゃれカリスマが伝授する、今の自分を愛し、今の自分を生かすコツ。

野宮真貴/ジェーン・スー『美人になることに照れてはいけない。 口紅美人と甲冑女が、「モテ」「加齢」「友情」を語る』

どうしたら女性であることを楽しめるのでしょうか? おしゃれをしたくとも恥ずかしかったり、他人の目が気になって好きな服も着れなかったり——。 『赤い口紅があればいい』で美人に見えるテクニックを明かしたシンガーの野宮真貴(口紅美人)と、『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』で素直に女を楽しめないことをぼやいたコラムニストのジェーン・スー(甲冑女)が、「女」と「女の人生」の歩き方をとことん語り合います。

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野宮真貴

ピチカート・ファイヴ3 代目ヴォーカリストとして、90年代に一世を風靡した「渋谷系」ムーブメントを国内外で巻き起こし、 音楽・ファッションアイコンとなる。2019年はデビュー38周年を迎え、音楽、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍している。2012年から渋谷系とそのルーツの名曲を歌い継ぐ音楽プロジェクト「野宮真貴、渋谷系を歌う。」を行っており、その集大成となるベストアルバム「野宮真貴 渋谷系ソングブック」(ユニバーサルミュージック)をリリースしている。野宮真貴をヴォーカリストに迎えた日本コロムビア時代のピチカート・ファイヴベストアルバム「THE BAND OF 20TH CENTURY: Nippon Columbia Years 1991-2001」がアナログ盤7inch BOXとCDアルバムが好評発売中である。

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