
四季折々の暮らしに欠かせない歳時記。昔から伝わる、季節の行事にあわせた暮らし方には日々の健康や開運・幸せになる知恵がたくさんつまっています。
そしてこれはあまり知られていないことですが、歳時記のもととなる二十四節気と、星占いをつかさどるホロスコープの運行には密接な関係があるのです。
本連載では、2月3日から始まる「立春」の時期の過ごし方について、12星座を前半・後半にわけた「東洋二十四節気星占い」でアドバイスします。
* * *
初候 2月 3日~ 7日 東風解凍(はるかぜ こおりをとく)
次候 2月 8日~12日 黄鶯睍睆(うぐいす なく)
末候 2月13日~17日 魚上氷(うお こおりをいずる)
太陽が水瓶座15度に入り東洋二十四節気では「立春」となります。
東洋暦ではここからが「乙巳」の年で、月の干支は「戊寅」となります。
やっと、巳年が始まりました。巳=ヘビ、特に白ヘビは金運を司り、巳年生まれの人は金運があるとも言われております。俗信のようですが、それでも実占をとおして、そのような傾向もあるのかなと、感じる事もあります。
何故に蛇は金運なのか?
日本で言う「七福神」の内の弁天様こと弁才天(弁財天)、元はインドのヒンドゥー教の水の女神・サラスヴァティーの仏教名だそうで、ヘビは水の神のお使いである事から弁才天の化身という事になりました。
水の神といえば、本来は龍でありますが、形が似ているからかイモリやカナヘビなどは龍の使いまたは化身と考えられ、脱皮を繰り返し再生するので、不老不死や繁栄の象徴となったようです。弁天様の祠などには、宝珠に巻き付いたヘビの像や蛇そのものの石像なども良く見かけます。そういえば「銭洗い弁天」では、蛇の脱皮した皮をお守りとして売っているのを見かけた事もあります。
加えて蛇の生命力の強さもその信仰対象となるのでしょう。蛇の交尾は48時間と書いた文献もありますが、何となく強精を感じさせます。東洋の五行説では「水」は「知恵と性」を司ります。「艶」と言うと本能的なもののようにとらえられますが、実は知的好奇心と言った要素の詰まったものであり、エロティシズムとは本能ではなく「究極の知恵」想像力と言ったものではないかと思います。
蛇にまつわる俳句や和歌は思い出せないのですが、都々逸で一つ良いのがあります。
蛇そのものより「蛇の目」、ジャノメと言っても今の若い方には連想しづらいかもしれませんが、日本酒の利き酒の時に使う、白い器に藍の丸が二重になった柄、これが蛇の目であります。
「どこで借りたと 心も蛇の目 傘の出どこを きいてみる」
急に降りだした雨、亭主が見慣れない蛇の目傘をさして帰ってきた、女房は心の目でにらんで、どこの誰の家に居たんだいと問い詰める様子。少し想像を働かせてみますと、亭主は女性を囲うほどの甲斐性はもちろん無く、その辺の飲み屋でちょっと拝借した程度のものを、何となく見栄で、言葉をわざと濁してやきもちを焼かせるような風情が妙ですね~。
「蛇」はお金と色気の象徴といったところですので、巳年は双方を追い求めて精進? する事が理にかなうのでしょう。
二十四節気星占いでみる、2月3日~2月17日の運勢
牡羊座前半生まれ=春分生まれ
人間関係が好調で人気運も高くなる期間です。あなた本来の魅力が輝きますから、思う存分に行動する事が幸運の鍵となります。周囲へのアピール力も普段より強くなっていて、多少の無理も通してゆけそうです。物事の説明や説得などの力も備わっている為、あなたの意見も通りやすい時なのです。このような状況から利益に結びつく事も多いので、仕事、プライベートを問わず、周りを巻き込んでまいりましょう。
牡羊座後半生まれ=清明生まれ
仕事上での人間関係を大切に育んで行く時です。周囲の意見を良く聞く事が何よりのコミュニケーションとなるようです。ご自身の意見も大事ですが、他者の意見を優先する事によって、あなたの意見も傾聴されるでしょう。一方では、何かと家庭内に課題が生まれそうな時でもあります。ここではご自分の考え方に拘らない冷静な対応が求められます。更に12日の満月は、遊び心を戒める暗示があるようです。家庭を顧みて、尚且つ、周囲の人とも連帯する事が道を開きます。
牡牛座前半生まれ=穀雨生まれ
金運の好調さは続くといった暗示が強まります。これはあなたの評価と連動しておりますので、仕事などで成果を挙げれば収入アップ、または、良き評判が良き仕事を呼ぶ、と言った関連が考えられます。ご自身では関知していない分野からの評価も高まりますから、人の見えないところでも全力で取り組む事が結果に結びつくはずです。まずは行動、そして評価は少し遅れるかもしれませんが、必ずや実際的な利益と共にやってくることを信じてまいりましょう。
牡牛座後半生まれ=立夏生まれ
少しばかり想定外な事が生じる暗示があります。特に仕事に関してですが、あなた自身というよりも、あなたの立場が変動するといったもののようです。この期間は体裁や地位に拘らない事が一番であります。もし今、一歩退いても、その後直ぐに旧に倍しての躍進が期待できますので、ここではマウントをとられるのも良いのかもしれません。12日の満月近辺ではこの暗示が一番強まりますから、特に慎重にまいりましょう。まさに公私間の葛藤が生じる時であります。
双子座前半生まれ=小満生まれ
大きなツキはまだまだ持続しています。多くの可能性もまだ目の前に広がっております。ここでの幸運の鍵は何事にも自信を持つ事です。カラ元気でも、見せ掛けだけの自信でも、いずれはそれが板についてまいりますので、堂々と全てに対処してゆく事が有効となるのです。人間関係も好調で、良き人達があなたの周りに集まる期間でもありますから、人に優しく、尚且つ、利益共有と言った関係を作る事を目指しましょう。そして目標は、目指すところの数倍に設定しましょう。
双子座後半生まれ=芒種生まれ
頭脳の切れには相当なものがありますので、判断力には絶対の自信をお持ちになって良いと思います。一見、出費も多いようですが、きちんとした計算の上にたっているものですので、有効なお金の使い方が出来ているはずです。12日の満月は、そのような考え方にも多少の変化、いや進化と言ったほうが良いでしょう、新たな価値観や判断力を身につけるタイミングとなります。いたずらに体面に拘らずに、内面の考える力を養うといった期間となります。
蟹座前半生まれ=夏至生まれ
あなたの評価が上昇してゆく期間となります。評価というよりも人気運が高くなるといったほうが良いのかもしれません。公の場での人気が高まり、多くの人からの協力や助けを受けやすいといった暗示です。11日前後は経済的なメリットも生じてきますので、人気運を裏切らないよう、周囲の人には良くしておく事が大切です。特に人に隠れて人の為に何かする事に、大きな幸運が付与されてゆく事になります。
蟹座後半生まれ=小暑生まれ
活動力に溢れる期間となります。安定して力を発揮できる時なので、計画的に物事を進めてゆきましょう。感情のコントロールもきちんと出来そうです。しかし、12日の満月前後では、金運の乱高下と言った暗示があり、さすがに多少、感情的になるかもしれませんが、ここでの我慢こそが成長という事になります。なによりもしっかりと踏みとどまる事が大切です。独断よりも周囲との協調が重要であります。
獅子座前半生まれ=大暑生まれ
対人関係に大きな進展があるといった期間です。まさに大きなメリットのある出会いや、運命的パートナー、これは仕事もプライベートも含むと言った意味での出会いの可能性が高まります、特に11日前後はその確率が高まりますので、目を凝らしてゆきましょう。これまで何でもないと思っていた人が、すばらしいものを秘めていたり、深い魅力を持っていたりするのかもしれません。こちらの価値観が大きく変わると言った暗示も潜在いたします。積極的に交流をして吉となります。
獅子座後半生まれ=立秋生まれ
まさにライバル出現と言った暗示が濃厚となります。相手はなかなかの切れ者と言った感じで、あなたの存在感が薄まってしまうほどの才を持つ人かもしれません。ここでは対抗手段をとらずに融和路線のほうが良い事は言うに及ばず、上手く協調して行く事が何よりの策となります。特に12日の満月前後は、あなたの気持ちも昂ぶってしまいますが、そこはグッと堪えて、なんとか仲良くやってゆく方策を見出して行きましょう。内面のジレンマを抑える事が大切であります。
乙女座前半生まれ=処暑生まれ
仕事の進展とあなたの評価が程よいバランスを保つ時となります。なかなかのハードワークのようですが、それを越えると大きな評価を得られそうですので、ここでは気を抜かずに頑張りましょう。大切な事は単独ではなく、周囲を巻き込んで一緒に作業をやってゆくという事です。あなたの真面目さと気遣いも周囲からの評価対象となるからです。ご自身の力も数倍に活かせる時ですので、なおさら多くの人を巻き込んで一緒にやってゆく形をとるという事が有効策であります。
乙女座後半生まれ=白露生まれ
仕事は上手く進む時となります。これは、これまで対処しにくかった対人関係、パートナーシップに良き流れが出来てきた事によるものですから、目の前の人を大切にして行きましょう。相手のはっきりしなかった方向性も整えられる期間となり、具体的行動に移って行ける時がきました。やっと現実路線を歩めるようになりましたので、実際的計画を立てて行動に移してゆきましょう。特に12日の満月前後などは、そのような切替スタートに適した数日となりそうです。
天秤座前半生まれ=秋分生まれ
運気は万全と言っても良いくらいの安定期間となります。特に恋愛関係には華やかなものがあり、内面では大きな幸せを感じる事ができるでしょう。人間関係以外でも趣味や楽しいと思える事に没頭してゆく事で、その先も見えてくるようになります。楽しいと感じた事にはとことん突き進んで行くと良いでしょう。バランス感覚が身についたあなたでも、時にはそれを越えてみるのも良いかもしれません。それらを楽しめるエネルギーも充分に備わっている時期です。
天秤座後半生まれ=寒露生まれ
仕事にスピード感が加わってまいります。進展も始まりますから、これまでよりもペースを上げてまいりましょう。このような流れの中で、あなたの考え方も徐々に変化してゆくようです。どちらかと言えばスローペースなあなたですが、12日の満月あたりをきっかけに、スピード感を身につけるかもしれません。加えて人の好みにも多少の変化が生じてゆくようです。これまで気にならなかった人が急に気になりだしたりと、全てに関して志向の変化が生じてゆく気配なのです。
蠍座前半生まれ=霜降生まれ
仕事に関しての進展がある期間となります。これまで気乗りのしなかった仕事に関して、興味を持ちながら進める事が出来そうな雰囲気となってまいりました。まずはご自身のポジションを確かめて、それに見合う事から始めましょう。周囲との協調も吉となる時ですので、周りと上手く連携しながら進める事が成功への近道となりそうです。そして15日頃からはその状況を楽しめるようになってゆくでしょう。また独立されていらっしゃる方については、家族がなかなかの力になってくれると言った暗示も強くあります。
蠍座後半生まれ=立冬生まれ
何かと楽しい事が多い期間となります。趣味に没頭するも良し、何か新たな楽しみを見出すのにも良さそうです。そして恋愛運が相当に高揚しているという強い暗示もあります。少し前もそのような時がありましたが、今回は、それを更に進めた関係が示唆されておりますので、艶っぽさを大事にしてゆくと良いでしょう。そんな中で形成される12日の満月は、あなたにとっては公私間の葛藤と言った意味となりますが、ここではプライベート優先でも良いのかもしれません。
射手座前半生まれ=小雪生まれ
楽しい期間が始まるようです。このところ考え方や取り巻く環境が変化してゆく中で、なかなか対応が難しく、ままならない事も多かったようですが、ここでやっとバランスを取り戻し安定期に入り、楽しい事に向き合う時となります。対人関係ももちろん良好になって行きますが、ここではあなたの魅力が更に輝く為に、恋愛運も急上昇しそうです。まずは語らう事から始めましょう。この期間は、なにより会話と言ったものが関係形成の為に役立つようです。あまり理屈っぽくならない範囲で楽しい会話を心がけましょう。
射手座後半生まれ=大雪生まれ
周囲とのコミュニケーション能力が増している時です。普段では通り過ぎてしまうような関係の方とも気軽に挨拶などをしてみる事をお勧めいたします。意外な共通点などの発見があり、お互いにメリットのある関係を生み出す事ができる可能性が高いのです。12日の満月あたりは、そのような意識の切替が起こりやすい時ですから、積極的な声掛けが幸運の鍵となるようです。家族間、親しい仲においても同様の事が言えます。外にばかり目を向けないで、親しい人にも、いつも以上に話しかけましょう。
山羊座前半生まれ=冬至生まれ
金運と仕事運が見事に連動して行く時となります。大きな金運が潜在しておりますので、新たなプロジェクトや新規事業、個人でしたら、新しい課題に取り組むなどの話があるならば、乗っておくと良いかも知れません。近未来の財運の元となりそうなのです。また家庭や住まいにも視点が行く時で、住環境の整備などにも適しています。多少の出費は覚悟しなければなりませんが、なかなか良いものが出来そうなのです。長い目で見れば、そのコストパフォーマンスは優良なものとなるでしょう。
山羊座後半生まれ=小寒生まれ
良く考えてお金の運用をするには適切な期間となります。これも14日くらいまでが適した日となります。12日の満月あたりで良きアイディアなども浮かびそうで、お金の遣い方や貯め方などを考えるのにも絶好のチャンスです。一方で対人関係も落ち着きを見せてきます。冷静な判断もできますから、周囲の人との相談なども有効となりますが、最終的には、あなたの独自性を優先して行く事がよろしいと思います。それだけの才覚がある時です。
水瓶座前半生まれ=大寒生まれ
日常生活に楽しさが生まれてくる時となります。好きな事を追求したり、何かに憧れたり、また人に恋したりと、楽しい心の環境が作られてゆく期間です。15日あたりからは理財の才も高まるようですから、お金に関した事柄にしっかりと取り組んでゆく事も出来そうです。楽しいという感覚や遊び感覚で、お金に関した事を学びながらの運用と言った事も、あなたには向いているようです。天才性を持つあなたですから、何事も楽しみながらやる事が重要です。
水瓶座後半生まれ=立春生まれ
まさにあなたの誕生ウィークスとなります。誕生日は運気の変わり目ですので、何か行動を起こすのならば誕生日過ぎからが良いでしょう。14日頃までは頭脳も冴えて、なかなか楽しい時となるようです。12日の満月は、あなたにとっては対人関係の変化といった暗示になります。新たな縁が生まれたり、これまでの縁が更に深まったり、良き方向に人との縁が進んでゆくようです。誕生日を過ぎたあたりから、金運も仕事運もリンクしながら上昇して行きそうです。
魚座前半生まれ=雨水生まれ
金運がなかなか良い時と言った暗示となります。そして家族間の関係も良好なので、個人的な幸せを感じる事でしょう。15日くらいからは頭脳が冴えて、色々な矛盾点に気がつくようになりますが、ここではそれらを一挙に解決しようとしない事が望ましいようです。色々な矛盾と不合理が重なっているこの世の中ですから、片目をつぶって周囲と協調して行くくらいでちょうど良いのです。特にここは誕生日前の期間ですから、運気の変化の狭間です。積極的な行動は誕生日後が良いでしょう。
魚座後半生まれ=啓蟄生まれ
強い運気はまだまだ継続いたします。ここからの課題は今後における安定性と言った事となります。この運気の強さは3月いっぱいくらいまでは継続しますので、それまでに、今やっている事を安定化させておくと良いでしょう。行動力も発想力もある時ですから、ここで色々と策を講じておくと後々、良き流れになってゆくという暗示なのです。仕事についても人間関係においても、何かの形づくりを確定して行く事が望まれます。特に恋愛の安定化には適した時であります。
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ホロスコープ歳時記

「春分」や「寒露」など、手帳やカレンダーなどでもよく目にする東洋二十四節気と、星占いをつかさどるホロスコープの運行は、まったく別のもののように思われていますが、実は同じサイクルで動いています。
西洋と東洋の占いをくみあわせた「青山五行」の創始者である著者が、星占いをさらに前半・後半にわけた「東洋二十四節気星占い」によって、季節ごとの運勢を占います。
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