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私は昔から、ラジオやSNSなどでよく恋愛相談をされる。まあ一度恋愛で大失敗してるので、(なんの話?って思った方、そのまま何も知らないままで居てくれ!どうしても知りたいオバケはggrks♡)多分それからかな?
不倫だのセフレだのホストだの、多種多様な重たい相談をされる。頼られるのは嬉しいしそれは親身に答えるんだけど、それにしてもセフレを好きになってしまう女はどうしてこうも多いんだよ!!
好意が先行して身体を許してしまって、ずるずるその関係が続いてしまっているのか、それとも身体を許すうちに好きになってしまったのか……。
その二択だと思うんだけど、私のファン達、頼むから自分を大事にしてくれ~~と6.69インチの画面越しに祈ってる。本当に。
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私は好意が向かないまま先に身体の関係を持ってしまった人のことは、あんまり好きになれないんだよね。
なんか、試合開始のホイッスル鳴る前にゴールしちゃった気分になる。「試合終了したみたいなんで俺、帰りまーす!」ってユニフォームのまま走って帰るくらいのスピードで冷めてしまうというか。
何度も練習試合をしたいタイプじゃないので、セフレを作ったことはない(と思ってる)。
でも、まんまと都合のいい女になってしまったことはある。合鍵ももらっていたし、酔って電話をかけたら迎えに来てくれた。
友達にも会わせてくれたけど、それでも「付き合おうよ」とは言えなかった。
心のどこかで、その言葉を溢してしまったらこの関係が壊れてしまうと分かっていたのかもしれない。
それをセフレと言うのだろうが、私はセックスがしたかったわけではなく、純粋な気持ちで乗り換えがクソだるい経堂(経堂駅のことはケンタもミスドもあって大好き)まで足繁く通ったので、それはノーカウントってことにしてくれませんか。まあ、誰でも一度はあるでしょう。
やっと本題だが、セフレを好きになってしまった皆さん。
よく考えてみてほしい。
セフレの「手に入らない」以外の好きなところ、意外と無いと思う。ずっと欲しかったたまごっちも、やっと手に入れて撮影中や打ち合わせ中も大事に育てた(迷惑)のに、一週間で飽きたもん。多分男もそうなんだよね。手に入ってしばらくしたら、きっとすぐ飽きちゃう。
手に入らない男を好きになりがちな女は、自己肯定感が低いと本で読んだ。
好き好きと言ってくる人がいると、なんでこんな私を好きになるのか分からずセンスがないと判断し、「自分を選ばない人=センスがいい」と感じるらしい。
それを知った時、経堂に通っていた頃の私は「自己肯定感が低かったんだ」と気が付いた。
思い返せば、あの頃は初めての失恋を経験した直後だった。
心にぽっかり空いてしまった穴を、経堂のチンコで埋めてもらうことで満たされていたのかもしれない。
あの頃の私は「好きだ」という感情なんかじゃなくて、手に入らない男というスパイスにハマっていたのかもしれない。ハッピーターンの粉だけをしゃぶるみたいに、中身ではなく外側だけをただ味わうのが好きだったんだろう。
♡ ♡ ♡
自分を好きって言ってくれる人をどうしても大事に出来なかった。なんであんなに大事にしてくれたのに捨ててしまったのかと、今でも後悔してしまう。
そんな女が、手に入らなかったはずのセフレと付き合えて彼女へ昇格できたとしても、今度は不安で狂うのだ。自分がセフレだったってことは、また私のような二番目の女を作るかもしれないって信じられなくなる。
今まで自分がしてもらって嬉しかったことが、誰か他の女の子にしているかもしれないって呪いに変わる。そして怖くなってギチギチに束縛したり、信じられなくなって自分が壊れる。ね、負のループすぎて不毛でしょ。
これを読んでも、セフレが好きだと思うのであればもう仕方ないので諦めて脳の勘違いに付き合ってあげましょう。夢から覚めるまで。目を覚ましたらびっくり、そいつジャガイモに見えますよ。その時は一緒に叫ぼう、
「こんな顔も性格もブスのどこが好きだったんだ!」
P.S. 私の中学の同級生Aくんのセフレから昇格した彼女さんへ
私のインスタ、確かに乳出してるしそんなのに彼氏と会われるの普通に嫌だよね。わかる。でも、私の数少ない友達レパートリーが一人失われてしまってついに「元気でね……」と星に願ってしまうくらいには悲しんでいるので、全SNSブロックは許していただけませんか……。みんなで呑むくらいは、許していただけませんか……。
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歌詞には書けない愛の話
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シンガーソングライターとして活動するほのかりん。歌という表現を超えて、一人の女性として、心のうちをさらけだす。表現者として新たな挑戦となるエッセイ、新連載!