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いつまで自分でせいいっぱい?

2024.04.19 公開 ツイート

#55

佐津川愛美映画祭を開催します 佐津川愛美

佐津川愛美映画祭

という訳で、準備でバタバタしております。
自分の名前がついた映画祭が開催されるなんて。すごいですね。そんなこと、考えたこともありませんでした。

 

取材でもお話しさせてもらっていますが、こちらでも自分の言葉で記しておこうと思います。

まず、私はデビュー20周年イヤー真っ只中。
周年イヤーって、どこからどこまでを括るのかよくわかりませんが、一応のデビューが2003年の8月10日。ファースト写真集の発売日だということで、今年の8月9日までが、20周年なのかなと考えている。

前にも書いたけれど、昨年のゆっくりのんびり期間。私は東京を離れて色んな街へ。
特に長く居たのが京都と名古屋。
どちらも撮影で長期滞在したことがあり、馴染みがあるしとっても好きな場所。
京都では気ままに1人で過ごしすぎて、何日も人と話すことがなく、若干つまらなくなっていたのかもしれない。
その後向かった名古屋では、友人や昔お世話になったスタッフさん、色んな人にかなり積極的に会う約束をした。

 

1番最初に会ったのが、地元で新体操をやっていた頃の後輩まおちゃん。
同じ新体操クラブでも当時は直接の関わりはなく、大人になってからご縁をもらったかたち。
「子供の頃は、憧れのお姉さんって感じでみてました」なぁんて言ってくれて、まおちゃんママは私の新体操の演技のビデオをまおちゃんに見せていたらしい。ママまでそんな事をしてくれていたなんて、普通にとっても嬉しく思ったのを覚えている。

まおちゃんは、近い業界だったので、お仕事をさせてもらったり、名古屋に行ったらお茶したり。
その後、子育てをしながらイベントの企画やプロデュースを始めて
「いつか愛ちゃんの映画祭をやりたいです!」
そんな事を私にもマネージャーさんにも伝えてくれていて、とっても格好いい存在だった。

私がまおちゃんが好きな理由は、行動力があるところと、物事をなんでもプラスにとるところ。
そして何より、言葉の使い方が素敵で、私はまおちゃんみたいな優しい話し方やメールの文章を作れるようになりたいと常日頃感銘を受けているのです。

そんなまおちゃんと名古屋で久しぶりに会っておしゃべり。ちょっと今ゆっくりしているという話もしたと思う。それから、どういう流れだったかは全く覚えていないけれど、そういえば、デビューしてから20年経つんだと気がついたのだろう。

「20年ってすごいですよ!お祝いですよ。佐津川映画祭やりましょう!出来る気がします!」

佐津川愛美映画祭

まおちゃんはすぐさま、名古屋で一緒に「おいしい映画祭」をやっている、映画パーソナリティの松岡ひとみさんにご相談の連絡をしてくれた。
ひとみさんの行動力も凄くて、「ぜひやろう!」と言ってくれて、3日後くらいに打ち合わせしようと、お茶することに。
待ち合わせ場所のカフェに行くと
「今連絡したら、劇場の担当の方が丁度いらっしゃるってことだから、会いに行こう!」
とあれよあれよと、名古屋のミッドランドスクエアシネマさんのオフィスへ。
佐津川映画祭についてひとみさんとまおちゃんが話してくれて、
「いいですね〜ぜひやりましょう!」そう言ってくださり、なんとこの3日で開催が具体的になったのです。
「とっても楽しみですね!!」と皆さんが言ってくれて、そのあたたかいエネルギーに心がハッピーになっていた。

まおちゃんのような存在が居てくれて、きっと私は救われたのだ。仕事辞めようかな〜と思っていたことが何だか申し訳なくなった。

佐津川愛美映画祭

そこから、東京は映画パーソナリティの伊藤さとりさんにご相談した。さとりさんもすぐに「やろうやろう‼︎」と言ってくださり、劇場さんに繋いでくれたり、色んなアドバイスをくださったり。普段もよく観に行くし、大好きな映画館、ヒューマントラストシネマ渋谷さんで上映させていただけることに。

地元の静岡でも開催したいなぁと思ったところ、昨年お仕事でご縁を頂いてから仲良くしてくださっている、創造舎さんが「やろうやろう‼︎」と言ってくれて、すごく色んなことを考えてくださっている。
私が生まれて初めて映画を観に行った映画館、そして映画デビュー作の「蝉しぐれ」も上映してくださり、思い出が溢れている静岡東宝会館さん。

高崎のむっちゃんにも相談したところ、「やろうやろう‼︎」と言ってくれて、「愛ちゃんが監督した作品流そう!」と当初から言ってくれたり。
大好きなシネマテークたかさきでも開催させてもらえることに。

なんと、東京、高崎、名古屋、静岡と4ヶ所もまわらせて頂けるなんて。
とにかく沢山の方のご尽力あって、ここまで辿りつき、まだまだ調整しなければいけないことは山積みだけれど、スタートしてからのこの約1年、有り難いなぁとずーっと思い続けている。

 

もうひとつ、とってもワクワク出来ていることがある。
映画祭用のパンフレットをつくるかどうするか、と話し合っていたところ、私は何だかしっくりこなかった。
自分の映画祭を開催してもらえるなんて恐縮で、既にお腹いっぱい。自分の歴史を振り返るよりも、少しでも映画業界のことを知ってもらえる事の方が、自分にとって嬉しいことだった。

前々から本を出すのが夢だったけれど、いつかいつかの遠い夢だった。けれど、みなさんから頂いたあたたかいエネルギーが、活力になった。「今なら出来る気がする!」まおちゃんが私の映画祭が出来る気がしたように。根拠はないけれど、とにかく、「今なら出来る気がする!やってもいい気がする!」と思ったのです。
映画のお仕事を知ることが出来る本をつくろう!映画が本当に好きな人たちとつくりたいなぁと思っていたところ、映画の未来を考えるプロジェクトを進行中の高崎映画祭と一緒につくらせてもらえることに。 1番うれしい、有り難い形になりました。 

これまた沢山の方にご協力いただき、色んな部署の方にお話しを聞かせてもらった、インタビュー集を絶賛制作中。
なにより嬉しいのは、本の存在を知ってくれた方々が、とても興味を持ってくれて、早く読みたい!普通に勉強になりそう!と言ってくれること。
映画業界に居る人も、最近映画にちょっぴり興味を持ってくださった方にも、読んで頂ければと思います。
タイトルは「みんなで映画をつくってます」5月末発売予定です。
どこかでひょっこり出会って頂けますように!

佐津川愛美映画祭
【喜】↑こういう宣伝画像等も
全部まおちゃんがつくってくれています。涙

まおちゃんの一言のお陰で私はものすごいエネルギーと出会わせてもらった。
いつの間にか、また歩き出していた。
本業の撮影と映画祭準備と本と、訳がわからない忙しなさだけれど、心は満ちている。

愛を持って、あたたかい心で、開催に向けてたくさん準備してくれているまおちゃん。
私の人生にエネルギーとパワーをくれたまおちゃん。心の底から感謝します。

配信でお家でゆっくり映画を観られる時代です。 しかし、劇場で、大きなスクリーンで、色んな人と肩を寄せあいながら、作品を体感するという機会を私は諦めたくありません。 映画の現場の持つ力と、劇場の持つ力と。 どちらも信じて、大切にしていきたいです。 知らない人と映画を観る世界って、とっても愛のある世界だなと思っています。 4/22月曜日スタートです。 佐津川愛美映画祭、ぜひ、遊びにいらして下さい!

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いつまで自分でせいいっぱい?

自分と向き合ったり向き合えなかったり、ここまで頑張って生きてきた。30歳を過ぎてだいぶ楽にはなったけど、いまだに自分との付き合い方に悩む日もある。なるべく自分に優しくと思い始めた、役者、独身、女、一人が好き、でも人も好きな、34歳のリアルな日常を綴る。

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佐津川愛美

1988年8月20日生まれ、静岡県出身。女優。
Instagram http://instagram.com/aimi_satsukawa

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