私が主催する劇団ふくふくやの舞台「高田の棺」絶賛稽古中。
ふくふくやとしての公演は5年ぶりでそれぞれ外で仕事していた劇団員が久しぶりに集結。
ゲストにはNHK BSドラマ「赤ひげ」で何シリーズも共演した久保田磨希ちゃんと、以前私が書いた脚本で出演してくれたモダンスイマーズの津村知与支君。
出演者は6人
物語は中年男女の大人の物語。
になるはずはなく。
だって、私が書いてるから。
毎度バカバカしいお話です。
そのバカバカしさの中で一つずつ歳を重ねながら苦しいことも悲しいことも全部吐き出して笑い飛ばして行こう!
だって生きてるんだもん!
てなことを思いながら脚本を書きました。
すでに稽古に入ってて4日。
ゲスト二人の、役の立ち上がりが早くて、もうすでに匂い立つよう。
私を含めた劇団員もそれに負けじと日々稽古を重ねています。
てことで今日は稽古の様子を少しだけ。
今回の稽古は14時から19時まで。
顔合わせの翌日から出演者全員台本を離し、立ち稽古(位置を決めたりする稽古)に入っている。
実はこれ、結構凄いこと。
出演者全員稽古初日の前にセリフを覚えてきてるんだから。
作・演出の私の方が、出演者の勢いに追い回されている。
でも、それほどたくさん準備してきてくれてるからこそ、より深く繊細に芝居を作っていける。
少しずつ皆んなの立ち位置や、役の解釈などを擦り合わせて。
もちろん「ふくふくや」なのでバカバカしいところも稽古する。
清水伸を筆頭に、案を出し合い笑いながら進めていく。
この間の稽古では久保田磨希ちゃんが考えてきたボケで、私は普通に爆笑してしまった。
そんなこんなで今稽古場では、真面目とふざけと緻密とバカバカしさと繊細が混在している。
私は今
心から充実している!
だから私よ。
お前も早くセリフ覚えろ!
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山野海の渡世日記
4歳(1969年)から子役としてデビュー後、バイプレーヤーとして生き延びてきた山野海。70年代からの熱き舞台カルチャーを幼心にも全身で受けてきた軌跡と、現在とを綴る。